息継ぎ
私は自分の部屋が欲しい
4日間夫や子供たちが家に居て、今日久しぶりに一人。
私は一人で家に居られる時間がないと干からびてミイラみたいになる。
家族は大切だけど、どうにもだめなんだ。
同じ空間に誰かが居るだけで、私は自分の声が聞こえなくなる。
さあ月曜日なんだから、キビキビ動き出さなくちゃ!
と、気は急く。
しかし寝起きのように思考は散漫、体は動きたがらない。
私はこういう時、大体自分を責めていた。
夫は外で働いてくれている
子供たちは保育園で頑張っている
私は何をしているのかと
みんなが出来ることが出来なかったりする
それは悲しくも、情けなくもあった
私は自分の部屋が欲しい
でもこれは、正確には聖域が欲しいと言っているのだと思う
誰にも侵されない
干渉されない
自分専用の殻のような、繭のような居場所
何も持ち込まず
誰も踏み込まないでくれ
ここに居る時は放っておいて欲しい
自分が意図して選んだものだけに囲まれる空間
一人の時間は
息抜きじゃない
息継ぎの時間なんだ