見出し画像

天空橋朋花という人間

サムネは世界で一番可愛い天空橋朋花さんです。





私はミリシタからの朋花ファンだ。厳密にはミリシタのリリースが決まってからモバをちょっとだけ触って多分この子が好きだろうなーと思ったのが朋花だった。
ゲーム内の男プロデューサーに自己投影できないのと、アイマスにおけるプロデューサーの立場に微妙に納得がいかないので好きなキャラに対しては基本的にはファンとかオタクを名乗っている。設定上のプロデューサーの立場で一緒に過ごす中でしか見えないものも勿論あるので、都合良く神目線とか脳内女プロデューサーを作り上げることもあるが。でもこの記事内ではプロデューサー=私な部分が多いと思うのでそのつもりで読んでください。


さてまずはアイマスでの私の好きなキャラ語りから。
765ASでは貴音、ミリオンでは朋花、デレでは志希と愛梨、シャニでは冬優子と雛菜。自分的には彼女らの共通点として「人間っぽさが少ない」、そして朋花と冬優子に関しては「私にだけ当たりが強い」があると思っている。
人間っぽさが少ない、に関しては愛梨と冬優子以外の全員はそのまま納得してもらえると思う。冬優子は私(とあさひと愛依、あとご両親)には本性が知れているのでめちゃくちゃ人間臭いキャラクターに見えるが、「アイドル」としてのふゆしか知らなければ人間性はかなり希薄だと思う。ふわふわで可愛い女を作る冬優子と、それを地でいく愛梨。「生きてここにいる」感じが薄くて好き。
貴音は素性を明かさないし、朋花はカリスマ聖母だし、志希は人の気持ちが理解できないし、愛梨は慈愛の人だし、冬優子は愛される為にふゆを生み出したし、雛菜は自分の世界が完成しているし。多分彼女たちはみんな、同い年の子の中にいたら異質な存在だし、そうでなくても素を見せて対等であることはできないと思っている。(ここ数年の志希はちょっと人心を解し始めていてうーん…だったけど、メリーバッドユートピアが完全に解釈一致で最高だった)
私にだけ当たりが強いのが好きなのは、乙女ゲーで「外面の良いハイスペ男が性根腐り切ってて私にだけそれを見せてキツく当たってくる男」を好きになりがちなのでその延長だと思う。オ♡フ♡レ♡コの「ばーか」で爆萌えしたあの瞬間を今でも思い出す。他のスタッフに向けてニコニコ楽しそうにしてる冬優子が、私にしか見えない角度で私を小馬鹿にした顔で「ばーか」って言うんだよ。後ろにスタッフがいるのに!!
冬優子が私に対して本性隠し通せなかったのは甘えと信頼からだと思うが、じゃあ朋花は?というところが本題。クソ長い自分語り前置きでした。


ここからはミリシタでの天空橋朋花の話。
聖母を自称し、一般人にも関わらずファンがいて天空騎士団と呼ばれる親衛隊があり、ファンを子豚ちゃんと呼ぶ15歳の中学生、天空橋朋花。彼女は所属オーディションを受けたのも「ファン同士の争いをなくすにはどうしたらいいか同級生に相談したらアイドルを勧められたから」というまあまあトンチキな理由からだ。そして初見からこちらを値踏みし試し行動をとってくる朋花に翻弄されたし、あっ私この女好き!!!!になった。

その後も朋花は私を試してきて、それに望む答えを出せたりダメ出しをされたりしながら過ごして、子供っぽいところもあるけどやっぱり15歳にしては色々達観してるよな〜と。
朋花が私を試すのは、単純に私で遊んだり構ってほしかったりする部分もあると思う。でもそれ以上に、「自分に相応しい人間」であることを私に求めていて、その為のミニテスト的なものを日々してきてるのかなーと。正解したら「さすがですねプロデューサーさん」だし、違ったとしても「ダメプロデューサー、そこはこうでしょう」と教えてくれるので答えを外したところで即クビになったりはしないけど。


