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メインヒーラーではないヒカセンが高難易度のヒーラーをやってみて初めて気づいたこと

高難易度コンテンツは最高1日1セット、攻略動画をトレースして毎回臨んできました。零式だと2~4週、6.x絶だと約60セットくらいの攻略ペースでやっています。
このたび、パッチ6.51での絶アレキの攻略固定に応募で入り、白魔道士で参加しました。既に絶アレキはタンクで踏破済みなので、全体ギミックに関しての考察はせず、メインロールではないヒーラー職として高難易度に臨み、その際に初めて気づいたことを書いていきます。メインヒーラーからすれば当たり前のことばかりかもしれませんが、今後別ロールをやっていく上で、今まで以上に留意しておこうと思った点などをピックアップしました。


👼ヒーラーの任務はヘルス管理

結論に近いことを最初に言いますが、高難易度のヒーラーの任務は、”誰がいつ被弾しても良いようにHPを満タンでキープする”ではなく、”確定ダメージに耐えうるヘルスを確保する”ことだと思いました。
攻略最初期でギミックの全容が見えていない場合は、先のフェーズを見るためにオーバーヒールで対応することはままありますが、高難易度になればなるほどヒーラーの火力不足がDPSチェックでの枷になる可能性が高くなります。(6.x時点でのFF14高難易度レイドはヒーラーの火力を加味したDPSチェック設計になっていると考えています。)
ギミックのタイムラインがある程度見えてきたら、効率的な回復リソースの配分に頭を切り替える意識を持たないといけません。いつまで経っても過度なオーバーヒールをしているようでは、攻略進度の足を引っ張る原因になることを忘れてはいけません。

👼回復スキルの回復量を体感で覚える

特にHPの戻しを担っているピュアヒーラーは、どの回復スキルがどの程度のHPを戻せるかを意識しないといけません。このとき注意するのが、回復にもサブステに応じクリティカル発生しますが、回復を組み立てる上ではクリティカルを考慮するのは危険だということです。「クリらなかったから落ちた」ということがあってはいけません。

👼アビリティヒールはメリットが大きい

どのヒーラーも強力なヒールリソース・回復アビリティを持っています。それらのヒールリソースを確定ダメージのタイムラインに応じて吐くことを第一に考えます。
アビリティは無詠唱のワンポチで発動するので、被弾タイミングにちょうど良く回復を挟めますし、回復量や回復効果も高く、良いことしかありません。積極的に使うべきです。回復アビリティを腐らせて詠唱ヒールをしているようでは、高難易度に挑戦するヒーラー職としてジョブ性能の理解が薄いかなと思います。
どの回復スキルを使うかの判断は、時と場合に応じます。

・連続で大ダメージが来るのですぐにヘルスを戻さなければいけない場合
・大ダメージだが次はすぐ来ないのでゆっくり戻せばいい場合
・ヒーラーが移動しなければいけない場合
・ギミックでみんなが散開している場合
・特定のメンバーの確定ダメージが大きい場合

などです。どのヒーラージョブにも、こういうときに使ってくださいという示唆のあるアビリティがしっかり用意されているので、すべてのスキルを理解して回復リソースを配分します。
また、ピュアヒラ/バリアヒラはお互いの回復・軽減アビリティをすべて理解していることが望ましいです。理解が深ければ、ここはピュアががっつり戻してくれるので攻撃に回ろう、ここはバリアが軽減をしっかり炊いてくれているので攻撃に回ろう、ここはお互い苦しいから2人でがんばろう、という判断ができます。

👼詠唱ヒールのデメリット

”詠唱ヒールは火力とのトレードオフ”とよく言われますが、こんな当たり前のことは言わずもがなですので割愛します。
今回ヒーラーをやって詠唱ヒールに対する意識が変わった点は、2つあります。
まず1つめは、”詠唱ヒールは詠唱時間(Cast Time)が長い”ことです。詠唱時間が長いということは、詠唱でその場から動けない時間が長いため、滑り撃ちで移動できる距離も短くなり、結果、キャラクター移動が厳しくなります。そのため、ギミック処理での移動時に詠唱ヒールをスキル回しに組み込むと、自らのギミック処理の難易度が上がるのです。
たまに、ギミック処理中に移動が遅い詠唱職を見かけますが、本来であれば移動アビリティを駆使したり、無詠唱のスキルをスキル回しに組み込むべきで、”詠唱があるので動けません”という理屈は、殆どの場合、スキルの組み立てが上手ではないと自ら言っているようなものだと思います。(他職で例えると、6.x召喚士がギミック処理での移動中にイフリートコンボを吐くようなことです。愚かです。)
2つめは、詠唱ヒールを連打するとMPが簡単に枯れる、ということです。「大ダメージを食らってもケアルガ連打しとけばええやろ」と思われがちですが、連打できる回数には限度があることをこのたび痛感しました。GCDを詠唱ヒールに回せばヘルスを満タンにキープすることはできます。ただし詠唱ヒールはMP消費量が多いため、詠唱ヒールの連打はMPの枯渇を招き、本来必要な場面で何もできなくなります。
そのため、ルーシッド等のMP管理スキルを丁寧に回すのはもちろんのこと、それでも枯渇の恐れがある場合は、MPが必要になるギミックの事前からヒールリソースを効率的に配分し、回復スキルの組み立てが必要です。
(蘇生によるMP消費は考慮しません。)

