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アニメ企業の広報をお手伝いすることになった時の話

先日出張で、3泊4日、こちらのイベントの広報活動のサポートに出かけてきました。

私の仕事は、泊まりがけの出張自体があまりなく、これまでに経験したのは片手で数えられるくらい。まして、子供を持ってからの泊まり出張は初めてでした。

まあ、都内周辺に在住であれば泊まる必要もないのですが、いかんせん今は名古屋方面からリモートワークの日々。クライアントがホテル用意するよ?と言ってくださったので、ご厚意に甘えることにしました。

出張中、どうしてこちらのクライアントを担当するようになったのか、私のアニメ履歴について度々聞かれることがあったので、備忘録的にこちらにまとめておきたいと思います。

パートナーの転勤で地元にUターン

2017年にパートナーの転勤で地元にUターンをし、その後流れでフリーランスになりました。

イギリスのHoxbyからコンタクトをうける

独立して1年半ほどした2019年の春頃、イギリスを拠点とするソーシャルエンタープライズのHoxbyから、日本で米系アニメ企業の広報ができる人材を探しているけど興味ない?とLinkedIn経由で連絡をもらいました。

Hoxby ではちょうど、イギリスとフランスでのサポートを始めたところでした。(後にドイツ。6月8日現在は日本の他、オーストラリア、スペインでその土地のメンバーがそれぞれサポートしています)

タイトルからだと分かりづらいですが、その辺りのことも書いてあります。↓

アニメとマンガと私

子供の頃はけっこうアニメを見ていたと思います。ガンダム好きな姉に連れられ、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』を地元の市民会館まで観に行ったのを覚えていますし、その影響で自宅には雑誌の「アニメージュ」がたくさん転がっていました。毎年カレンダーは安彦良和さんのもの。

初期ガンダムといえば、地元名古屋テレビとの関わりもあって?夕方はよくガンダムの再放送を見ていました。テレビ愛知の開局と同じ頃に放送が始まった『キャプテン翼』は、少し離れた祖父母の家までわざわざ毎週見に行くほどでした。(当時の自宅のテレビはUHFが入らなかった)

マンガは姉が「りぼん」私が「なかよし」。他にはあだち充さんや北条司さんのマンガをよく買っていました。スイミングスクールのチームメイトともマンガを回し読みして、少年・少女問わず、結構な作品数を読んでいたと思います。

生憎社会人になって以降は、アニメもマンガも縁遠いものになってしまい、産後はその傾向に益々拍車がかかりました。よって、Hoxbyから連絡をもらった当時、私はそのクライアントの存在をまったく知らず、リサーチしようとクライアント名を検索窓に入れようものならネガティブな言葉がサジェストキーワードに現れる…。

クライアントから説明を受ける

代理店に長く勤務した経験から、いろんな企業の広報活動をサポートしてきたので、業界知識がなくとも担当を受けることはできます。が、当然ながら反社会的な企業や自分の信条に反する企業のサポートをすることはできかねます。

この会社は大丈夫なんだろうか、と恐る恐る説明を受けてみると、日本国外でアニメを中心に配信しているかなりユニークな、そしてちゃんとした(笑)企業であることが分かりました。日本に法人もあり、日本企業との取引実績も多数。アニメの配信がビジネスになるなんて!
(なお海外では、アニメ=日本発のアニメを指すことが多いです)

ただし、広報担当泣かせな点が一点ありました。なんと、日本ではサービスを展開していないのです…。お、おう…。

3年9カ月にしてクライアントに初対面!

以降、できる範囲で、前職で同僚だった方にもサポートをいただきながら、地道に粛々と日本で興味をもってもらえそうな内容を選んでメディアさんに案内するということを続けていました。そして、そうこうしている間にクライアント側にも変化が訪れます。

このような経緯も背景のひとつにあり、今年は上記で紹介したイベントを日本で初めて開催することになりました。

イベントのおかげで、来日した本社の広報チームと初対面することができました。その中の一人は、私が2019年にサポートを始めた時からのメンバーです。3年9カ月を経て初めての直接対面となり、個人的にも色々と感慨深いイベントとなりました。

日本と世界をつなぐ

過去20年以上、これまでは主に海外から日本に進出する・している企業の広報活動をお手伝いしてきました。今回、外資系企業をサポートしていることに変わりはないですが、クライアントを通して日本のコンテンツを海外に紹介する一翼を担えるのがとても嬉しいです。

中高生のころは、漠然と字幕翻訳者に憧れていました。映画にまつわる仕事に興味があって、学生の頃には映画館でもぎりのバイトをしたこともあります。点が線でつながって、今の仕事が、子供の時分に憧れていた職業になんとなく通じるところがあるのは面白いところです。


出張よもやま話

Uターン以降、出張の際は実家の母に手伝ってもらっていたのですが、二人の子供は今や小学生。多少お留守番もできますし、コロナ禍でパートナーの勤務先も在宅勤務が可能な状況になったこともあり、今回自分の準備だけでえいっと出かけてくることができました。

パートナーは子供たちに仕事を振るのに長けていて(笑)、食事や洗濯などを上手に手伝わせつつ、4日を過ごしてくれたようです。下の子供はまだまだ母親が恋しいお年頃のようですが、4日間頑張ってくれました。感謝。

下の子供が貸してくれたカバンと自作の人形。
出張中のお守りでした。


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