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【子育てエッセイ】 赤ちゃんとの育児生活を仕事に例えてみた

4兄弟子育て中のMYHIです。

赤ちゃんが生まれてママの生活は一変すると言うのに
夫でパパの生活って変わらず仕事に行ってしまうので
どこか他人事な気がしませんか?

「赤ちゃんのお世話が大変!」ってママが訴えてても
「そこまでなのかな・・・」とパパ。
イマイチわかってくれてないなと感じることありませんか?

ネット上でのお話ですが、会社で若いパパが
「妻は子育て大変大変って言うけれど、僕ら仕事している人間と変わらないと思うんです。僕らだって昼に1時間休憩した後はずーっと仕事しているわけですし。24時間勤務って大げさじゃないですかね」
と聞いて投稿者の子育て先輩の同僚はもやもやしたとか。

「いやいやそこはもやもやしないで突っ込んでくれ」と
私は切に思いました。もし私が同僚なら小一時間説教します(笑)

そこで、どうやったら赤ちゃんのお世話が大変か
赤ちゃんを夫の上司として物語を考えてみました


4月になり、僕に新しい上司がやってきた。
アメリカからやってきたやり手のマネージャーとの噂だ。
しかしこのマネージャー、「眠らない男」らしい。
バリバリに仕事をこなすというのか?
さらに日本語はまだまだ話せないらしい。
「どうやってコミュニケーションをとるんだ?」

僕は前任の上司から仕事内容をある程度引き継いだため
この上司の「お世話役」になってしまった。
なので、この上司がわからないことがあれば
ほとんど僕のところに質問が来る。
英語はできるはずの僕だが、この上司は鈍りが強く全く聞き取れない。
仕方なく身振り手振りでコミュニケーションを取るしかない。
それか先回りして仕事をこなしてあげたりしていた。
そんなこんなで上司のお世話ばかりしていて
自分の仕事が全く進まず、今日も残業だ。
上司もなんとか新しい仕事をこなそうとずーっと残業している。
なかなか上司がいると帰宅しづらいが
「終電なので帰ります」となんとか退社した。
しかし上司はまだ残業しており、少し心配になった。

やっとの思いで帰宅。
明日も仕事が山積みなので、ご飯もかき込み
5分でシャワーを済ませ、早くベッドに入った。
うとうとと仕掛けた時に
けたたましくスマホが鳴った。
「え?こんな時間に誰?」
スマホには上司の名前があった。
「あの人まだ仕事してるの?」
これが上司が「眠らない男」の所以だった。
うんざりしつつも上司なので無下にはできず電話に出た。

上司もイライラしているのか半ば怒鳴り声で次々と捲し立てて来る。
もう全く意味がわからない。
このことですか?あのことですか?と色々答えても
違うようでますますうるさくなってくる。
こちらが眠いことも上司はお構いなし。
やっとのことで答えたことが合っていたようで
ようやく電話が切れた。

「はあ。ようやくこれで寝れる」
と再び眠りについた。

がしかしまた3時間後。
スマホが鳴り響く。上司からだ。
「あの人はこっちが寝ていることなんて全く考えてくれないんだ」
寝ぼけたまま電話に出た。
「もういい加減にしてください!今夜中の4時ですよ。どうして寝かしてくれないんですか!」
とついに上司に言い返してしまったが、やっぱり上司は日本語がわからないらしい。延々に話し、話終わると満足したのか電話が切れた。
僕は眠たすぎてほとんど上司の話は聞いていなかった。
「こりゃ明日も同じことを繰り返し聞かなきゃいけないんだろうな」
と深いため息を吐きながら、なんとか眠りにつく。
でも3時間後には起きて、出社しなきゃか。
あの上司が来てから、僕の生活ペースは乱されっぱなしだ。
「もう逃げ出したい。でもあの上司は待ってはくれない。僕の辛さをわかってはくれない・・・」


いかがでしょうか?
赤ちゃんを言葉の通じない上司と考えてみたら
少しはパパでも状況がわかるかと思い
書いてみました。
しかも夜も眠らず、夜中でも叩き起こすサイコパス上司です。
「シャーロンフロイデ」という本の中でも
子供は最強のサイコパスだという一文がありました。
赤ちゃんがサイコパスってなんてひどいと思うかもしれませんが
私は深く納得してしまいました。
だって、生まれたての赤ちゃんって親ですら思いやってくれませんからね。
自分がお腹すいた、自分が眠い、自分が気分悪いと
自分のことしか泣いて訴えません。
まあ、当然といえば当然なんですが
改めて赤ちゃんって生涯で一番自分本位で生きられる期間なんだと思います。

冒頭で出てきた、会社での仕事と子育ては変わらないといっていた若いパパさん。
会社での仕事と子育ての大変さの違いって
生理的欲求を満たせるか、削られるか」
「孤独か、仲間がいるか」

だと思います。

会社にいても、トイレに行きたいと思えば行けるし
昼の休憩にご飯をゆっくり自分のペースで食べられます。
もし体調が悪いと言えば、よっぽどのことがないかぎり早退させてもらえます。
夜中に寝ている時に電話をかけてくる上司なんてまずいません。
ちゃんと、生理的欲求は満たせるのです。

でも赤ちゃんとの生活は何一つ満足に満たせません。
ご飯をゆっくり作る時間も食べることもできずカップ麺5分で終わらせる。
トイレも泣いていたらなかなか抱っこから降ろせず行けない。
行ったとしてももうダッシュで用を足す。
もちろん体調がどんなに悪くても育児は待ってはくれない。
極みつけは睡眠。2〜3時間ごとに起こされて授乳。
夜泣きが始まれば1〜2時間泣き通しなんてことも。
睡眠不足は確実に精神状態が悪くなり、うつ状態になりやすくなる。
人間として、当たり前に満たされてきた生理的欲求を
生まれたばかりの小さな存在に簡単に奪われてしまうのです。

そして、会社では仕事は基本一人で行うとしても、困っていたら
助けてくれる上司や同僚の方がいます。
でも子育てするほとんどの方はママ(かパパ)がたった一人で行っている場合がほとんどだと思います。だから、小さな命の責任をたった一人で担っている。
その精神的負担はかなり大きいです。
気軽に助けてくれる親や友人が近くにいないなら尚更です。

また災害のいつ起こるかわからない状態の昨今では
災害のリスクも考えていて常に不安でした。
こんな小さな子を抱えて大人は私ひとりの時に災害にあったら、どうやって逃げればいいんだろう?
防災グッズは大丈夫だろうか?など
独身の時よりより災害に敏感になるようになりました。

赤ちゃんとの生活がいかに大変か、パパに向けてわかりやすく解説してみました。
一番大変さを実感させるには、一日でも半日でも赤ちゃんと一緒に過ごさせるのがいいとは思います。
それも難しい時は、こんなふうに赤ちゃんをサイコパス上司として例えてあげるのがいいと思います。あとは、実際大変な場面を動画にして実況中継してみるのも
おすすめです。

今日も一緒に子育て頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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