嘘日記

 ずっと来たかった鳥取に来た‼️
同行人に、砂丘以外何があんの?って聞かれたけど全然わかんなかった。砂丘に行ければなんでもいいなと思っている。だから「野原ひろしとBase Ball Bearのギタボの実家があるよ。」って言っておいた。もちろん大嘘に決まっている。同行人は「ふーん。」って言いながらGoogleを開いていた。行きたいのか、野原ひろしとこいちゃんの実家。数秒後嘘がバレて魔貫光殺砲を食らった。一乙。報酬が3000円減りました。

 砂丘に向かうため、鈍行と呼ぶに相応しいローカル鉄道に乗る。同行人は"鈍行"を総武線各駅停車の固有名詞だと思っている節があり、誠に遺憾である。そういうことは多摩モノレールに乗ってから言ってみてほしい。あれは多分私が走ったほうが速い。その後、バスに乗る。砂丘には鳥取駅から20分ほどで着くらしい。タイヤ上の席になってしまったので揺れがすごかった。酔。友人はというと、口数が異様に減る私を特段心配することもなくソシャゲのログインボーナスを獲得していた。

 砂丘についてみると、驚きの連続。

「え?砂丘のそばって海あったの?」

 見渡す限りの砂、砂、砂!その中に咲くサボテン、をイメージしていたら、でけー砂浜だった。ラクダはいた。乗るか、と尋ねられて一瞬迷ったけれど、「浅草の人力車みたいに浮かれた観光客っぽくなるの恥ずかしいな。」とつまらない羞恥が出てきたので断った。旅でも恥を保ってしまうタイプ。かき捨てたいね、恥。

 それにしても、砂丘、意外とごちゃついている。雄大な砂の大地、そこに静かに佇む自分たちを想像していたのだけれど、鳥取が意外にも頑張っていた。
 パラグライダー、サンドボード、宇宙飛行士体験アクティビティ、砂丘YOGA。砂丘YOGA???
 思ってもいなかったアクティビティがたくさん用意されていて迷ったし、迷った末に虚無になったので鬼ごっこに興じるなど。砂に足を取られてしっかり転んだ。砂が口に入ってしまい、不快感を訴えると、同行人は「ご当地グルメじゃん。」だのとのたまったので、奴の巾着に砂を詰め込んでおいた。甲子園球場と鳥取砂丘の砂は、この世で数少ない名のある砂なのだから、お土産に最適だ。数秒後、砂かけばばあと化した友人の攻撃を喰らう。二乙。報酬が5000円減りました。結局砂の美術館行った。

 ご飯はろくに調べ物せずに行った。謎の鯖寿司を食べ、二十世紀梨を食べた。普通な感じにうまかった。

 2日目も砂丘でくつろぐ。いい時間だった。コザクラインコの健康以外全てがどうでもよくなったので世界を壊すことにする。
 手始めに、今年の冬までには南アメリカ大陸を破壊することを誓って友人と解散した。いい旅だった。




全部嘘。鳥取に行きたい思いはあるね。
7連勤、お疲れ私。

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