2023/09/10 京都

(承前)

さて、バスは4時半ごろ、2回目の休憩地へ到着した。土山SAである。ここまで来ると、大分西へ来たなという感じになる。


ドロン!

ここは上下線合同のSAである。とても広く、レストランやセブンなどがあったが、この時間に「ナナチキ」を食べる気力もなかったので何も買わず、ストレッチをし、バスへ戻る。

バスは5時に出発し、6時過ぎには京都に到着した!!
バスが京都駅に着く直前、Mapを見ていたら偶然朝風呂をやっている銭湯を発見したのでそこに行くことにした(行きたいところはどこも9時から営業開始などだったため、どう時間を潰そうか考えあぐねていたのだ)。

京都に来るのは7月31日ぶりである

駅でコインロッカーに荷物を預け、さっき見つけた銭湯に歩いて向かう。

京都、よく晴れている。朝の散歩には丁度良い。


東本願寺の前を通り抜け、ずんずん歩いていくと、到着した。

ここは土日だけ6時から朝風呂をやっているらしく、ラッキーだった。また、調べたところによるとドラマ「サ道2021」でなかちゃんさん(原田泰造)が訪れていたのがここらしい。何回も見ているドラマなので思わぬ聖地巡礼となった。早速、中へ入ると、

「今男湯満員なので少々お待ちください」

と言われた。よっぽど人気があるようだ。


中はそんなに広くはなかったが、3種類の温泉とサウナがあった(サウナは人が多かったが、私は入らなかった)。

風呂上がりに何か飲みたかったが、節約のためカット。


ありがとうございました


温泉の前には高瀬川というのが流れていた。立て看板によると、昔はもう少し川幅が広く、物を運ぶ船が往来していたらしい。
ここから、8時からやっているという情報を聞きつけて六波羅蜜寺まで歩いていく。

鴨川。初めて、河川敷まで降りて歩いてみた。とても気持ち良かった。


六波羅蜜寺近くの公園。ここで少し時間を潰す。
六波羅蜜寺到着!久しぶり!

大学の奈良研修で今年度京都コースを選択した人は来ていたはずだが、私は南山城に行ったのでここは5年ぶりくらい。しかし、受付のお姉さんに「宝物館は8時30分からです」と言われたので、本堂の参拝などを終えた後しばらく待たねばならなかった。

澄み渡った青空とお堂の朱色が映える


さて、いよいよ念願の宝物館に足を踏み入れる。

1階
・薬師像および四天王像
 薬師は、顔が卵のように丸っこい(肉髻と頭部の区別があまり無いので余計際立つ)。また、衣の襞も、9世紀ほど深くはないが定朝様というにはまだ全く深い。これらの特徴から平安中期(10〜11世紀)ごろの像かなと推測。何となく、岩船寺の阿弥陀如来坐像にも似ていて愛着の湧く像だった。
 また、持国天は、東寺講堂の持国天像を真似て作っていると以前聞いたのだが、全くその通りそっくりだった。
2階
・空也上人像
 運慶四男の康勝の作。今にも動き出しそうな、今にも喋り出しそうな、そんなリアルさがある。ちょっと小さめなのも好きポイント。
・運慶作地蔵菩薩坐像
 衣の表現の自由さと流麗さはさすが運慶としか言いようがない。また、耳に着目すると、対耳輪が非常に盛り上がって迫力があった。これも運慶の作風の特徴であり、間近で観察できてうれしかった。
・運慶、湛慶像
 運慶が紹介されるときによく登場する彫像は六波羅蜜寺にあったらしい。どちらも生き生きとしている、というよりも生々しい感じがした。
・奪衣婆坐像
 康猶の作と伝わるこの像は、非常にリアルだがやや欠損が激しかった。

その後、安井金比羅宮に行き、私が思いを寄せている人とこれからも仲良くいられるように祈願し、絵馬も書いておいた。ここへは京都へ来たら必ず寄っている。そして絵馬も必ず書くことにしている。





嵐山へ向けて移動中


その後、今回行きたかった3箇所のうちの1つ目、嵐山へやってきた。YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」の人気企画「さくさんぽ」の聖地巡礼である。


まずは、JR嵯峨嵐山駅からスタートする。


わらびもち屋さんはまだ開店前(指が映っている)。


続いてお目当ての京都牛コロッケを購入。

しかし後からよくよく調べてみると、私が目指していたコロッケ(つまり動画で遠藤さくらさんが食べていたコロッケ)は、この店の2軒くらい隣の店だった。ちょっと残念だが「うまっ!」なコロッケだった。


続いて、みたらし団子をいただく。冷たいお茶も提供していただき美味しくいただいた。京都って感じ。


続いて、野宮神社(ののみやじんじゃ)へ。この辺りに来ると外国人観光客でごった返していた。コロナ騒動以前の活気が完全に戻っているようである。


そして竹林を通り、

桂川へ出てきた。めちゃくちゃ暑い。


渡月橋をパシャリして、ゴール!今回のさくさんぽ聖地巡礼も楽しかった😀


阪急嵐山駅へ向かうと、大好きなちいかわちゃんがお出迎えしてくれた!

ちいかわちゃん以上にかわいいものを私は知らない

1区間だけ電車に乗り、松尾大社(まつのおたいしゃ)へ向かう。

神像館で、重要文化財の三神像をはじめたくさんの神像を拝観することができた。この3体は思っていたよりも大きく迫力があった。また、これ以外の、末社などに祀られていた小さな神像たちも拝観したが、バリエーションに富んでいて驚くと同時に、ほぼ形をとどめていないものがあるのは当然としてもよく残っていたなと感動を覚えた。神像と言えば厳しい顔をしているという印象だったが、笑っているものもあってとても面白かった。

参拝を終え、今度は洛西口駅へ向かい、駅前のバスに乗り込む。バスの中はほとんどがご老人だった。

バスを降り、15分ほど歩く。

すると目的地・宝菩提院へ到着した。インターホンを押して中へ入れてもらう。



堂の扉を開けると、そこは真っ暗で、その奥に、ほとけさまが見えた。誰もいない堂内、私とほとけさまだけである。私は、菩薩半跏像に見惚れてしまいずっと見てしまった。キリリとした目、やや膨らみを帯びた頬、通常とは逆の足と手を上げ下げする形、クルンクルンの衣文、全てが癖であった。

大満足で、京都駅へ戻り、節約のため、姫路まで在来線で、そこから岡山まで新幹線に乗った(この乗り方だとずっと新幹線を使うよりも少しだけ安い)。

岡山へ着いて、家まで歩いて帰ったが途中でヘトヘト、足の裏は激痛という大惨事だった。万歩計を見たら3万歩以上歩いていたからそれも当然だろう。

帰宅して、今日あったことを話したりする。

夕食後、ヨーロッパ旅行の写真を見ながらの話に花が咲く。

久々の実家であったが私があまりにも暑さでバテてしまい、早めに床に就く。


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*諸事情により9/11(月)、9/12(火)、9/13(水)、9/14(木)、9/15(金)のブログはお休みいたします。



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