【デュエプレ9弾】キリンレガシーってどう使うの?

~自己紹介~

こんにちは。ミョガちゃんと申します。デュエプレをカジュアルプレイしてます。実績など大したものはありませんが、唯一自慢できることは8弾環境中盤~終盤に青抜き4Cアガピトスビート(クレケン)を開発&同デッキで一足早くレート1700報告をしたことでしょうか。ビルダー気取りで日々楽しくやらせてもらってます。


今回は、私が紙の頃から愛してやまない9弾のスーパーレア「双流星キリン・レガシー」に関して色々書いてみようと思います。

レガシーはすごく強いカードとは言えませんが、唯一無二の能力を持ち、ランクマッチ環境の中で戦える力を十分に秘めているカードです。

テキストにはいろいろ遊べそうなことが書いてあるけど、メインで使おうとするには非常に高い構築難易度を突き付けてくるこのカード。本記事が、「レガシーを使ってみたいけど一体どう扱えばいいの?」と悩んでる方の参考になれば幸いです。

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紙のキリンレガシーの思い出

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私は紙(極神編)の頃にレガシーを愛用していました。「5Cクリーチャーコントロール」に分類されるデッキで、細かいところ覚えてないけど確かこんな感じ。

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1ターンに大量のマナを踏み倒して、ごちゃごちゃ回した挙句エクストラウィンを勝ち取っていく姿は当時では間違いなく斬新なものでした。レガシーやユニバースの絵柄の壮大さ、当時のSRカード特有の粒フォイルの輝かしさ、多色カードそのもののカッコよさにも心を惹きつける力がありました。

その後も戦国編の「ブラッディ・シャドウ」や神化編の「光器クシナダ」などを取り込んで粛々とファンデッキとして遊んでいました。私はサイキックのあたりでデュエマ自体から離れてしまいましたが、後に出てきた「グレンニャー」「どんどん吸い込むナウ」「ポッポ・ジュヴィラ」等の相性のいいカードを見かけるたびに少し嬉しくなっていました。

ついにきたデュエプレ版キリンレガシー

2019年秋のデュエプレサービス開始直後から、私はレガシーの登場をずっと待ちわびていました。正直どんな魔改造を施されてしまうんだろうとか、そもそも実装されるんだろうかなどの不安の面が大きかったです。ところが公式twitterでの9弾カードの事前発表を見てびっくり。紙のレガシーがしっかりリスペクトされた、すばらしい形での実装をしていただけました。

デュエプレ版でも同様に、「5Cクリーチャーコントロール」での運用を私は想定しています。これがレガシーの持つポテンシャルを十分に引き出しつつ、デッキとしての安定性も確保できる使い方だと私は考えています。

トリプルブレイカーによる攻撃力を活かしたビートダウンで使うことも考えられますが、そのようなデッキでは大抵レガシー抜きで殴った方が強く、レガシーの存在意義をうまく作ってあげることは私には難しかったです。

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キリンレガシー各論

■ 紙と違うところ

まず自身の能力に関して。WブレイカーがTブレイカーに変更され、攻撃力が上がっています。また進化種の踏み倒しを行える「メテオバーン」の起動条件が、紙では多色クリーチャーの召還に限定されていましたが、デュエプレ版ではどんなクリーチャーでもOKになっています。ゴッドカードから呼び出したクリーチャーにも反応します。

そして、自身の能力以外に、周りのカードプールも紙とデュエプレでは大きく異なっています。

最も大きな違いは、「究極銀河ユニバース」の不在でしょう。紙ではレガシーを使う上でメインとなる勝ち筋が、ユニバースによるエクストラウィンでした。一方デュエプレではトリガーをケアしつつ自力で殴り切らないといけません。デッキ構築も十分なフィニッシュ力を持たせたものにする必要があります。即ち、ゲキメツ」「ゼンアク」「ゲオルグ」「デルフィン」「サファイア」等のカードが必然的に組み込まれることになります。

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そしてやはり痛いのは「深塊封魔ゲルネウス」の不在。進化Vという弱点の多いシステムを支えてくれたのがゲルネウスによる無限墓地回収機構でした。場に二体の進化種を揃えるために何度も場と手札を往復してくれたり、レガシーがメテオバーンで墓地に落とした進化種を回収したり、またO・ドライブを使わなければ2マナでメテオバーンを誘発できるなど、柔軟な動きを可能にしていたカードです。このカードを失ったレガシーデッキは安定性を大きく損なってしまうのではないかと9弾初期の私は危惧していました。

