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手の使い方、重心の意識

 ずっと前から、手の使い方、やり方次第で全く違う音になるんだなと思っていたので、それをちょっと書いてみようかも。


① よく見た形

 薬指で手を固定し、親指を動かす。薬指の上に手が乗っている形。

 この形だと、始めて最初のひと月くらいは安定するかもしれない。
 だけど、これでは「移動しながら弾く」ことができにくいのと、「稼働の関節が本来と全く違う」ので、上手にはならないんですね。

 稼働の関節が、親指の付け根になるので、ここパタパタさせてもあんまり大きくていい音にはならないです。
 逆に言うと、音量が小さくて動きの少ない演奏をするなら、これを使うと楽です。

② 求めたい形

 親指の上に手が乗っている形。薬指は絃に触れても触れなくても同じ形で弾ける。

 この形だと、力を入れなくても「手の重さを利用して」弾くことができるので、とても楽だし、力むことも少なくなる。
 基本の形で「親指一本、下向きにした ”いえーい”👍、って感じで絃に当ててみて」って言うの、これの理解をして欲しいからなんだけど、「稼働の関節が 肘 になる」のです。
 大きな関節を動かすと、大きなパワーが使えるので、楽。大きな音が出しやすい。それから、移動が大きいときはこっちの方がよい。

 慣れない内は、手の高さと位置の調節が不安定で難しいと感じるかもしれないけれど、絃の並ぶ曲面に手を沿わせるように扱えれば、自由度の高さをメリットとできるかな。

 基礎練習のときに

 できれば、薬指をついた方法と、つかない方法と、二種類を練習してみる。プラス、その2パターンの内で、フォルティシモ・ピアニシモの弾き方を練習してみてほしい。計4種。

 どの弾き方のときに(どんな指定の時に)、どんな手の使い方が適切なのか? これを理解して自分の中で組み合わせパターンとして持つことができれば、個人練習も少し稼ぎやすくなると思う。

 基礎練習をただのウォーミングアップのように使う人がいるけど、そうではなくて、研究用のサンプル取る感じでやると、より得られるものがあるかも。

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 基礎練習、目の前の楽譜をさらうことを主目的にしてしまいがちですが、練習の目的は、無駄な動きを削っていくことでもあるので、動作を磨くこと、これを意識していくのをお忘れなく。

 という書き直し記事でした。図解は必要ないよね?


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