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私の就活⑯ 最終面接


当日、面接は17時からだった。


この日は午前中にオンライン授業があって早く起きたから、
こういう準備しましたってメンターに見てもらったwordを読み込んだり、
アドバイスや書き込みの内容を改めて咀嚼して、
どうしてもわからない部分はメンターに質問した。


準備もこれくらいやっとけば十分かな、って満足した時には、
もう面接2時間前になってた。
最後にリラックスしたくて、
本選考を受け始めた11月末からのことを振り返った。


本選考が始まってから、
文字通りとんとん拍子でここまで来てしまった。
これほどの速さで選考を突破できたってことは、
自分の企業の選び方に自信を持っていいのかな。
A社に受かれば正解だったって言えるし、
落ちたとしても7割くらいは正解に近づいているのかもって思えた。


就活の面接って自分のこと飾りがちだけど、
この面接は、
一切飾らない、本当にそのままの自分で受けよう。
普段通りの自分でいればいい、って考えたら、
緊張がほとんどなくなった。


面接の時間になった。
対応してくださった人事の方は、
終始マスク越しでもわかるくらい笑顔で、
私は安心感を抱いてしまった。
端々から素敵な人柄が伝わってくるから、
この人のもとで働きたいな、って、
面接しながらさらにA社に惚れていくのを感じた。

その結果何が起きたかというと、
私はそのままの自分をさらけ出しすぎてしまった。
私の性格が素直だという話題になったときに、
素直すぎてすぐ騙されるし嫌なことも全部顔に出ちゃうんですよね…とか言っちゃった。

さすがに素直すぎた。
マイナスなことを言うつもりはなかったんだけど、
そのまんまの自分で臨んでいたのと、
人事のオンラインかつマスク越しでもわかる、
包容力100点満点の笑顔から生まれた安心感に負けてしまった。
間違いなく、本当に素直なことだけは伝わった…

面接は40分で終了した。

結果はまだ言われてないけど、
私の中ではだいぶ絶望的だった。
たぶん落ちました…ってメンターに連絡して、
やけ食いしようと夕飯にウーバーイーツで油そばの大盛りを注文した。

大学受験のときもあと1点で本命に届かなかったんだけど、
その時の気持ちを思い出して、
余計につらくなった。
悔しい。
またあと一歩のところで落ちた…って、
涙が止まらなくなった。


油そばがなかなか来ないからふて寝しようって寝っ転がったら、
メンターから電話がかかってきた。
慰めてくれるのかなって電話に出たら、
「今から言うことを落ち着いて聞いてね、落ち着いてね、よく聞いてね」とか言うから、
何かと思いつつかろうじて冷静になった。


「内定!出たよ!内定!内定!」


内定、をめちゃくちゃ連呼されて、
最初はナイテイ??って飲み込めずにいたけど、
数秒後に理解して絶叫した。


え!?え!!やば!!やばい!!!うそ!!!やばい!!!


ってひたすらに叫んでしまったあの瞬間が忘れられない。

信じられなかった。
11月中旬までほとんど何もできていなかった私が、
12月の今、
第一志望の内定を頂き、
就活を終わらせてしまったことが。
自分でもわけがわからなくなるくらい嬉しくて、
メンターとの電話を切った後、
母に電話して、
応援してくれてた友達や後輩と、
お世話になった先輩に報告した。


普段は日付が変わってもどうしても眠れなかった私だけど、
この日は22時ごろには死んだように寝てた。
大きな達成感と、
解放感と、
もう病まなくていい、
就活しなくていい喜びと、
それまでの疲労が一気に押し寄せてきてしまった。

おそらく、大学生活で一番幸せな夜だった。

もう本当に写真のネタが無いので、合格してサクラ咲いたねってことで桜の写真貼っておきます。
エピローグを書いたら就活編終了。

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