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別世界の住人

ウチの患者様にもいっぱいこういう人がいて、
病院でPCR検査をして陽性になってしまったんだけど、
「入院することになったんですが、入院しないようにしてください」
「なんで検査受けたの!」
「検査を受けなかったら入院しなくていいんだから」
「心配だから」
“心配だから“と言って検査を行うからいけない。           (一般薬局で販売【新型コ〇ナウイル〇抗原検査簡易キット】なぜ厚生労働省が認めるのか!?【吉野敏明】より)

今回に限らず、どうして検査に行くのか、結果を受けてどうするのかをちゃんと考えないのが、常識らしい。判で押したように「心配だから」が理由。どうして心配になったかを聞くと、知り合いがガンだからガン検診を受けるのだとか、流行っているとテレビで言っていたからというような、他人を見て心配になったり、”うわさ”を聞いて心配になったり。環境も違えば、体質も違うし、食べているものも違う。テレビはニュースもコマーシャルだから。ヒマなのかと思ったりもする。私より忙しい人のほうが多いと思うけれど。

それよりも、

「自分に聞け!」

もし、結果が悪ければ、思い当たることが多い。「でも、それは○○だからしょうがなかった」となる。その言い訳を病名にしてもらい、商売のタネにされる。

また、検査の精度を考えなければいけないし、誤った判断をされれば、余計な医療介入で身体を傷つける。医療側は儲かるけれどね。

私は"専門家”ではないので、難しいことは分からない。特に問題(不調)がなければ、分からない危険な場所(病院)には行かないに限る。でも、医療は特別らしい。

人々の「心配だから」という心理につけ込んで、ますます商売繁盛!

いつまでつきあい続けるのだろう。つきあい続ける限り、△ロナ騒動は永遠に続く。悪いが、私は降りさせてもらう。

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人々が「自分が何をしているのか分からないのです」と言って、十字架にかかって死んでいったイエスと、人々の「痴(ものごとの本当の姿を理解できないということ)」や「有愛」で病気になった維摩。
新約聖書が1世紀から2世紀にかけて成立したと言われ、『維摩経』は大乗仏教初期の経典として2世紀ごろに成立したと考えられている。
洋の東西を問わず(いや、どちらもアジアか?)、人々の「知の疎さ」が猛毒であることは、2000年前もわかっていた。その毒は、愚かな人々を心から愛し、慈悲を起こす人を、殺し、病気にもする。2000年前からわかっていたのに、いまだに、撲滅できないでいる。というか、撲滅しようとすれば利権と衝突するから、人類の不治の病はひどくなる一方なのだろう。(「無知と病人」より)


預言者でもなく、菩薩でもなく、聖人君主でもない凡人の私は、別世界の住人として生きることにした。特に決意したわけでもなく、そうなりました、って感じ。

毎日、夕方になると、ピンポンパンポン~「○○市からのお知らせです。新型△ロナウィルスの感染の急拡大に伴い、・・・」と市からのお知らせが、大音量で町内放送として流れる。しかも、「繰り返します、新型△ロナウィルスの感染の急拡大に伴い、・・・」と繰り返される。その上、隣町と時間差をつくって同じ内容を放送するから、2×2回、3回と聞くことになる。で、「本日の本市の”感染者”は3人」だそうだ。先週だったか、1人のときもあった。”死者”でもなく”感染者”と呼ばれる”陽性者”が一桁。それをいちいち毎日放送するのは、茶番を越えている。私には、車が行き交う騒音か耳障りな雑音にしか聞こえない。ことばがことばではなくなっていて、別世界の出来事だと思える。

最近は、▽スクの人が、人間ではなく何か動いているものにしか見えない。私は目が悪いから、布で蔽われている部分が多いと、顔が分からない。別世界の何かで、私には無関係なもの。


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散歩中のよそのわんちゃんとアイコンタクトを楽しみ、鳥の声を聞き、日の光を受けた木々の美しさに惚れ惚れする。そして空を見上げる。今日は久しぶりに蚊に刺された。これが私の現実。

ピンポンパンポン~の中で泳ぐのはゴメンだし、「知の疎さ」という猛毒にやられている人々を心配するのも私の役目じゃない。

そうなると私は自由だ。そして世界は美しい。


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枠パスポートがないと県境を越えられないという話になれば、ここの家を放棄して、姑の家に行くことにしている。姑と仏壇を守ることになっているからだ。いや、その前に殺されるのか、はたまた携挙か?いずれにせよ、数年内に私はここから消えるだろう。

身辺整理なのか、引っ越し準備なのか分からないけれど、毎日片付けをしている。

卒業証書や教員免許、その他の資格類がスーパーの袋に入れて無造作に保管されていた。もちろん、過去の私が入れたのだけれど。もうちょっとマシなものに入れてやらなきゃ、かわいそうだと思った。

ん十年前、結婚式の二次会で着たツーピース。タンスから引っ張り出してきた。ウエストにゴムが入っていたから、出産直後に出席した友人の結婚式のときにも着た。これを分解して、保管袋にすることを思いついた。第二の人生だね。これがボロボロになって、汚くならないうちに、私がこの世にいなければいいのだけどね。

無題


タイトル画像:https://buzz-plus.com/article/2016/01/19/matrix-movie/


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