まあでも、基本的に朋花は私のことが大好きなんだよね。
めちゃくちゃキモい言い方したけど、身分を隠してデートとか、人混みに紛れる練習で腕を組むとか言い出すの、私のこと好きじゃなきゃ言わないじゃん!?
それに対して未成年女子と成人男性として、そして自社商品であるアイドルとそのプロデューサーとしての線引きをちゃんとできないならただのゴミ人間だけど。
15歳の女の子が、自分を支えてくれる(恐らく20代半ばの)成人男性を好きになるのって年齢的にそらそうよって思う。自分と一回りくらい離れてる人って子供からすると接点があまりないから、兄姉より年上で親より若いって年齢だけで物珍しくて興味持ちがちだし。大人のこちらがちゃんと色々嗜めなきゃいけないけど、でもそういった好意を向けられるのは悪い気はしないし、だからこそそれを下手に歪めないようにしないといけないなーと思う。仕事の度に私からのアドバイスとか褒め言葉を求めてくるのとかもめちゃくちゃ可愛い。

だから朋花はプロデューサーに対して、「プロデューサー」という特別な立ち位置を用意してくれてるんだと思う。子豚ちゃんでもなく、天空騎士団でもなく、劇場の仲間達とも違う立場を。そんな朋花が可愛くて、アイドル…とは少し違うかも知れないけど、多くの人の前に立つ人間としてかっこよくて大好きになっていった。


私は今年の1月までiPhone6を執念深く使い続けていたので、2019年の12月にミリシタはログインすらできなくなっていた。端末ごと弾かれるようになっていたので…。そもそもリアル仕事や現場が忙しくて二周年もまともに走れておらずミリシタから離れてしまっていた。そんな状態だったがiPhoneSEに買い替え復帰したところ、朋花のSSRは一種類しか増えておらず、PSTも一枚も増えていなかった。三周年のカードなど未所持SRが数枚増えていたと思うがすぐに取り返せるレベルだった。そして、朋花好きの私を見つけて声をかけてくれたラウマスが、一年以上ログインしていなかった(できなかったんだけどね…)私を除名せず、Twitterでも繋がったままでいてくれた。復帰後に一度感謝と謝罪のリプライを送ったが「よかったね〜また一緒にのんびりやろうね〜」といった感じで。私と違ってめちゃくちゃ穏やかな人なんだよね。そのおかげもあってミリシタのモチベは無事復活した。
そしてその翌々月に二年半ぶり二回目の朋花上位天体公演が開催されPRを取り、それ以降は毎回3万ラインまではイベントも参加している。

私が離れている間に増えた朋花の歌唱曲は全体曲を除けばチュパカブラと花咲夜のみなので前者は配信で購入、後者は楽曲を配信で購入した上でドラマパートの為にCDも購入した。夜想令嬢も同じように配信とCDを購入していたが聞いていなかったので花咲夜と合わせて聞いた。
夜想令嬢は全編公演中の舞台の話で、ミリシタ内のイベントで気になってた本編が聞けてよかった。花咲夜の方はステージの前後の話で、年下のエミリーの世話を焼きながら紬の面倒も見ていた。最年長は紬なので彼女は微妙な顔をしていたが、いじられキャラの典型のような紬と相手の年齢関係なくしっかりしてる朋花の組み合わせなのでやはり朋花が優位だった。エミリーを気にしつつも朋花も楽しそうな忍者体験だった。


更に、1月末に発売された「アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover」8巻の限定版CDに朋花が参加するドラマパートとカバー曲が収録されることに。続く7月発売の9巻のCDにも歌唱曲が収録され、こちらはコミックスの内容も夜想令嬢がフォーカスされている。どちらもCD目当てで購入したが、漫画の内容もめちゃくちゃに良くて……。簡単に言うなら感動した。

8巻のコミックスでプロデューサーが朋花の本質に触れる話があり、私はそこで初めて彼女が「普通の女の子になりたい」と思っていたことを知った。結局朋花は普通の女の子になりたいと思いつつも、名家の生まれ(ミリシタのコミュで私はこう解釈した)で才能を持っている「上に立つべき人間」として生きていく決意ができているわけだが、そこにどうしても埋められない寂しさがある。誰もが自分に惹かれて愛してくれる、だからその人たちに相応しい自分であり続けている。それは朋花のプライドで生き様だが、彼女と同じ場所から同じものを見てくれる友達は?彼女を特別扱いしない仲間は?彼女に指針をくれる信頼できる大人は?(友達はいましたよ〜って言ってたし、アイドルになってみたら?って言った同級生も多分友達なんだと思うけど)
そういった、朋花を崇め奉らない、聖母扱いしない「天空橋朋花を一人の人間として普通に扱う仲間」が彼女の人生には欠落していた、或いは極端に少なかったのだろう。ミリシタのボイスで普通に扱いますよね〜って満更でもなさそうな感じで言ってくるし。

