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ストロングゼロなんかに負けるな! 今日から始めるキッチンドリンカー!!

このnoteはあくまでジョークであり、公序良俗に反することを推奨する内容でないことを予めお伝えしておきます。

巷ではストロングゼロをはじめとした缶チューハイが大人気だそうじゃないですか。
しかも、しかも。こんな記事までインターネットで拡散される有様ですよ。
全く嘆かわしい。お前らは全然わかってない。
こんなネームバリューが知れた酒を堂々と消費したら「私はお酒を飲んでいます」と言わんばかりじゃないですか。
だが一つ言っておく、人類が獲得してきた数多の快楽、その中には背徳感のブーストというものがあることを。
つまり。
普段は飲んではいけない環境、状況下にある酒は数倍おいしいということである
その一環で、今回は飲酒を楽しむライフハックという観点から見てのキッチンドリンカーの入門の術をこれより記すものである。

1.キッチンドリンカーとしての心がけとは何であるか。

これは日常の自炊・調理をする者がいかに自然にかつクオリティを追求したアルコール類をキッチンの中に常備できるか。という点に尽きます。
例えば冷蔵庫にビールが冷えてます、ストロング系の缶チューハイが冷えております。
家の中に身を置くものとして、それらに手を伸ばすのはスマホを使用するが如くイージーな行為でしかない。
ただ、そしてその痕跡として消費された空き缶と減った冷蔵庫の中身という重大なリスクを表明する。別にバレますが、バレても構いやしませんが。
(状況によっては)なんとなくアルコールを消費することに幾分の罪悪感を覚えますね?

これがキッチンドリンカーになればどうなるか!?
アルコールのストックをパントリーや調味料棚に保持できるんですよ!
しかも、その消費に関してはキッチンを預かる者でしか把握できない。
「あれえおかしいな、切らしちゃってた。また買ってくるね」
普段の飲酒を伴いながら、こんなしゃあしゃあとアルコールの供給が可能なわけですよ!

2.どの種類のお酒をストックするべきか

これは料理・調理と密接に関わる問題です。
優秀なキッチンドリンカーとは優秀なレシピを保持する者である。
例えば和食しか作らない調理者はせいぜいが日本酒とみりんしかアルコールのストックをできないが、これが中華料理になれば紹興酒が、イタリアンやフレンチをはじめとした洋食になればワインが、さらにはお菓子作りまで手を伸ばせば蒸留酒までもがその視野に入るのである!
つまり、お酒を利用したレシピをその生活に宿すことで、自然と調理内アルコールの消費量を増やしキッチンドリンカーとしてのクオリティもまた向上する。そういうことなんですよ。

3.とりあえず手始めに
日本酒とみりんから手を付け、そしてワインに行きましょう。
……ええ? みりん? みりんってあの、みりん?
そんな声すら聴こえてきますよ。だからお前たちは愚かだというのだ!!!この人類が!!!
みりんのクオリティをバカにするな!
みりんには「本みりん」そして「みりん風調味料」の二つが存在する。
みりんにはアルコールが含まれるが、当然ながら酒税が発生する。つまりは売る際にコストがかかる。その調味料として最低限な機能を兼ね備えるためにみりんに似せた味のノンアルコールの調味料として開発されたのがこの「みりん風調味料」なのである。こんなものを買ってはキッチンドリンカーの名折れである。せっかく食費の中からアルコールとしての可処分所得を奪えるのだから「本みりん」を選択してほしい。
本みりんの中でもいくつかグレードがあるが、その上級とも言えるのが今回紹介する「三洲三河みりん」である。
可能であればここを狙って行きたい。
この三河みりんは普段に使用していた「みりん…ああ、あいつ? なんかよくわかんない奴だよね。日本酒に砂糖いれたら別に……ねえ?(笑)」
と冷笑を受けそうな不遇の立場であるみりんであるが、この三河みりんはマジでうまい。
そのまま常飲しても良いし煮詰めればデザートソースが如く上質な甘さを提供し、そして料理に使えば味の深みとコクを担保してくれる、煮物としての違いを生み出す魔法の霊薬のような存在。こいつで(もしいれば)
食べさせる相手の胃袋と自分の肝臓をギュッと握れ!

・品定めのときに、調理用日本酒を選ぶな。あえて「酒売り場」に足を向けろ!

