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古武道の型稽古は、繰り返す事に意味がある。

古武道に限らず、
学ぶということは
繰り返すことだと思う。

私が学んだ古武道も、

正座の状態から、
立ちながら刀を抜いて
一太刀斬って、
鞘に納めて
また座る

ということを、
何回も、何回もやった。

最初は、本当に退屈だったし、
嫌だった。

もう出来てるし、
もうわかってるし
と思っていた。

それでも、言われるので
仕方なくやっていた。

でも、ある時から
それが分かっていない事が
分かり、
繰り返すことが
意味があることが
分かるようになった。

そう、そこからが
型稽古の始まりだ。

単純な型の奥深さが
分かると、

年を重ねる毎に、
新たな気づきが
自分の内側から
湧いてくる。

本当にすばらしいなぁ、
人間の身体ってすごいなぁ。

伝統の知恵ってすごいなぁと
一人うれしくなる。

本当に、古武道やっていて
良かったなぁ


さて、伝える側になった。


やはり、この問題に出会う。

一通りやり方を覚えると、
もうわかったと思う。

いやいや、
まだスタートの位置にも
立ってないよ。

それがわかるには、
100万語を費やしてもだめ、
その本人に
繰り返し、繰り返し
やってもらうしかない。

なぜなら、
繰り返すと
内面が何か変化するのだ。
どう変化するかは、
その人の内面から
現れる。

古武道は、
武術というスキルに、
生命のエッセンスを
混ぜ合わせる生き方だ

だから、術でなく
道なのだ、

内面を観察して、
繰り返す。

そして、少しでもいいから
改善する。

ある時、スパークのような
ひらめきが起きる。

そして、ステージが変わる

位が変わるのだ。

では、師の役割は何か、
場をつくる、
共鳴できるように
いつでも
ひとつ上の位の
波動を発信しつづけておく。

つまり、わからくても
真理を言い続けるのだ!

これも繰り返し、繰り返し
言い続ける


弟子は、ある時
師の波動と共鳴できるときがある。

つまり、古武道は、
①繰り返しで内面からの閃き
②師の波動との共振が起きる

この二つを行って学んで行く。
私は古武道の世界ばかり
やってきたが、
おそらく他の分野でも同じだと思う。

今、私は
①の型稽古を一人楽しむ
②の師匠との共振は、師がいないので、
大自然の波動と共振できる時を楽しむ。

焚火の波動、川の波動、植物の波動
宝石の波動、神社の空間の波動。

なんか、昔の日本人の修行の感覚が
少しわかってきたかも(^^♪

スポ根ではない、
楽しい、ワクワクする修行だ!!



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