2023

激動の一年が終わる。

あまりにも激動だったのでまともに今年を振り返っている余裕が全くなかった。
現に僕はいまこの文章を紅白歌合戦を観ながら書いているわけだけれど、実のところ諸事情で仕事中の身であり、会社にいる。本当はnoteなど書いている場合ではないが何も書かずに年を越すのが嫌で仕方が無いのでとりあえず書く。

何を書けばいいのかわからなくなってしまったのでとりあえず2023年ベスト○○でも書くか。

やめよう。面白くない。
2023年ベストアルバムもあるしベストライブもあるしベスト映画もあるけど、そういう話をすることに特に意味を感じない。結局それは他人の話でしかないから。

僕自身の話をしよう。

僕はテレビ局員になった。
報道ディレクターになった。

僕は変わったと思う。

去年の僕は知らなかったようなことをたくさん知った。
去年の僕にはなかった思考をたくさん重ねた。
去年の僕にはなかった経験をたくさん積んだ。
去年の僕には見えていなかったものが見えるようになったし、わからなかったことがわかるようになったし、できなかったことができるようになった。

これは僕にとって確実に前進であり、上昇であり、進化だと思う。そう思いたい。

でも。だからこそ。

自分のなかに変えたくないこともある。
自分のなかに忘れたくないこともある。

かつての僕が大切にしていたこととか。
かつての僕が大切な人たちからもらった言葉とか、教えとか、思いとか。


会社員になって初めての大晦日がまもなく終わり、新しい一年がはじまる。

来年はいくらでも停滞できるし、いくらでも後退できる。できてしまう。
ちょうど1年後に振り返ったときに「今年は何も変わらなかったな」なんてカスみてぇな感想を抱くしかない腐った時間を過ごすことはあまりにも簡単だ。あらゆることが「初めて」ではなく「2回目」になっていくサイクルというのは、そういうものだと思う。

僕はそれが怖い。
自分のなまけ癖を知っているから。

今年の僕はビギナーズラックで走りつづけてきた。
ぜんぶ初めてだったから。初めてのものに触れて変わっていく自分を自分で面白がっていたから走り続けてこられた。

でも来年は違う。

足を止めないために。
僕はこれまでの自分と、これまでの自分にとって大切だったものとか人とか言葉とかそういったものを大切にしようと思う。

それがビギナーズラックのバフが切れた後の僕を突き動かす原動力になると信じているから。


まもなく激動の一年が終わる。
会社員になって初めての大晦日がまもなく終わり、新しい一年がはじまる。

元日の正午には仕事が終わる。その後はしばらく正月休みだ。

年が明けてから、今年のことをちゃんと振り返ろうと思う。

この書き散らしはその布石に過ぎないけど、こうやって準備運動をしておくことが大事なのだ。

ということもまた、これまで自分が大事にしてきたことである。

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