👼ヒーラーにバレていること

タンクDPSをやっていると意識から抜けがちですが、ヒーラーにバレていることがあります。タンクDPSをやるときにはこれまで以上に丁寧に意識してあげようと思った教訓が3つあります。

(1)ガバ軽減のデメリットを体感できる

練習中だと特に、軽減を入れたり入れなかったり雑な軽減アビ回しをしてしまうことがあります。その結果、たとえ戦闘不能にならなかったとしても明らかにヘルスの凹み方が大きかったり、いつもの量のヒールでHPが戻りきらなかったりするので、ヒーラーには完全にバレています。軽減表を使ったり、「ここで軽減お願いします。」などの会話でケアできることですが、特に移動をともなうギミック処理中の軽減は、どんなに練習を重ねてもスキル回しがガバくて、軽減アビの入り方が一定でない状況もあります。その軽減をアテにしてヒールを組み立てていると練習が一向に安定しないので、軽減が抜けることを考慮して多めにヒールリソースを割いたりすることがありました。軽減抜けを厳しく追求しすぎるとギスってしまうポイントでもあると思うので、そういった場合ヒーラーは、「保険で1枚多めにリソース吐いておくかー」くらいの気持ちのおおらかさで受け止めましょう。逆に言えば、軽減を毎回きっちり入れれば、保険ヒールがなくなる分ヒーラーの火力が上がり、クリアタイム短縮に直結するということです。

(2)回復・バリア漏れを舐めている

大きな散開を伴うギミックのとき、「わいは外周側だから早めに行っとこ」でさっさと遠くに行かれてしまうと、散開状態で複数回ダメージがあるようなギミックの場合、簡単にしにます。最近のアップデートで軽減アビリティの効果範囲は30mまで伸びましたが、詠唱ヒールはあいかわらず範囲が狭いので、外周まで行かれると対角は絶対に届きません。外周に早めに行きたいなら自衛アビリティを毎回しっかり使ったり、ヒールをもらいにいくタイミングを意識して移動してあげましょう。

(3)自衛スキルがホットバーの奥底で眠っている

高難易度の練習中は、内丹・ブラバスなどの自衛スキルをサッと打てるようにカラダに叩き込みましょう。自衛スキルは、くしゃみが出そうになったら鼻と口を反射的にスッと覆うくらいの社会人マナーとしてできるように訓練しましょう。
また、移動が厳しいギミックの場合、上記にもあるヒール漏れのリスクもあるので、ギミックに応じて確定で自衛スキルを吐く意識を持てると練習が安定します。ホットバーの奥底に格納されている人は、さっさと引っ張り出して、せめてスプリントと同列くらいの位置に配置にしてあげてください。

👼ヒーラーの予習

「DPS(火力)が低いと突破できない」ことはよく言われますが、「タンクヒーラーが安定しないとそこに辿り着くことさえできない」ということを改めて実感しました。
簡単に言うと、ヒーラーがバタバタしんでいると先に進めず、練習にならないということです。練習中のギミックでは、手を止めたり、オーバーヒールしまくっても構わないので、メンバーを先のフェーズに連れて行ってあげるための動きを意識して予習するといいでしょう。一般に予習といえば、敵の予兆エフェクトや自分の移動位置ばかりに目が行きがちですが、ヒーラーの予習は、大ダメージの詠唱名・予兆のタイムラインを予習段階でチェックしておいて、「これが来たら、このヒール・軽減をする」というイメトレを要求される比率が他のロールに比べて大きいということです。

👼絶アレキの白が注意したこと

ここからは絶アレキにおけるフェーズごとの気づきや注意点を挙げます。
ヒーラーの難易度的には、
 (難)P2≒P3>P1>>>P4(易)
という印象でした。

P1:リビングリキッド

ヤークトの連続爆発
DPSの殴り具合いや、ヤークトのPOP位置に依って、ヤークトを食べに行かせるタイミングがずれます。被弾と回復のタイミングが多少前後しても、毎回同じスキル回しでヘルスが戻るよう、オーバーヒール気味にメディカラを組み込んで対応していました。
スプラッシュ
攻撃エフェクトを見ればわかりますが、どう考えても痛そうな連続攻撃にも関わらず、軽減を入れずに夢中になって殴っている人が2名以上いると、ヘルスの凹みがやべぇことになります。かと言ってオーバーヒール気味に対応するのもアホらしいので、メンバーに軽減抜け漏れの注意喚起をするようにしましょう。
プロティアンウェイブ
1回めは扇誘導をするDPS(D3)、2回めはメレー2名の確定被弾回数が多いため彼らのヘルスが他よりも凹みます。彼らのヘルスを充分確保できる量のヒールが必要です。単体バリアを投げたり、範囲ヒールを余計に挟んで対応しました。

