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【違う冬のぼくら】ギミック所感:ファンシールート

※ファンシーな見た目のルートでの攻略所感です。
※VC有り、クリアタイム約6時間です。
※ver.0.9.0です。


どちらのルートにも共通で言えるのは、自分の画面のみ起こっているであろうことを相手に分かり易く伝えること、相方の画面でのみ起こっていることを推察すること、それに対応する適切なキャラコンがお互いに要求されるということです。

ファンシールートのコツ

ストーリー序盤の世界観分断後からが本番です。
ファンシールートは相方のサイバールートよりも、ギミックのオブジェクトが簡単な言葉で表現しやすいものでデザインされています。ファンシー担当は新しいオブジェクトが出てきたら「◯◯があるよ!」と分かりやすく表現し、ふたりが共通認識を持てるワードでギミックオブジェクトを都度都度定義してあげると良いでしょう。
相方のサイバー担当は、ギミック進行でファンシー担当の言葉の表現に頼らざるをえない部分が多いです。分かりやすい表現を使い、思いやりをもってサイバー担当を導いてあげられるよう心がけましょう。

1-1:協力チュートリアル

箱・リフト・柱・ロープ・バネ・スイッチ・風・緩衝台などの基本的なアクションのギミックオブジェクトを使ったチュートリアルフェーズです。世界観分断後はお互いの画面でオブジェクトのデザインテイストが全く異なるので、このフェーズで各オブジェクトを共通ワードで定義してあげる練習をしましょう。ここで出てくるオブジェクトは、この後も何度も登場する基本的なギミックです。
キャラクター固有のギミックはまだ無いので、ふたりが交互にギミック解除を担当しながら前に進める練習ができます。

1-2:パネル絵の協力プレイ

チュートリアルフェーズの最後にパネル連想ギミックがあります。ここで初めてふたりが分断されます。先に前に進んでギミックを担当する人は、ひとりでギミックを解きながら、対応するパネルの絵を相方に言葉のみで伝えなければいけません。パネルを起動する担当は画面的にはつまらないかもしれませんが、相方が苦心してる様子を推察してあげてください。ここでお互いの語彙力・表現力で初めて会話が弾むのではないでしょうか。
ギミック担当の人が、ギミック解除のおみやげオブジェクトを持ち帰り、相方と合流して顔を見れたときのホッとする気持ちは、このゲームの醍醐味のひとつではないでしょうか。子供のころ、一瞬プチ迷子になってしまったときに、親が自分を呼ぶ声を聞いて半泣きで駆け寄っていくときの童心が呼び起こされました。パネル担当はぜひ労いの「おかえり」を言ってあげてください。

分岐イベント①

NPCが2名登場します。NPCの会話を垣間見たあと、プレイヤーふたりの画面が分断し、それぞれのNPC一名ずつを追いかけることになり、片方のNPCとだけお話ができる会話イベントです。
「会話イベント中はお互いに話をしないでね」とプレイヤーに提起するようなUI(マイクOFFのアイコン)が表示されます。ふたり居るどちらのNPCを追いかけるかは、ファンシーとサイバーで確定で選べないようなので、追いかけたNPCとの会話をしっかり覚えておきましょう。
会話が終わると4名が合流します。「会話OK」のアイコンが出るのでトークを再開しましょう。
このあと初めて、NPC2名のどちらの主張に賛同するかを選ばせる選択肢が表示されます。この選択肢は、プレイヤー2名が同じ選択肢を選ばないと確定できません。育ってきた環境の違いで価値観が異なるであろう、現代風のわかりやすいテーマの選択肢です。

2-1:フィールド分断

このあと、キャラクターそれぞれ固有でフィールドオブジェクトが異なってきます。ファンシー担当は、スタート直後からサイバー担当がおかしな動きをし始めるので驚くのではないでしょうか。ここからはお互いに自分の画面で何が起こっているかを相手に伝えながら、進めていく必要があります。
序盤のチュートリアルフェーズで出てきた見た目が同じギミックオブジェクトも、相方の画面では別のギミックだったりすることがあります。(バネ・緩衝台が逆だったりする。)眼の前にあるギミックオブジェクトをその都度、お互いに確認しながら進めていくクセをつけましょう。

