書いてて死にそうになったし、テーマもないもない

推敲もなにもないし、書くだけ書いてあとから再構成するつもりだったけどしてないし、予定の半分も書いてないし、誤字チェックすらしてませんが、書いてて死にそうになったのでこの文章の完成はもうとうぶん諦めます

なぜ僕はアキタランドを離れたか?僕は地元のアキタランドの高校からトーキョーの大学へ進学していた。現在はアキタランドに帰ってきて地元企業に就職し新入社員として20日ほど働いている……。僕は正直なところ、トーキョーで生きていきたかったという思いがある。なぜかと言えば、生きるだけならトーキョー近辺のほうがコストが少なく済むだろうという考えがあるからだ。「田舎は物価が安い」みんなそんなことを言う。トーキョーの人もアキタランドの人もそう言うのである。トーキョーの人は単なる無知からそう言うのだが、アキタランド人はそれに加えてトーキョーへの謎の嫌悪からそう言うこともある……。コンビニってみんな知らないのだろうか?全国で同じ値段の食べ物が売られている。「田舎は野菜や米が取れるから野菜や米が安い」えーと、物流が発達していない戦国時代とかの話だろうか?実際のところ、全体的にトーキョーは物価が安く、アキタランドは物価が高い。モノの流通量が全く違うからだ。そして給与の差も日本トップと日本ドベの差がある。また、田舎では自動車の購入や使用や維持にとんでもないマネーがかかる。アキタランドで1年に使う車へのマネーがあればトーキョーの異常に発達した電車網ならかなり長い期間、自分で運転することもなく移動できるだろう……。満員電車のストレスはあれど、コストを考えればそんなにおかしくはない。アキタランドは完全に車社会で、車を持たないものは本当に人間として見てもらえないだけではなく、買い物すらロクにできないので人間らしい生活はできなくなる。(当然、アキタランドではハイスクールまで車を運転できないのでめちゃくちゃに抑圧された生活を送ることになる……チャイルドの文化への悪影響はとんでもないものだが、これを解説するとまたひたすらに長くなってしまう)アキタランドで人権を得るにはトーキョーに比べて馬鹿みたいに高いマネーがまずいるのだ。アキタランドで唯一安いと言えるものと言えば地価くらいのものだろうか。しかし、どうせ誰もいなくなる地域の土地をわざわざ買ってなんの意味が?トーキョーでも探せば安い物件はあるし、上記のように「生きる」ということを考えるなら何百万何千万の金を使って土地を買うことは考えなくてもよいだろう。アパートやマンションを借りるにしても、給与の低さや車代を跳ね返すほど安いことは絶対にありえない。

アキタランドへの恨み節なら無限に吐ける。嘘だと思うなら僕に酒でも飲ませてみるがいい。(僕はアキタランドの悪口を言うのが大好きだという自覚はあるが、できるだけ客観的な事実を言っているつもりではある。本当はデータで示せればいいが……)しかし僕は、そそんな土地へ帰ってきた。なぜ?

僕は高校3年生のときに地元に住んでいる彼女ができた。高校のときは受験勉強やらなんやらと彼女が言うのでセックスもできなかったし、東京へ行ってしまったらまず会うことすら難しい。僕は大学へ入学してから普通に3ヶ月くらい彼女と連絡を取らなかった。高校のときもデートらしいデートなんかほとんどせず、そんなに仲が良い気もしなかった僕は彼氏彼女関係は遠距離恋愛によって自然消滅するものと思っていたからだ。彼女からも連絡なんかなかったので、彼女もそれを望んでいると思った。しかしある時急に「生きてますか?」と彼女からLINEがきた。話を聞いてみると、どうやらまだ僕のことを彼氏だと思ってくれているっぽい!彼女は単純にあんまり深いことを考えない人間でコミュニケーションも下手だったからそうなっていたっぽかった。「まぁ、彼女がいるってことでいいか」と思った。彼女は人の機嫌をうまくとったりするのが得意ではないし、ちゃんとした嘘をつくのも苦手だった(言語能力が足りないため、またかなりの小心者だったため、言葉での理詰めの説明をしたり、言葉での説明をした結果また家族に理詰めで迫られるのを避けるため、しょうない嘘を家族につくことが常態になっており、僕にも変な嘘をつくことはあったが)。当時の僕は嘘をつけない彼女を信頼できるなぁと思った。いま考えるに、能力的に大した嘘がつけないことと、嘘をつくことができる能力がありながら嘘をつかないことは区別してどちらが偉いか考えたりすることはできるのかなぁと思う。

彼女は高卒で地元企業に就職していた。彼女は「帰ってきてくれ」と言うので、大学が長期の休みに入ったら必ず実家に帰るようにしていた。東京から僕の地元に直行する夜行バスはオールシーズン片道1万円もした(乗り心地はそれほど悪くはないが、やはり辛いのでもう少しお金を出してもっと新幹線を使うべきだった)ので、年に5回ほどトーキョーとアキタランドを往復して年10万円ほど交通費だけで使っていたことになる。「帰ってきてくれ」と言う割に、彼女は全く構ってくれなかった。酷いときは3週間アキタランドに滞在して会ってくれるのが1回だったこともあった。単純に、僕の気持ちを考える能力とかがなかっただけで、悪気はなかったんだと思う(彼女はわざとそういう馬鹿なフリをしていたんだとするにしたら、あまりにも演技力が高すぎることになるし、そちらの方が考えづらい)。あまりにもアキタランドにいるのが暇で、単純にあんまり付き合っている意味ないのでは?と思って、できるだけ明るく「別れようぜ!」と電話で言ったら「あなたがいないと私は幸せになれない」とガチ泣きしながら言われた。もはや対等な関係ではないと感じた。不健康な関係だと思った。彼女のことをとても哀れだと思った。今から思えば間違っていたのかもしれないが、僕は彼女のことをとても好きになってしまった。間違っていますか?

