見出し画像

旅の失敗談 ソマリ人へのハラルな日本土産

2019年の年末~2020年の年始にかけてソマリランドに行った時の話です。ソマリランドはソマリアの北部に位置する自称独立国家です。未だ内戦状態と言われる南部ソマリアと違い、ソマリランドの治安はとても良く毎年2月頃には国際市民マラソン大会が開催されるほど。ソマリランドツアーの催行や現地ガイド、ホテルなどの手配をしてくれる旅行会社も海外には数社あったりします。

せっかくソマリランドまで行くのだから、何か記事のネタになるようなことをしたいと思いました。色々考えた末に出てきたアイデアの1つがソマリランドの人達に日本のお菓子をいくつか食べてもらい、どれがおいしかったかランキングしてもらうというもの。我ながらなかなか面白いアイデア!

さて、ここで問題が。ソマリランド人はかなり敬虔なイスラム教徒。イスラム教徒は基本的に「ハラルフード」という戒律で食べることを許された食べ物しか口にしないのです。ネットを検索してみると、ハラル認証を取得したお菓子が数は少ないながらもいくつかあることが判明!ア○○ン、東京にあるモスク、空港のお土産コーナーを巡って5種類のお菓子を手に入れました。

プレゼンテーション2


エントリーNo.1 きびだんご

画像2

モチモチした食感がウケるかどうか気になりますね!


エントリーNo.2 もみじ饅頭

画像3

きびだんごとのスイーツ対決に注目です。


エントリーNo.3 東京あられ 海苔

画像1

甘いものが続いたので、塩っぱいものを。おかきは抵抗なく受け入れられるのではと予想。


エントリーNo.4 東京あられ わさび

画像2

唐辛子とは違う、わさび独特の辛さに驚いて欲しい!


エントリーNo.5 CHOCOLATE

画像6

洋モノを1つ入れときました。

ガイドさんとも仲良くなってきた旅行3日目。次の目的地への道中に満を持して、「日本からお土産があるんだ! ちゃんとハラル認証をされてるんだよ」ときびだんごをガイドさんと護衛の兵士(※1)に手渡しました。護衛の兵士はきびだんごの小袋を一瞥した後、そのままドアポケットへ。ガイドさんは袋を開けてきびだんごの端を一囓りして一言。「Hmm... Good.」それ以上はもう食べてくれない・・・・・・。

あまりの塩対応に意気消沈してしまい、残ったお土産は旅行中と旅行後に自力で処理したのでした。

※1 ソマリランドでは旅行社が首都ハルゲイサ以外へ行く場合は道中の安全のため、護衛の兵士を同行させる必要があります。

ソマリランドで学んだ教訓
教訓1. ソマリランド人はかなり敬虔なイスラム教徒です。いきなり日本のお菓子はハードルが高かったかもしれません。また、お祈りの時間になるとガイドさんがしばらく戻って来なかったり、早朝にアザーンが鳴り響いたり、日本人にとっては驚くことも多いので、事前にイスラム文化を調べておくといいと思います。
教訓2. 旅行先の人へのお土産は相手が喜んでくれる場合はいいのですが、今回のようなことが起こると荷物としてかさばりますし、財布にも痛いので量はほどほどにしましょう。

プレゼンテーション1

護衛の兵士とガイドさん

頂いたサポートは、旅行にもっていくおやつ代として活用させて頂きます!