会話イベント②

若干のホラーテイストの会話イベントが入り、エネミーキャラが登場します。

3-1:エネミーフェーズ①

先程の会話イベント②で登場したエネミーキャラが、ファンシー担当のみに敵視反応を持ち、一定距離近づくと追いかけてくるフェーズが始まります。このエネミーにファンシー担当が追いつかれると失敗となります。
一方、サイバー担当がこのエネミーキャラに近づきインタラクトすると、エネミーは停止し、その場でリフト型オブジェクトを発生させます。
このフェーズのポイントは、
 ファンシーはこのエネミーを誘導する、
 サイバーはリフトを適切な位置で稼働させる、
という役割をそれぞれ担う協力プレイです。
ファンシーとサイバーで、このエネミーの見た目がかなり異なるので、最初は何が起こっているかをお互いに伝えるまで混乱しますが、この2つの役割に気づければ、その後はスムーズに進行するのではないでしょうか。

会話イベント③

エネミーキャラの会話イベントが発生します。ファンシー視点ではややグロテスクな表現です。

3-2:エネミーフェーズ②

引き続きリフト型エネミーを用いたフェーズです。

分岐イベント④

ファンシー担当は屋外、サイバー担当は屋内で、それぞれ分断して会話イベントが発生します。
ファンシー視点では、まず新たなNPCが登場し、危機に対する警告をして退場します。また、分岐イベント①で登場した2名のNPCが再登場し、おそらく分岐イベント①の選択肢に依存した会話イベントになります。
一方サイバー視点では、この世界の真相的な説明イベントがあるそうです。
このイベント後半には、さらに新たなNPCキャラが登場します。
最後に、選択肢のある分岐があります。よくある温情と冷徹の選択肢になっているので、プレイヤー同士お互い合意して選びましょう。

4-1:ワープフェーズ

新たなフィールドオブジェクトが登場します。ファンシー視点ではかなり見た目がグロいです。このオブジェクトはファンシー担当しかインタラクトできません。ファンシー担当が触ると、別の場所にあるこのオブジェクトにワープします。このワープを利用して、ギミックを解いていきましょう。
途中からリフト型エネミーも複合で出てきます。

4-2:分身フェーズ

先程までのワープ型オブジェクトと同型のオブジェクトが配置されているのですが、途中から、これと同型デザインのオブジェクトをファンシー担当が触ると、別の場所にあるオブジェクトからファンシー担当の分身が発生するようになります。一度分身を発生させた分身オブジェクトは使い切りで、何体も分身を発生させることはできません。
分身が発生している状態でファンシー担当がキャラクター操作(移動・ジャンプ・段差登り)を行うと、複数の分体が同時に同じ動きをします。この仕組みを利用し、ギミックを解きながら進むことになります。
また、分身にはもうひとつの特徴があり、高所落下や入水などで死亡しても、その場に死体が残ります。その死体は当たり判定があるので、足場として利用することができます。そのため、画面中に発生させた分身キャラを全部しぼうさせるまでは失敗扱いになりません。
このフェーズがファンシー担当、最大の山場です。
ファンシー担当は、
 どの分身をどこまで移動させるか、
 どこで死んで、どこに死体を発生させて足場を作るか、
を考えながら操作する必要があります。
そのため、一見ファンシー担当ばかりがやることが多いフェーズのように思われますが、そんなことはありません。このフェーズのファンシー担当は複数の分身操作で、脳が混乱しています。心が折れそうになることが何度もあるでしょう。サイバー担当はその分、ギミック解明や操作補助などサポートと応援をしてあげてください。
わたしは繰り返しリトライしてるうちに、アイデンティティ崩壊を起こしそうになりました。分身ギミックを解いていく過程で「上のみょんさん、下のみょんさん、右のみょんさん…」と相方に呼ばれ続けていると、操作しているプレイヤーである自分自身の実像の投影がどこにあるか分からなくなってきます。アバターを使ったゲームというのは、自分を投影しているキャラが1体だからこそ感情移入が可能で、複数発生していると脳がパニックを起こすようです。とてもおもしろい体験ができました。

