副音声のようなもの (Juke Voxのやつ)

先日アップしたMixがあるのでそれについてゆるく話します。
よかったらまず聴いてもらえると

この「Juke Vox」というイベント、最初に出演させてもらってから客として非常に楽しませてもらっていたので、内容としてどのくらいの熱量でどのくらいの深度のものが求められてるのかはおおよそ把握済み。

TTもらってイベント終盤19時頃ということだったし、夏だし、今回はまんま「夏の夜」をテーマにセットを考えることに。


私がセットを考える上で、まず探すのは「不穏」な曲。
いい意味でも悪い意味でもフロアをざわっとさせるやつで、起承転結で言うところの「転」。
これを基に前後のストーリーを作っていきます。

今回の場合、私にとってのそれが大橋歩夕さんの「レザリアム -Laserium-」

2分近く、1拍目のキックとワブルベース、カッティングギターとボーカルだけで構成されているという声優さんの楽曲としては非常に変t、漢気あふれる一曲。

4つ打ちになってからの「さあ、踊りましょう」の件もあるので、この曲を中心に前半は音数少なめにあまり踊らせない、後半をガッツリ踊る流れにしようかなと。


というわけで、ざっくりいくけどまず前半。

1. まねきねこのサンバ / 間田ナイ(阿澄佳奈)
2. Fly Me to the Star / スタァライト九九組
3. floral blue / 田村ゆかり
4. I Have A Dream / 岩男潤子
5. タワーライト / 豊崎愛生
6. ナナナナンバーワン / 竹達彩奈
7. 無言のファルセット (with Negicco) / 中島愛
8. coming up / 坂本真綾

なるべく音数少なめ少なめに、スムースでイージー、リバーブ多めで空間、浮遊感、って感じで集めてます。

さらにこれを分割すると、1,2曲目はサンバジャズでちょっと華やかにオープニング、3曲目からぐっと音数減らして、コードとか空気感とかを見ながら先述の「レザリアム」まで徐々に持ち上げる形で持っていく。

ただ、日本のポップスは盛り盛り主義なのでそもそも音数が少ない曲を探すのは割と大変。
バラードなら結構あるんだけど、ここではそういうのじゃないし。

セットの中から特筆するなら1曲目の「まねきねこのサンバ」
子供が生まれてNHKを見るようになったんだけど「コレナンデ商会」っていう、川平慈英さんが出てる教育番組があって、主題歌とか劇中歌とか結構南米系なの。実際この曲もサンバジャズだし。
音楽担当されてる方が塩谷哲さんという、元オルケスタ・デ・ラ・ルスのメンバーの方なので多分そういう事かなと。
あと、間田ナイさんがめっちゃかわいいのでフィギュア出て欲しい。

あと、4曲目の「I Have A Dream」
ZANIOさんプロデュースの岩男潤子さんのアルバムが存在することをKxIxNさんのMixで知って即買い。
「I Have A Dream」がすごい。これRobert Glasperじゃんって。

KxIxNさんのMixはこちら。ここではTr.7の「Moments」が使われてて、曲調は違えどこれまたリリカルな一曲。


で、後半

9. レザリアム -Laserium- / 大橋歩夕
10. Dream A Dream / 花澤香菜
11. Bleu Noir / 早見沙織
12. 海辺で逢いましょう / 小松未可子
13. 恋のレシピ / 桃井はるこ
14. きみにいっぱい☆ / 姫川友紀 (杜野まこ)・市原仁奈 (久野美咲)・片桐早苗 (和氣あず未)・大槻唯 (山下七海)・相葉夕美 (木村珠莉)
15. ブルースケジュール / 桐崎千棘 (東山奈央)
16. ブルウ・スタア / 菊地真 (平田宏美), 我那覇響 (沼倉愛美)
17. 最大聖地カーニバル / パトリシア・マーティン (ささきのぞみ)
18. Yeah!Yeah!Yeah! / 飯塚雅弓

飯塚雅弓さんの「Yeah!Yeah!Yeah!」は最初の段階でできればかけたいなと思ってた。なので、前半の黒めな流れを残しつつ、ファンクに移行してそこからサンバハウスで「Yeah!Yeah!Yeah!」に辿り着く、という流れに。

「レザリアム」のドープな流れから何に繋ぐかをかなり試行錯誤したけど、花澤香菜さんの「Dream A Dream」の前奏がすごいキラキラのドリーミーで多幸感がある感じなので、ドープな流れで溜めて溜めてその前奏が来たらめちゃくちゃ気持ちいいだろ!ってこの繋ぎになったです。

ちなみに、DJ終わった後に「「レザリアム」から「Dream A Dream」、俺もMixでやりましたよ!」って教えてくれたブラザーがいたのでその方のMixも。

14曲目の「きみにいっぱい☆」
ここからサンバの流れになるんだけど、これ作編曲が滝澤俊輔さんだもんで、サンバはサンバなんだけど、パーカッションのサンプル中心にアコギとかピアノで組み上げるリズム寄りサンバトラックじゃなくて、宝塚とかマツケンサンバとかみたいにすごいゴージャスできらびやかなんだけど上品なサンバトラックで最高。

18曲目の「Yeah!Yeah!Yeah!」は、名古屋のマブダチ・inncoくんがJuke VoxにゲストでDJしてた際にかけてて、「めっちゃいいじゃん!何これ!」って教えてもらった曲なのでJuke Vox出るならかけたいなと。

ラスサビ→数秒ミュート→後奏、という展開が最後にあって、イベントの際はそのミュートのところにMCを入れてたけど、Mixにした時何もないのもなと思って柄にもなくバックスピンとか入れました。
やり慣れてないので10回ぐらい録り直りました。


そして最後のパート3曲ですが、これはイベントの際には寄り道しすぎて惜しくも辿り着けなかったけど本来用意してたゴール。
本編終わりのエンディング的な感じです。

19. 君のままで (寺島ver.) / 寺島拓篤
20. Can't Take My Eyes Off of You / 高垣彩陽
21. Golden Halo / 高坂麗奈 (安済知佳)

一番最後の曲「Golden Halo」。これは「響け!ユーフォニアム」に登場するの高坂麗奈のキャラソン。

京都アニメーションさんの事件、私は大変な衝撃を受けた。
もちろんみんなもそうだと思うけど。

創作という行為が不条理な力によって脅かされることは本当にあってはならないこと。

強い憤りを覚えているけど、今はそれよりもそんな不条理に負けずきっと立ち直って欲しいと勝手ながら強く願っている。


曲の話に戻ると、この曲のサビにこんな一節がある。

壊れたものを集めて
もう一度始められる

恐らく、本来は昔の久美子との関係について言及しているものだと思うんだけどね。

また、歌詞もだけど、安済さんのボーカルから表れる、この高坂麗奈というキャラクターが持つどこまでも強くまっすぐな意志が合わさって、そこに強い「希望」を感じて、最後は絶対この曲にしようってなったわけです。


そんな感じでそれなりに長々語りましたが、自由に聴いて自由に感じてもらればコレ幸い。

では。


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