朋花にとって、何者にも変え難い仲間を得られたのがこの劇場で、アイドルの仲間やライバルとして切磋琢磨できる人ができて。そんな環境だから朋花は「普通の女の子(アイドルだけどね)」でいられて、「普通の人間」でいられるのだと思う。朋花は普通の女の子に、普通の人間になりたかったんだね…。
人間じゃない(人間味の少ない)10代女子が好きで、朋花のこともそれをきっかけに好きになった私は出会って3年でこの事実を突きつけられてぶん殴られた気持ちになった。前述の「私のことすごく普通に扱いますよね〜」とかも、「お前だからまあ許すけど我聖母ぞ?忘れんなよ?」的な思考が根っこにあると思っていたので、人の心を理解できないバケモノは私の方だったな!ごめんなさい。

朋花自身も、9巻で夜想令嬢に強い思い入れを持っていたことに気付いていた。莉緒も千鶴も恵美もあんな感じだけど全員朋花より年上のお姉さんで、プロデューサーから朋花のことを聞かされた後は三人とも朋花甘やかしモードになっていた。朋花がめちゃくちゃ可愛がられてるのを見て私も嬉しかったし、朋花もそれをちゃんと受け取って、そしてそれが「仲間ができた」という実感に繋がっていたので普通に泣いた。
朋花、よかったね、ここでなら朋花は人間になれるんだね、と読み進めていたら朋花の「アイドルになれてよかった」で声出して泣いてしまった。
765プロのアイドル天空橋朋花として出会った時点で私が好きな人間じゃない女ではなくなってきていることがわかったわけだけど、それで朋花のこと嫌いになるとか他のキャラの方が好きかもって思うこともなく今でも朋花が一番好き。でもBC8,9巻を読んで明らかに彼女の見方は変わったな〜と思う。今までは「アイドル(偶像的な意味の方)として好き」だったけど、読んでからは「女の子(人間として、そして15歳の子供として)として可愛い」になった。私は朋花のことを何も理解しないまま3年もオタクをしていた。本当にごめんなさい。
※もちろんキャラクター、アイドルに対する解釈や思い入れは人それぞれなので他の人のスタンスを否定するつもりはなく、あくまで過去の私の考え方を今の私がバカタレ!と思っただけです。


朋花、私が思ってる10倍くらい夜想令嬢のこと気に入ってたんだな〜!昏き星、遠い月はミリシタで初めて朋花が報酬カードになった楽曲イベで、そもそも歌い分け全体曲以外で初めて実装された朋花の歌唱曲である。ポイント報酬だし気楽にやろ〜と軽い気持ちでコミュを読んでいたら女装男子の役を演じることになっていて、いや一発目からこんなの来ることあるか!?と笑ってしまった。その後も天体公演でしか上位がもらえなかったりと微妙な気持ちになることもありつつ、でもこの人数いたら仕方ないよな〜とも思う。
でも朋花が夜想令嬢大好きだったからこそ、漫画は田中さんの説明台詞で回されたのが残念だった。じゃあどういう描き方してあれば満足だったんだよ!って言われるとそれもわかんないんだけど…本編はCDで聴けるしね……。


今だって朋花のことを全部理解できてるとは到底思えないし、何ならこの解釈が正しい保証もないけれど、自分の中で天空橋朋花というアイドルがより明確に形作られたと思う。朋花、大好きだよ。

朋花に限らずだけどBCは全体的にすごい漫画で、8巻冒頭の星梨花とパパの件で泣いたし、ひなたの覚悟と実家の暖かさにも泣いたし、志保が前を向こうとするのも可奈がアイドルであり続けようとするのも全部良かった。ゲーム内にコミュがあって、楽曲CDのドラマパートでも補完されることが多いタイトルなのにわざわざ漫画版いるか〜?と思ったこともあったけど、これはこの世に必要なコミカライズです。


ミリシタの話だけど、99話Flyers!!!コミュで朋花とまつりがまたバチっててウケてた矢先に100話の春香様I Wantコミュきて天才すぎた。100話という節目に春香を持ってくる上にこの曲で、更にコミュの内容が「色々な天海春香」を色んな人に見てもらおう、といった方向性で何もかもが最高だった。ありがとうアイドルマスターミリオンライブシアターデイズ!


ガチャに負け続けてFESと魔王未所持な上にミリクロチャイナすら引けてない雑魚プロデューサーだけど、自分なりにこれからも朋花と一緒に頑張りたいなあと思いました。おしまい。


p.s.
Sister、ミリシタに実装してください。