会話イベント⑤

夕景になり、落ちついた雰囲気の会話イベントです。分身フェーズで疲労した脳の休憩がてら、物語の世界観に浸りましょう。

5-1:分離フェーズ①

新たなフィールドオブジェクトが登場します。ファンシー視点では見た目がめちゃくちゃグロいです。このオブジェクトはサイバー担当しかインタラクトできません。サイバー担当が触ると、カメラ視点がある部分と、移動操作ができる部分とでキャラクターが分離します。(それぞれカメラ分体・移動分体と呼称します。)カメラ分体と移動分体が揃っている状態で、このフィールドオブジェクトに再度サイバー担当がインタラクトすると、合体して元の状態に戻ります。
カメラ分体の特徴は、サイバー担当の視点位置であると同時に、他のフィールドオブジェクトのように持ち運びができ、足場にしたり、箱扱いができます。カメラ分体は設置時に、孤を描いて投げることができます。2マス分くらいの段差や谷なら投げて移動させることができます。
移動分体の特徴は、1マス分の重量の扱いのようで、壊れそうな橋を渡ることができます。
このふたつの特徴を活かして、ギミックを解いていきます。
ここでのファンシー担当の大きな役割があります。ギミックの都合上、カメラ分体を一緒に持ち運びできない場所があり、その道中のサイバー担当の移動分体の目となることです。同時に、その道中ではファンシー担当が移動分体にどう動いてもらうかを含め、ひとりでギミックを解いて進んでいかなければなりません。何も見えない中、ファンシー担当の言葉だけが頼りのサイバー担当の移動分体を連れていってあげなければなりません。孤独でくじけそうになるフェーズですが、がんばりましょう。
このフェーズでは、別のところにあるサイバー担当のカメラ視点でのリアクションがとても良かったので、サイバー担当も相当な新体験ができるようです。

5-2:パネル絵と数字の協力プレイ

序盤でやったパネル絵の協力ギミックが再登場します。このとき他の場所にあるカメラ分体から見える視点にギミック解除のヒントがあり、サイバー担当のガイドで進めることになります。序盤と違い、ふたりが同じパネルを見ている状態から始まらないので、サイバー担当のパネル絵の表現力が試されます。ファンシー担当は思いやりをもって推察してあげましょう。
また、協力プレイが必要な数字ギミックが初めて登場します。このときファンシー担当はギミック解除の手がかりが一切わからない状態ですので、サイバー担当のガイドを頼りに、忠実にギミック処理操作をしてあげましょう。
ギミックを処理すると、束の間のあいだ、カメラ分体と移動分体が合流します。(まだ合体することはできません。)

5-3:分離フェーズ②

続いて、移動分体が進めなくなる段差があり、ファンシー担当は、カメラ分体のみ持ち運びながら進むことになります。ファンシー担当とカメラ分体が一緒に移動するので、サイバー担当はテイストは違えど同じ画面の視点を見ることができるため、一緒にギミック解明しながら進むことができます。ファンシー担当としては、移動分体のみを引率する孤独の重圧よりは、やすらぎはありました。
ここの道中で、カメラ分体を取り付けられるフィールドオブジェクトが新たに登場します。カメラ分体をそのオブジェクトに取り付けると、サイバー担当がオブジェクトを移動操作できるようになります。サイバー担当がカメラ取り付け状態でインタラクトすると、自身にリフト型オブジェクトを発生させることができます。そのリフトを活用しながら、ファンシー担当と一緒にギミックを進行することになります。ファンシー担当から見た、リフト型オブジェクトの見た目はグロいです。
このあとギミックを進め、サイバー担当のカメラ分体と移動分体が再度合流するところまで来れば、クリアは目前です。がんばってください。

エンディング

ジュブナイル感満点のエンディングパートです。最後の選択肢分岐があります。クリア後はこれまでのお互いの労をねぎらいながら、ストーリー考察トークをしましょう。
このゲームは、同じ相方となら共通の進行度のセーブデータがあり、2周めは操作キャラクターを交代した周回要素があるとのことなので、時間があるときに今度はサイバー視点に挑戦したいです。サイバー視点でのギミック所感はまたそのときにできればと思います。

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