僕の大学生活は彼女中心の生活だった。毎日平気で2時間くらいLINE電話をしていた。彼女はたぶん最後までわかってくれていなかっただろうが、このクソ長い通話時間は浮気をしていないことの証明のつもりでもあった。幸せだった。なにもかも彼女のためと考えればそんなに苦しくはなかった。彼女のために人生のいろんな事を諦め、人生のいろんな事を捨てた。ひどく悩んで寝れなかった。「いろんなこと」は本当にやばくて重い感じのものが多いけど、野暮なのであんまり書かないことにする。『Breaking Bad』の話だけど、主人公は「家族のため」と言い、覚醒剤を作り、人を殺し、そして最後には家族を不幸にした。最後に妻に会ったとき「家族のためだって言うんだろ?」と妻に言われると、彼は打って変わって告白した。「いや、自分のためだよ」と。僕は本当に彼女のために尽くした。誰でも自分のしたことだけはよく覚えていて、他人からしてもらったことは忘れてしまうものなのかもしれないけど、僕はほんとうにがんばったんだよ。「彼女のため」なんて言うのは欺瞞だったんだろうか?彼女は最後に「私のために尽くして私のために捨てたのはお前の勝手だろ、私のせいにするな」と言った。僕は怒りを通り越して呆れるということを初めて経験して「恥知らず」と罵ることしかできなかった。僕は相当に怒ったときにしか「恥知らず」なんて変に上品な罵倒言葉は言わないが、それを基準にすると人生で数回しか本当に怒ったことはないと思う。

僕と彼女は婚約していた。口約束だが、何度もしていた。大学1年のとき(つまり付き合ってせいぜい1年ほどのとき)の夏休みに彼女といちゃついているとき「結婚するんだよね?え?するよね?」みたいに彼女に言われて、まだそんなに彼女が好きではなかった僕は「気が早いなぁマジか?」と感じたのを覚えている。何回か言うから本気なんだなぁと感じた僕は冗談で言ってるんだろうと考えるのはやめて、僕も結婚したろかな〜〜という気持ちになった。僕は彼女と結婚するのが夢だった。僕はトーキョーで就職したいと思っていたが、謎のトーキョー嫌悪から彼女は「アキタランドに帰ってきてくれ」と僕に言っていた。言語能力が低いのでなぜ帰ってきてほしいのかは分からなかったし、絶対にトーキョーに出た方が二人の幸せのためだと思ってその旨を彼女に伝えてはいたが、「彼女のために」妥協をしてアキタランドに帰ることにした。僕は彼女と結婚できれば他になにもいらないと狂った目で当時は話していただろうし、全て彼女の言うままに従った。僕が彼女に全て合わせた。彼女が僕に合わせたことは一度もなかった。新卒で働く地域の選択はとても重要な選択だが、「彼女のため」なら仕方がなかった。僕は狂っていたから彼女のためならなんでも平気で捨てた。彼女に振られたいま、僕はなぜアキタランドになんかいるんだろう?捨てたものは永遠に戻ってこない。分かりやすく、新卒カードは永遠に失われた。一生モノだ。それを捨てた。僕は馬鹿だったんだ。そう、捨てたのは俺の勝手だ。彼女にそう言われたら「婚約を自らしていて騙した側がそんな恥知らずなセリフを言うのか?」という感じだが、自分を責めるなら俺が大事なものを捨てたのは俺の勝手だった。彼女は何一つ俺のためには捨てなかった。俺は全部捨てた。なにも地域の話だけではない。働く地域を選ぶ前や後の全部もそうだ。もう俺にはなにも残っていない。

彼女が俺を振ったのは俺と結婚したくなかったからだ。僕は大学を卒業したらすぐに結婚することを望んでいたし、彼女もそれを望んでいたが、彼女の親がそれに反対していた。普通に合理的に考えれば結婚しない理由がなかったが、彼女は結局親が反対しているということを直接の原因にして俺をフった。話を聞いた感じ彼女の親もかなりアホっぽかった。賢く立ち回るなら、理詰めで結婚しない理由がないと迫るべきではなく、妥協をして関係を保つべきだった。しかし「結婚生活をすぐさまする」ということに関しては妥協できなかった。なぜならそれは手段ではなく、最終目的だったからだ。僕は最終目的のために全てを捨ててきた。最終目的まで妥協してしまえば、もはやそれまで捨ててきた全てや、それからの生活のすべてに意味がなくなってしまう。それだけは耐えられなかった。スピードに乗りすぎてしまったのだろうか?最後の最後に僕はカーブを曲がりきれずに死んだ。しかしスピードに乗らなければどのみち勝てなかったのだ。勝つのが目的なんだから、結果的に死ぬにしてもスピードに乗るしかなかった。なにか間違っていますか?

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