愛がなんだ

簡潔に言って最高だった。共感の嵐。分かる分かると思って涙涙。この歳に、このタイミングで、この映画を観れて本当に良かった。

きっとこの映画、いま幸せな人には良さが伝わらない。ふーんで終わる。

というかこの映画、自分の経験によって感想とか映画に対する満足度とか変わってくるから深い。きっとひたすらイラついて終わる人もいるだろう。同じような境遇で、別れを決心する人もいるだろう。逆に安心する人もいるだろう。わたしはそれだ。

テルコの気持ち痛いほど分かる。気を遣ってでも側に居たい。相手によって都合がいいって分かっててもやめられない。求められたら飛んで行っちゃう。気まぐれに連絡をもらっても嬉しくなる。

テルコの演技が自然すぎて、上手すぎて、終始自分を投影してしまった。相手に重いと思われたくないが故の「冗談じゃん、ごめんてば」っていうような口調。客観的に観たら、観てる方が悲しくなっちゃうくらいの気の遣いよう。バーのシーン、もうさっさと帰れば良いのにって思った。初めてスミレと会った時も、なんで私を呼んだの?って思ったなら帰って!って。湯葉、、。でもできないよね、わかる〜〜   バーの帰りにテルコの家で2人で寝るシーン。あれ、やばいね。一番泣いたわ。「もう私で良くない?」ってとこもなんだけど、自然な会話がもう、、、後は自分が風邪ひいちゃうところ。「山田さんが俺を好きじゃなくて良かった〜〜」なんて残酷な言葉。それでも、好きじゃないってことにしてでも会い続けたいよね。ここもひたすら自分を投影。テルコにイラつきながらも、もうひたすら共感。ただ客観的に観るとこうなんだなとは思った。

そしてマモちゃん。クズだな〜〜でもいるよね、こういう人。弱ってる時に優しい、急に弱気になる、自分の気まぐれで連絡してくる、大切なことは言ってくれない。鍋焼きうどんのシーンも泣いた。なんで弱ってる時に優しいの。でも結局、話はスミレのことやないかい!何が山田さんに話がある、だ!なにがちゃんとしたい、だ!好きな女の話を、自分の事を大好きな女に向かって話すんじゃない!タクシーも自分が先に乗るな、気まぐれで呼ぶんじゃない!怒りと愛おしさの嵐でした。

仲原くん。もう色々限界なんすよ。幸せになりたいっすね〜。名言の嵐。誰でも良いっていうのが正直もうきついんすよね。きついきつい、自分が一番の存在でありたいし、その他多数っていうのは本当に辛い。写真展良かった。

葉子、わかるよ。もし自分に仲原くんのような人が現れても、きっと好きにならない。絶対幸せになれるのに、その人のこと選べない。きっと失うまで気づかないよね。でも最終的に、写真展に脚を運んだのは、仲原くんを選ぶため?そうであってほしいけど、、結局自分にとって「都合の良い人」って1回なっちゃったら、その後「大事な人」になるのは難しいと思う。どうなんでしょうか。

スミレさん、良いキャラだった。もしマモちゃんが好きになったのが、ゆるふわの可愛い感じとかの子だったら許せない。救いようがない。サバサバしてて自分を持ってるのが憧れる。

前半の幸せなデートシーン、よかった。あんなんじゃ付き合ってるって錯覚しちゃうよ。ずるいよ。

笑っちゃうシーンもあったのが最高。わたし的ベストな3は、「仲原くん、アスパラあったよ」「私にはパスタを作ることしかできない」「4個でしょ」全部スミレさんのセリフだね。


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