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入院生活(HCU)

最初にHCUという病棟にお世話になりました。


HCUとは

HCUは「High Care Unit」の略で、日本語では「高度治療室」や「準集中治療管理室」と訳されています。
つまりはICU(集中治療室)と一般病棟の間位置する病棟です。
一般病棟より患者1人あたりに対する看護師さんの人数が多く、手厚いのが特徴です。

辛いことは?

何よりまずは足の痛みです。
病院に駆け込んだ時の痛みより、切られた痛みのほうが強くなっていました。
点滴で痛み止めを投与されていました。
点滴は数が多く右手も左手も針が刺されていました。

足の痛みに加え、食欲は全く無く、常に口の中が乾いた状態でした。
点滴はしているので脱水症状ではないと言われましたが、とにかく口が乾いて痛く、水を飲んでも潤う感じが一切ありません。
ご飯も普通のお米は食べるのが辛い位です。おかゆにしてもらってやっと食べられる状態。
魚の切り身に関しては口の中の水分を泥棒する敵です。

口の中がしんどいと看護師さんに相談すると
「甘みのない炭酸を飲んでみたらどう?」
と言われ、ウィルキンソンを飲んでみたら気分が変わり救われました。

私の救世主

この頃は血圧と血糖値が徹底管理されていたため飲み物は水かお茶と言われていましたが、無糖の炭酸という手があったとは!
ウィルキンソンはまさしく私の救世主です。
今後人生で辛いときはこれを飲むに違いない。

ちなみに、あまりに食事を食べられず血糖値が低くなったときがありました。
看護師さんに「アイスなら食べられるよ」と冗談で言ったところ、本当に医療用のバニラアイスが出てきました。
これまた救われたアイテムです。
医療用なのでもうお目にかかれ無いのが残念。

携帯電話は?

B病院のHCUでは携帯電話禁止となっていました。
が、ここだけの話。
子どもが小さく寝ている間に入院になってしまったことを哀れに思った看護師さんの判断で、こっそり持たせてくれました。
更に私の部屋が廊下側(出口に近い)のでここはWi-Fiが入るかも、とこっそり教えて下さった看護師さんがいました。
試してみたらちゃんと入りました。ラッキー!

面会は?

面会は謝絶です。
謝絶なのですが、私が3回目の全身麻酔をかけたオペが終わるタイミングと、必要な物を持ってきた旦那のタイミングがちょうど重なり、こっそり会わせて下さいました。

色々と特別扱いされて申し訳ないですが、入院中は謙虚な態度で過ごすに限ります。
隣の部屋のおじいさまは夜中に「女房はどこだ!」と怒鳴り出したり、別の部屋のおばあさまは夜中じゅう興奮状態でずーっと一人で喋っており、皆さんよく注意を受けていました。
謙虚に感謝の心を忘れずにいれば、看護師さんも優しくして下さいます。多分。

トイレは?

お小水に関しては尿管と管が結ばれているため行く必要はありません。
お通じに関してはこの頃ほとんど何も口にしていなかったので出なかったというのが正直なところです。
行きたくなったら、おそらくポータブルトイレが登場していたかもしれません。

お風呂は?

お風呂は入れません。
代わりにタオルで身体を拭いたり感染しやすそうな場所だけ洗って下さいます。
時々頭はかゆかったですが、足の痛みでそれどころではありませんでした。
また被災地の方々の大変な状況を思い、お風呂に入れないことを気にしてはいけないと考えました。
結果的に年が明けてから今日まで1回もお風呂に入れてはいません。人生最長記録を更新しました。

【追記】1月17日に初めて髪の毛と身体を洗っていただきました。

#壊死性筋膜炎
#人食いバクテリア
#A群溶血性レンサ球菌
#劇症型溶血性レンサ球菌感染症