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しかしデュエプレにはもっと汎用的で強力な墓地再利用システムが存在していました。それが「竜極神」です。あらゆる中速以下のデッキに入りうるデュエプレ屈指のチートカード。

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当然(?)レガシーデッキにも入ってきます。詳しくは後述しますが、レガシーの能力の性質上、採用されるカードはcip効果持ちの多色クリーチャーがメインです。ゲキで雑に「サイバゴン」などを釣り上げるだけで強いのでバッチリ噛み合っています。逆に竜極神と相性のよくないデッキって何ですかという話ですが、、、、

その他、「母なる紋章」「時空工兵タイムチェンジャー」などのサポートパーツが地味に削られています。「キング・レムリア」を仕込んで踏み倒すといったぶったまげコンボの類で遊ぶのはちょっと難しいかも。

■ レガシーで何をすると強い?

レガシーのテキストを要約すると「場にいる多色クリーチャーを消費して進化。その後進化種をもう一度デッキから呼び出す」という能力になります。つまりメテオバーンをフルで使い切っても結局盤面にはレガシー1体が増えるだけ。レガシーの効果を最大限活かすには、cip効果持ちの多色クリーチャーを進化種にし、デッキから場に出てくる際に得られるアドを稼いでいくことが何よりも大切になります。12000の肉を立てて相手の攻撃を牽制しつつ、メテオバーンによるアドで相手を追い詰めていくのが基本となる戦い方です。

紙では進化種の筆頭は、デュエプレでも実装されている「腐敗聖者ベガ」を始めとした所謂5マナ2000サイクルのクリーチャーたちでした。というより他にまともなものがありませんでした。強力なcip効果を持つ多色カードはどれも重すぎて進化種として採用しにくく、仕方なくcip効果を持っていない軽量多色獣で埋め合わせをする形がほとんどでした。

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ところがデュエプレには3,4マナで使いやすいcip効果持ちのオリジナル多色獣が充実しています。具体的には「ウルコス」「サイバゴン」「ジャックアルカディアス」の3枚。レガシーの種としてうってつけの存在です。

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これらのクリーチャーを中心にデッキの基盤が作られていくことになります(必ずしも全てをデッキに投入する必要はありません)。しかし最も強いのはやはり「ベガ」を連打することでしょう。ハンデス効果は大抵の対面で刺さりますし、盾を繰り返し回復することでビートダウン相手の詰めのプレイが一気に楽になります。盾を序盤から割ってこないコントロール対面では無駄に山を削らない点もよいところです。

■ レガシーデッキを組む上での注意点

まず注意すべきなのが、進化種はできるだけ3~4枚デッキに投入する必要があることです。レガシーのメテオバーンは山札からの踏み倒しですので、あらかじめ場に1体の進化種+山に1枚以上の同名カードが揃っていることが前提となるためです。デッキのスペースを考えると、採用できる進化種クリーチャーの種類は多くて4,5種類に限定されてしまうでしょう。少数精鋭部隊ですね。

またレガシーデッキに特有の要素として、「メテオバーンを即座に発動させるためのカード」を投入する必要があります。レガシーは5マナ払って進化種を2枚消費して場に出ます。そのままターンを返してしまうと、「デーモン・ハンド」などで除去されただけで多大なディスアドを背負うことになります。そのため、レガシーを出したターンにメテオバーンを使えるように構築することが大変重要になります。

アプローチは2種類。ひとつめは、G・ゼロによるコスト0召喚です。G・ゼロを持つクリーチャーはいくつかありますが、レガシーデッキにマッチするカードは「戦攻闘竜アルドロン」「五元の精霊プラチナム」の2枚でしょう。

アルドロンはレガシー単体に対してG・ゼロ条件を満たすため、出しやすさの点で評価が高いです。墓地を山札に戻す効果はレガシーのメテオバーンの弾切れを防ぐことができ、噛み合っていると言えます。ただし単体性能が低く、多くデッキに入れるとデッキパワーが落ちていく類のカードです。

このカードを出すと墓地のクリーチャーが消失するため、ゲキメツとの相性がよくない場面があります。しかし一方で、ゲキ蘇生によってこのカードを何度も使い回すことで、相手とのデッキ枚数差で優位に立ち、ベガやビューティシャンの使用可能回数を稼ぐというプレイングもあります。実際に私が組んだレガシーデッキでは、緑抜き除去コン相手にデッキアウトによる勝利を収めることがそれなりに発生していました。

