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【未修】ロー入試その1 出願大学を選ぶ

こんにちは。みやこばです。

今回から、未修ロー入試、特に他学部生・社会人の方がロースクールに入学するまでについて、いろいろ書き綴ってみようと思います。基本的には出願準備から合格発表、入学まで、なるべく順番通りになるように書いていきますが、もし順不同となった際はご容赦ください。

さて、ロースクールを目指すぞ! そう意気込んだなら、まずは出願大学を決めましょう。そのためには、各ロースクールの特色を把握するところからはじめるとよいと思います。そのうえで、以下のような要素を比較してみる、ということが考えられると思います。ここでは5つほど挙げてみようと思います。

まずは、①合格実績。研究者を目指す人以外は基本的に司法試験の合格を目指すわけですので、合格率は大事です。特に未修の合格率(在学中はどうか、修了後すぐの試験はどうか、2年目以降の伸びはあるか。)は注意してみてみるといいかもしれません。

次に、②入試の時期と内容。意外と知られていないのですが、東大・京大・一橋の一般入試は例年同じ日に行われますので、これらのローを併願することってできないんですよね。その他にも、小論文で勝負するのか、面接で決めるのか、はたまたTOEICの点数で逃げ切るのか、などなど。自分に有利な条件で戦えば、それだけ合格は勝ち取りやすいといえるでしょう。

さらには、③入学後のカリキュラムや設備、サポート体制等。カリキュラムはだいたいどのロースクールでも一緒ですが、設備面は大きく変わります。入学してみたら、自習室の取り合いが大変、なんていうこともあったりなかったり。また、純粋未修の方は入学後、とにかく隠れ既修の方に追いつくのが大変です。周りの人と教え合える環境があるか、答案の書き方を指導してくれるプログラムがあるか、などなど。

さらにいえば、④立地。ご自身の生活スタイルがどのようなものかによって、受験できる地理的範囲も変わってきます。私は学部が新潟で、県内にロースクールがない→どのみち県外に出ないと→ならいっそどこでもいいや、ってことで、実家からも出身大学からも遠い関西は大阪に来ました。ただ、例えば実家からでないと通学が厳しい、ということもあると思います。やむを得ない事情はどうしてもあるものですからね。あとはロースクールから街が極端に近いと遊んでしまいそう、という人は、山の上とかにあるローに行きましょう。

あとは、⑤慣れ。これはどういうことかというと、例えば本命のロースクールを一般入試(小論文)で受けると決めた場合、小論文をぶっつけ本番で受けるのはちょっと怖いですよね。そこで、別のロースクール、特に課題内容が似通っているロースクールを受けるという選択肢も考えられますね。

こんな感じで、数あるロースクールをどのようにみるか、という視点がいくつか考えられると思います。

私は受験生時代、一橋大学、大阪大学、中央大学をこの順で志望していました。一橋はいうまでもなく合格率の高さ(特に未修!)と、純粋未修でもなんとかやっていけそうなサポートの手厚さで選びました。あとは一橋は全員一般(小論文)で受験することになるので、それも見越して、中央一般も受けてみました。落ちたけど。
今私が在籍している大阪大学は、他学部生・社会人向けの特別選抜があり、面接とステートメント(阪大のことばでいえば、「法律家としての適性を明らかにする文書」)の配点が高く、自分に有利と思われたこと、設備面の充実(自習室が24時間、しかも固定席で使えるのは強い!)などで選んでいます。

これは余談ですが、社会人時代は勉強場所を確保するのに苦労しました。家では勉強できないし、カフェは金かかるし、大学図書館は遠いし。そういうわけで、大学に入ってから24時間勉強し放題な環境があるというのは、私にとってはとても魅力的でした。阪大ローの自習室いっぱいしゅき。

こんな感じでしょうか。ロースクールの情報を集めるには、まずは公式サイトと説明会が便利です。最近だとオンラインでも開催しているケースが多いようですね。あとは、Twitterを調べてみると、ロー生は意外とよくつぶやいてます。受験生時代に、阪大の在学生からステートメントの例を送っていただいたのはいい思い出です。

こんな感じでロースクールの情報を集めてみて、上に書いたような見方で各ロースクールを眺めてみると、自分に合ったところが見つかると思います。

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