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Destiny2から考える「アウトゲームをコミュニティに移譲する」というやり方

インゲーム 実際のゲーム部分、移動、撃ち合い、オブジェクティブ確保

アウトゲーム それ以外のUI操作全般、Destiny2なら装備選択やクエスト取得、ファイアチームのマッチング、クランの作成、メンバー募集等

前提

 Destiny2のアウトゲームは「」である。例えば装備品は一つ一つ選択する必要があり、まとめて削除やボタン一発で最強装備などないし、モンハンのようなセット登録もない。エンドコンテンツとされるレイドは6人集める必要があるにも関わらずマッチメイキングもない。ゲーム中では部屋を作って募集することすらできない。クエストの行き先も曖昧なことが多く。ドコドコへいけ。というミッションもWebで情報取ってこないと行けないことすらある。

 これについて、つい最近まではそういうの作るのがめんどいからサボってるんだろうなーと思っていたが、つい最近DIMの存在を知り、Bungieがどういうコンセプトでこのゲームを提供しているかが一気に分かってしまったので共有したい。

PublicAPIによる促進。

確かにBungie自体が作っているゲーム内のアウトゲームは雑である。しかし、Bungieはその対価としてPublicなAPIを公開している。これを利用することで、装備品の詳細な絞り込みやゲーム外からの装備品変更が可能になっているのだ。

つまり、Bungieのメッセージはこうだ

俺たちはゲームのゲームたる部分に集中すべく、アウトゲームへの注力を最低限に押さえている。しかし、代わりにそれらを保管できるようなAPIを用意する。どうかこれで便利なアプリを作ってくれ。Wikiを作り謎解きを共有せよ。チームに人々を誘うのだ。
 そして実際問題この施策はうまく行っている

日本でそういうゲームあるのか?
自分の観測不足なのか、日本のゲームでそういうAPIを公開し、ツールの作成を促進しているようなゲームはあまり見たことがない。(公開されてないだけで実質叩ける。みたいなのはあるけども。)

こういうコミュニティの作り方もあるんだなとちょっと感動してしまった次第。(こういうやり方はEVEOnlineなんかでも実践されていますね。)

頂いたサポートは新たな測定ツールの制作、購入に使い、データの公開という形で反映することができたらなと考えています。