プラチナムはレガシー+ベガや、ビューティシャン+ジャックアルカ+サイバゴンなど様々な組み合わせでG・ゼロ条件を満たすことができます。特にレガシー+ベガは狙いやすく、「ベガを種にしてレガシーを出す→アルドロンを0マナ召喚してメテオバーンからベガを呼び出す→プラチナムを0マナ召喚してもう片方のメテオバーンを使う」といったパターンは頻出テクになります。このカードはデッキの柔軟な動きを可能にしてくれますが、デッキ構築難易度やプレイング難易度を引き上げるカードでもあるので、若干の慣れを必要とするかも知れません。

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ふたつめのアプローチは、マナ加速+軽量クリーチャーの組み合わせです。たとえば7マナで、レガシー→2コストのクリーチャーという順番で召喚すればスムーズにメテオバーン発動に繋げることができます。2コストのクリーチャーの選択肢はいろいろありますが、「ビューティシャン」「パイロン」あたりは有力な候補になります。通常、2マナのクリーチャーは大した能力を持っていないことが多く、入れるだけでデッキを弱くしてしまうことが多いです。ところがこれらの2枚は、マナを多めに払うことで単体として強力な効果を発動することができます。2マナのメテオバーン発動要因としての用途と、独立した1枚のカードとしての用途を選べるということです。コンボ前提のカードに単体での使い道があるというのは非常に評価が高まるポイントになります。

ビューティパイロン

レガシーデッキのマナ加速手段はいろいろ考えられます。「ウルコス」や「トリプルマウス」等のクリーチャーによるブーストと、5色デッキであることを活かして「フェアリー・ミラクル」等を採用するパターンです。デッキの多色枚数や色バランスを考えて臨機応変に構築していくとよいと思います。

サンプルデッキ

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このデッキは私が9弾ナーフ施工前環境、「ボルメテウス武者カップ」にてAD・NDともに勝率7.5割ほどでデュエルマスターに到達した構築です。主に「驚天の超人」を採用していない(12000ラインが戦力になる)ビートダウンや、緑抜き除去コンを相手に勝ち星を稼いでいました。調整の行き届いていない未完成のデッキですが、とりあえず今後レガシーデッキを考える上での雛型になると思います。各カードに対する細かい解説は割愛しますが、いくつかポイントを。

このリストで特徴的なのは、「ウルコス」「アガピトス(ナーフ前にもかかわらず)」「プリズム・ブレイン」の不採用でしょう。

レガシーデッキを実際に組んでみると、多色枚数の調整に悪戦苦闘することになります。このリストは既に単色:多色=13:27という破綻寸前なバランスをしています。「レガシー」「竜極神」を削るわけにはいかない(ぶっちゃけ竜極神が入ってないコントロールデッキはデッキじゃない!)ため、多色の進化種クリーチャーの種類を絞るしかありませんでした。どれを削るか考えた結果、カードパワーが劣り後半腐ってしまう「ウルコス」を泣く泣く不採用にしました。「アガピトス」も、とても強力で戦略を広げてくれるカードですが、大量の多色3マナカードを引き連れてデッキに入るカードです。「ウルコス」や「アラゴナイト」と同時にデッキに入れてしまうと多色が溢れてしまうため、今回はお休みになりました。

「プリズム・ブレイン」は非常に優秀なドローソースで、私も最初は入れていましたが、「ビューティシャン」「サイバゴン」をそれぞれ4投しておけば十分にデッキを回すことができると感じたため抜けていきました。

防御トリガー枠は相手の「ゼンアク」意識と色バランス考慮の「ナチュラル・トラップ」を4積み。除去コン相手にデッキアウトを狙えるのは、間違いなくナチュラルトラップのおかげでしょう。

フィニッシャーとしては「ゲオルグ」を選択。フィニッシャー候補はいくつかありますが、盤面の物量が売りになるこのデッキではゲオルグがマッチしていると思います。ナーフ施工後にゲオルグを使い続けることに抵抗がある場合は、例えば竜極神とプラチナムの4枚目に入れ替えてしまってもよいでしょう。

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以上になります。本当は「アガピトス」「ダクマバルガロウ」「驚天の超人」あたりを重点的に考察したパートもあったのですが、書いている途中でナーフが発表されてしまったので一旦なかったことにします。

最後までお読みいただきありがとうございました。私はこれからもキリンレガシーを研究していこうと思っております。いい感じのレガシーデッキが思いついたよって人は是非教えてください。それではまた。

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