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復讐の女神(2018年)

この作品は中にいくつも、アガサ・クリスティの「ミス・マープル」のストーリーが散りばめられていて……タイトルも同名の作品がありますが、単純に翻訳されただけではないですね👍

あらすじとしては、ある経営者の女性が、娘を誘拐されて無惨な殺され方をした上に、その罪を着せられて、真犯人を探そうとする……というものです。

そのメインのストーリーに、他のマープル作品が絡められていく感じ。そのせいでところどころが助長してしまった感じはあるけれど、序盤なんかはすごいスピードとスリルで、一気に引き付けられました✨

ミステリーのひとつの手法として、まずは見る側ないし読む側に手の内を明かさず、時間軸をごちゃごちゃにして少しずつ過去を見せていく……といった感じのものがありますが、これはまさにそれです😂
事前にある程度の流れをあらすじとかで知らないと、かなりちんぷんかんぷん💦でも、それでもいきなりの脱出劇には引き込まれるし、後で見返したくなる作りがうまいと思った😔

ただ……脱獄してから身分を偽って暮らす主人公を「ミス・マ」と呼ばせているけど、そこは別に無理してミス・マープルっぽくせんでも😅ちょっとわざとらし過ぎて、私は引いてしまった💦
中に散りばめられたいくつかの作品達も、ただの翻訳ではなくきちんとオリジナリティも見られた(と思う)ので、そこに変な気遣いとかはいらないんじゃないかなぁ~😕なんて。

あと、主人公がその名前と身分を借りているお相手と、ちょうどよくそっくりってのはちょっと出来すぎな気が🤔まぁ、長いこと監獄にいる間に色々調べたのかもだけど……顔が似ている上に、生活環境もあんなにうまく借りられるような相手がいたってのはなぁ😅
整形して似せた……では話が成り立たないから、どうしても「たまたま似てた」で押すしかないのは分かりますけどね。

あと個人的には、主人公の周りの人が、ある程度親密になったところで命を奪われてしまったりするのがちょっと😢ミステリーだから仕方ないんだけど、 なんていうのか「ここでか!😭」みたいなのがあって💦その辺が切なかったなぁ🥺

主人公に近づいてきて、事件を探りながらも懐っこく接してくる謎の少女・ウンジちゃんの存在はすごく良かったです。彼女の目的が、かなり途中まで来ないと見えてこないのとか。途中で想像はつくんだけど、ウンジちゃんのためにはそれが現実でないといいねぇ🥺って思ったりして。しかも、全貌は私が思っていたよりさらに切なかった😢

すごく面白い話なんだけど、韓国モノのドラマや映画にありがちな、全編に漂う重たさというかシビアさ?みたいなのが、苦手な人には苦手かもしれません💦特にラストの方の、真犯人と対峙する辺りとか。
バイオレンスみが強いので、ミステリーは好きだけど乱暴なのはちょっと🥺という方は、やめといた方がいいかもです😔

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