いわゆる料理用・調理用と銘打たれた純米酒は当然ながら料理にに使うものである。
……不条理だとは思いませんかお酒として開発されたはずなのに。料理に使う時にはアルコールを飛ばさなくてはならない。
加熱してアルコールを飛ばす前提で開発されたお酒と、そのまま飲むためのお酒。
どちらがより生活の中でのクオリティを担保してくれるから考えずともお分かりでしょうね!?
お分かりでしょう!なぜならば、この記事はキッチンドリンカーへと手向けるものなのでそういうことにしておいてください!事実はどうだっていいんだ!
通常、料理酒というのはスーパーの調味料コーナーにあるがそれをスルーしてお酒売り場から紙パックでも構わないので日本酒を選択しよう。
コスパはお財布と相談だ。

ワインはアレンジが効くから保存性で選べ。瓶入りなんかわざわざ買うな。

おっとなにやらワイン好きを全員敵に回すような物言いが出ましたが、これはくどいようだけどキッチンドリンカーがいかに効率よくアルコールへの言い訳とクオリティを得るかという記事なのでそこの所をきちっと理解してくれよな。
だいたいワイン空き瓶なんてゴミを捨てるのに大変だしあんなものをしょっちゅう家の中で廃棄するわけにはいかんのですよ。

ここでお伝えするワインアレンジ術の原点として、そもそもワインはアルコール度数が12〜14度もある比較的高めなものである。つまりキッチンドリンカーとして酒と向き合う際に「ちょっと一杯」にはアルコール度数的に重いものであるということを、まずはお伝えせねばならないのである。
故に、何かしらの液体で割る必要がある。
あの!哲学者ソクラテスはワインを水で割って飲んでいたという。まあ単純に貧乏だったんだろうからコスパがいいんだろう。水割りワインって。
それはさておきソクラテスがやってるなら間違いない。偉人のネームバリューに虎の威を借りてワインをジャブジャブ割っていこう。

・サングリア風
これはごく単純に好きなジュースとワインを1:1で合わせるだけである。風と称したのはこれでは果実の風味とスパイスの香りが欠けることである。もしも家にシナモンパウダーでもあればほんの少し加えれば断然に味が良くなるだろう。
おすすめはオレンジジュースかグレープフルーツジュースである。

・炭酸水で割る
これは是非とも視野に入れていただきたい。なぜならば後述するキッチンドリンカー蒸留酒編への大きな足がかりとして、炭酸水を家庭内に常備しておくのは消して無駄な選択ではないからである。
これも1:1で割ればよい。いわゆるスプリッツァーと呼ばれる飲み方であって、これにレモンを少々垂らしたりだとか、ガムシロップなどでほんの少し甘みを加えることで丸みを帯びて飲みやすさが格段に上がるばかりかちょっぴりお洒落な気さえしてくる。
キッチンドリンカーのくせにね。不思議だね。

4.豚肉を制するものキッチンドリンカーを制する
是非ともマスターして欲しいのが、豚冷しゃぶとポークソテーである。マストと言っても差し支えない。
皆さんはご存知だろうか!?
豚肉を茹でる際にお湯の中に芋焼酎を入れるとぐっと風味がよくなることを!
ポークソテーのソースを作る際にウィスキーを入れたならば大人の味わいになることを!
そうなんです!
これまで紹介してきた日本酒、みりん、ワインの他に新たに二人の仲間がエントリーされるんです!すごいことだ!!

しかも、単体では飲みづらいみりんも焼酎と1:1で合わせることで「なおし」と呼ばれる江戸伝来のカクテルに変身すること!
ウィスキーに先ほどのワインの項で紹介した炭酸水を入れれば、「ハイボール」へと昇華できることを!
ここまでたどり着いたならばキッチンドリンカーとしてはもはや一人前であることを伝えなければならない。
なぜかというと毎日一種類の調味料(アルコール)を大量に消費したならばその目減りは如実であるが、複数の種類をローテーションすればその量の減りを観測するのは非常に困難であり隠蔽性を高められるという、それそのものである!
(そんなに順繰りで豚しゃぶとポークソテーばっかり食ってられるかという野暮は置いておこう。ジョーク記事なので)

ここまで紹介したならば、あとは容易いことだ。中華料理に手を広げ紹興酒を手に入れよう。
お菓子作りを視野に入れてブランデーを手に入れよう!
肉の梅酒煮込みは試してみたか?
ドイツでは肉をビールで煮込んだりするぞ!
どんな時だってキッチンの中にアルコールがある限り、これを読む君の中に知識とレシピが存在する限り、アルコールは君を裏切らない!!
きちっと的確にダメな飲酒を導いてくれるだろう!!!
さあキッチンドリンカーへの道は拓けた、あとは実行するだけだ!

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