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私の就活⑪ 大学3年11月初旬

精神的に一番つらい部分はここまでです。
この次からだんだん上り調子になっていきます。
プロローグで書いたように、12月に内定を取って私の就活は終わります。この頃には想像もしてなかったな。


11月。

毎日泣きすぎて、
本当につらくて、
母に「実家に帰らせて」って連絡した。

2年生までは2,3か月に一回くらい帰省してたけど、
3年生になってからはコロナが心配だからって、
5月末を最後に帰省させてもらえなかった。

私は母が大好きで、
コロナが流行るまではいつも病むたびに帰ってた。
帰ったその日は互いに深夜まで近況報告、
二日目以降は食後も寝る前も会話が尽きない。
酒も飲んでないのに、
風呂上がりにいきなり二人で踊り始めちゃって笑いが止まらなくなる。
久々に帰ってくるって言うから張り切って買い出ししたら、いつもスカスカな冷蔵庫がパンパンになっちゃったよ、って、
母はとびきり美味しい栄養満点なご飯をいっぱい作ってくれて、
私がつらかったことを話して泣いちゃった時は優しく抱きしめてくれる。

実家に帰ると、
それまでに何があっても絶対に元気になれるから、
ダメもとで頼んでみた。


母は、
私がぼろぼろなのを察したみたいで、
了承してくれた。
私はびっくりしたけど、
嬉しくて嬉しくて、
とにかく早く母に会いたくて、
帰省当日は起きてすぐ準備して家を出て、
ちょっと高いけど一番早いルートで帰った。

一週間くらい帰省したけど、
やっぱり毎日泣いてた。

つらい、もう限界、やりたくない、って毎日泣きついた。
母はそのたびに、
つらいよねって、
ハンカチで涙を拭いてくれて、
頭をなでてくれて、
抱きしめてくれた。
きっと元気になるよって、
二年ぶりくらいに手作りアップルパイとスコーン、
珍しい紅茶をふるまってくれた。
気が向いたらうちにいる間に読んでみなよ、気が楽になるかもよって、
たくさんある本の中から数冊選んで渡してくれた。


どうしようもないくらいつらかったのに、
一週間で普通よりちょっと弱いくらいまで回復した。

母しか勝たん。

こんなこと書いてたら実家が恋しくなっちゃって泣きそうになってる。実はこの帰省から一回も帰ってない。干からびそう。

写真は実家で母が振舞ってくれたスコーンとジャム。横長なの地味にわかりづらいし載せづらいかも笑

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