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糀で世界平和

大分合同新聞20220311 灯欄
 「好きな言葉を考えときよ、書いてあげるから」。そんなうれしいお声を掛けてくださったのは、恩師で書家の牧泰濤先生。簡単に書けるものではないと知りつつ、恐る恐る申し出たのは、私の著書「母になるとき読む本」(致知出版社)の終わりに入れた文。
 私たちは争うために生まれたのではありません
 私たちは比べるために生まれたのではありません
 私たちは人をおとしめるために生まれたのではありません
 私たちは人を傷つけるために生まれたのではありません
 私たちは協力するために生まれたのです
 私たちは幸せに暮らすために生まれたのです
 貧困や飢えに悩まされることなく
 手を取り合い協力する喜びを心に湧かせて
 私たちはお互いの命を輝かせるために生まれたのです
 私たちは世界を平和にするために生まれたのです
 出来上がった作品は、空色で大きく「世界平和」とあり、下地に私の書いた言葉が並ぶ。
 塩糀(しおこうじ)と出合い、糀の効果効能を学べば学ぶほど、食べ物で健康になり、笑顔の食卓を囲むことが世界平和への近道だと確信するようになった。戦いや武力での制圧は、人々の痛みや苦しみの犠牲を伴う。そうした犠牲なくして平和は構築できないのだろうか。
 心の豊かさこそ、世界を平和に導く力と信じている。笑顔で食卓を囲み、お互いを理解し合い、おいしさとともに世界平和を広げていきたいと願うばかりだ。
 (こうじ屋ウーマン・佐伯市)

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