わたしのノート


ある日仕事を辞めると決めたら肩が軽くなった。

辞めた後のことは考えなかった。

今はなにもしていない。

毎日どうぶつの森をして

アマゾンプライムでドラえもん映画を見て

YouTubeで都市伝説を見て

小説を読んだり書いたりして

手作りマスクを作ったりしながら

他人事のようにコロナウイルスの騒動を見ている。

働いてないので補償がない!なんて怒ることも無い

本当に馬鹿がトップにいる国なんだなと呆れているけど。



大人になって自分の生活費を自分で稼ぐようになってから、それが大人の任務だと思うようになっていた。

自分が生きるためのお金、自分でほしいものを買うお金は自分で稼ぐ。当り前のことだ。

みんなは好きなものや大切な家族があって、その生きがいのために一生懸命働いていた。

お金を稼ぐことこそが大人。好きなことのために稼ぐ人のことが大人。

だからいま、そこから外れたわたしは大人ではない。

わたしは稼ぐことが続けられなかった。お金を得ても、それの使い道がなかったから。

好きなことが見つからなかった。

生活と苦しい仕事を支える生きがいが無かった。

自分へ投資するためにいい化粧品を買ったりエステへ行ったりしても、結局自分すら好きにはなれなかった。

自己肯定感が低いと幸せになれないらしい。

明るい思考、人を助ける気持ち、愛に溢れた家庭

なんだか全部手に入りそうで入らなかった。

こういうひねくれた中二病みたいな人間はどこにいるべきなんだろう。

居場所をずっと探している。



大人から脱落した私は、何もすることが無いのだ。

小説というか、話を空想するのが暇つぶしの一つで、それをしているとちょっと楽しい。

だからここに毎日、短い文を書いてみようと思う。

私は世の中の全てがどうでもよくて、あまり関わりたいとも思わない。

好きなものは猫くらい。そして普通に無職。

そういう、何も無い人間が書く話。


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