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痛仰乐队&黄旭「秋日妄语」の紹介と感想

今回紹介する「秋日妄语」は、ロックバンドとラッパーの合作のラップ曲です。

痛仰乐队がロックバンド、黄旭がラッパーです。中国のベテランロックバンドと新進気鋭のラッパーがコラボという事なので、ロック寄りかもと思われるかもですが、ラップ中心でトラックがバンドという感じです。Jay-Zとリンキンパークがコラボした「Numb/Encore」をイメージすると分かりやすいかと思います。

最近、日本語ラップでもこういうコラボがありますよね。ただ、個人的には好きではない曲もあったりしますが、この「秋日妄语」はカッコよく感じられて好きな曲です。

なので、ちょっとロック系のラップは苦手だな……と思われている人も、ひょっとしたら好きになれる曲かもしれないなと思います。あと、「秋日妄语」の歌詞にNasの「Life’s a Bitch」があり「今のシーンにもNasが出てくる!」とアガりました。中国のラッパーの人にもNasが人気あるんだなと。

全米ツアーも行った中国人ラッパー「黄旭」

黄旭は、新疆ウイグル自治区アクス出身で、1990年生まれの若手ラッパーです。

アー写がチャラい

映画の主題歌に採用されたり、中国人ラッパーの「艾福杰尼(After Journey)」と共同で全米ツアーも行うなど実績も豊富です。

また、複数の中国の音楽アワードの受賞やiQIYIの人気番組「THE RAP OF CHINA」に出演して中国全国のトップ6に入るなど、とても評価の高いラッパーです。

黄旭は今っぱい感じのラッパーで、人気があるのも納得な感じです。中国で開催されたNBAゲームのハーフタイムショーにも出てるなど、中国で人気のあるラッパーの1人であることは間違いなさそうです。

中国を代表する硬派なロックバンド「痛仰乐队」

アー写が渋い

痛仰乐队は、1999年に結成されたロックバンドです。元々の正式名称は「痛苦的信仰」で、今のバンド名はそれを略したもの(「乐队」はバンドの意味)とのこと。正式名称を日本語に訳すと「痛みを伴う信仰」で、チベットやウイグルのなどの政治的な問題を扱ったりもしていたようです。

さすがに「痛苦的信仰」というバンド名は中国で活動するのに支障があり(ですよね……)、略称を使うようになったとのことです。今では中国を代表する硬派なロックバンドとして、シーンからリスペクトされている存在のようです。

痛仰乐队の楽曲の中だと、上の動画の「公路之歌」が好きです。歌詞を自動翻訳したら、サビの内容が「そのまま南へ そのまま南へ…………」となっていて、どうもチベットやネパール、ウイグルなどを旅した時の心情を歌にしたようです(参考)。ハーコー過ぎる……。

最後に

黄旭と痛仰乐队の両者とも中国の音楽アワードを獲得していて、そのコラボ曲の「秋日妄语」は、カッコ良くて当たり前なのかもですね。もし、両者の興味深いエピソードや歌詞の意味などご存じであれば、ぜひコメントなどで教えてくださると嬉しいです!

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