P2:ジャスティス&チェイサー

タンクがとにかく痛い
とにかく両タンクのヘルスがAAと確定被弾でゴリゴリ削れていきます。ダメージ量的には、AA3発(約10秒間)をノーバフで受けたら落ちると思っていてください。
AAの記載がない軽減表を使っていると、”強攻撃にバフ炊いとけばええやろ”理論でバフを配分されてしまい、ヒーラーがナイサイ受け渡し中や移動中に単体ヒールを強いられます。出来ればAAタイミング付きの軽減表を使い、効率的にヘルス管理できるようタンク・ヒーラー間で協力しましょう。
フォトンや水・雷の頭割りダメージは、ヒールリソースを適当に吐いてるだけで充分戻ります。

P3:プライム

断絶後の熱線&メガホーリーx2
断絶での散開から頭割りの熱線までは、2GCDあるかないかです。詠唱してるヒマはないので走りながらインゲン+ラプチャー2連打で断絶のダメージを戻します。頭割りが着弾したらメディカラ+メディカで再び戻し、フルヘルスを確保します。ここでフルヘルスまで戻っていないと、続くメガホーリーで落ちるので油断できません。絶対にフルヘルス死守です。
メガホーリー2連打の間は2GCDしかないので、1発めが着弾したらケアルガ・アサイズ+ラプチャーで更にフルヘルスに戻し2発めに備えます。ヘルスが危うそうなら迅速を使って範囲ヒールを打っても良いかもしれません。
※断絶処理中に範囲ヒールを撒いておくと、熱線前のヘルス確保の保険になります。
ジャスティスショックウェーブ
最初のジャスティスキックが来るまでに全員のフルヘルスと、自身のMP7割以上、リリー1個以上、テンパランスとアサイラムがあることを確保します。ひとつでも欠けたらと超えられないと思ってください。
(熱線メガホーリー時にケアルガ連打したりしてMPを消費していると、ここでMPが枯渇し対応できません。実装当時よりもシンエアーが実質ナーフされているので要注意です。)
みんながチェイサーを殴っている間(ジャスのバフ1~4くらい)は、バリアヒラの軽減のみで耐えられます。ショックウェーブ1発ごとに回復するのですが、ここら辺はメディカ連打でMPとヒールリソースを節約します。
ジャスティスを殴り始めるバフ5~6辺りからはみんなが軽減を吐き始めるので、アサイラムを置き、メディカラの更新やアサイズやラプチャーで対応します。バフ8くらいからはダメージ量が増えてくるので、テンパランスを開き、インゲン、ラプチャー、ケアルガ(+シンエアー)で着弾1発ごとに丁寧に戻します。バフ12からは軽減バフも切れ始め、ダメージがえげつないことになってくるので、早く倒してくれとお祈りしながらケアルガしましょう。MP管理に失敗してケアルガできなかったらおしまいです。注意しましょう。
絶アレキ実装当時よりは、緩和で火力も上がり、ケアルガの範囲も広がったのでヒール漏れの心配はなくなっています。
理論上3~4GCDは攻撃できますが、差し込みヒールに失敗すると壊滅するので、余裕がない場合は攻撃は控えた方がいいでしょう。

P4:パーフェクトアレキサンダー

ぬるゲーでした。ここまで来ればヒーラー的には実質クリアです。
未来観測βの照準で散開が来た場合のみ、DPSのヘルスが危うくなることがありますが、自衛してもらいましょう。

最後に

ここ最近、高難易度コンテンツへの他ロールでの挑戦したいなぁと思っていたので、当該固定のリーダーには良い機会を与えてもらいクリアまで導いてもらったことを心から感謝しています。
また、初めてのヒーラーロールでの高難易度挑戦に際してとても幸運なことに、相方のバリアヒーラーがほぼノーミス・ノーデス・ノー軽減漏れの優秀な方だったので、私自身はヒールリソースの配分に集中できていました。本来であれば”話し合いながら”みたいな風潮があるのでしょうが、その機会は殆どなく、ヒール軽減に関するストレスも感じず攻略できていました。おそらく相方様にキャリーして頂いていたのでしょう。ご一緒させていただいて本当にありがとうございました。

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