この頃
この頃の私はやりがいもいきがいもなくした屍のように生きている。
鬱がひどくなり入院、職場からは「迷惑だ」の一言で職場を干され、8月にはめでたく無職になる。
現状、風呂もまともに入れず、食事もとれず、人と会っても喋り方がわからない。金を稼ぐことすらできなくなった私は、最低限の冷房の効いた部屋の中じっと涙を堪えながら長い長い1日を過ごす。
ゴールデン街、あれは夢のような時間だった。みんなが私の注いだ酒を求めて店に来てくれて、私にしか出来ない仕事だった。反面やめた今だからこそ思うのは、とてもとても疲れる仕事だった。だからこそやりがいもあって、生き甲斐も見つけられた。
今は小さなホテルの清掃員(干され気味)。障害者手帳という名のガイジパスポートを手に入れても状況はなんら変わらない。
ああ、書きたいことがたくさんあるのに言葉が出てこない。薬のせいなのか頭がよく働いていない。今目の前の暗い暗い闇に飲み込まれていくことだけがわかる。
やりたい仕事、たのしい仕事、尊い休日、食べたいご飯、行きたい場所、今の私には何もないのだ。時間だけがあって、「鬱の人は寝て回復」と言う精神科ユーチューバーの言葉を鵜呑みにし睡眠だけに有り余る時間を使って、毎日何も楽しいことがない。お先真っ暗、という言葉はこういう精神状態の時に使うんだろうな。
借金。奨学金。実家。義実家。仕事。月収。やりがい。聞きたくない言葉がたくさん。どうやって毎日を生きてたっけ。どうやって乗り越えてきたんだっけ。毎日が絶望で、明日が来るのがとても怖い。明日が来たら明後日が来る。明日はつらくて、明後日はもっとつらい。
2023/07/26 校正校閲なし