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「百鬼夜行」 十七弦三重奏曲(またはそれ以上の合奏)

(作曲者による解説) [2008年2月、サンフランシスコ・アジア美術館で、私は18世紀に描かれた絵巻物、鳥山石燕の「百鬼夜行絵巻」を見た。私はこの想像力豊かな作品の野性性に衝撃を受け、シェイクスピアの「マクベス」のセリフを思い出した。 来い、見ることのできない夜よ、 慈愛にみちた昼間の穏やかな目に覆いをかけ、 血に染まった漆黒の手で、 おれを震え上がらせ、堂々と生きているあの証文を 破棄しズタズタに破り捨てろ。世界は暗くなり、 カラスはねぐらの森へ帰るだろう、 昼間の楽しげな事どもは静かになってうとうとし、 夜の暗い手先たちが餌食をもとめて眼を覚ます。 お前はわしの言葉に驚いているな。しかし見ておれ。 悪で始まったことは、さらなる悪で強くなるのだ。 絵巻物と、シェイクスピアのセリフと、日景晶子の箏の演奏がこの作品のイメージの源となっている。] 十七絃ってこういう力強い音が出せる楽器なんだなと改めて思った。 ハーモニクスが多い…すごい。