愛してること愛されてること
中丸雄一 全文
誤タップして開いたLINEニュースのページ。
なんだろ?YouTube関連か?でもなんか違和感ある、、、なんて思ってたら。
目に飛び込んできたのは、結婚、の2文字。
幻覚だと思った。
今でも幻覚かと錯覚しそうになるくらいの衝撃があった。
頭が真っ白になって、ショックで、うれしくて、安心して、でもつらくて、さみしい。
なかまるくんに、たった1人の、守るべき大切な人ができたこと、そんな人と愛し合っていること、喜ばしいことなはずなのに、喜べない。
ギリギリおめでとうは言えたけど、理解した次の瞬間、涙が溢れた。止まらない涙。なぜこんなに泣いているのか、分からない。うれしいのに悲しい。矛盾する2つの感情に板挟みになって、思考回路がショートしそうになった。
胸の痛みは、間違いなく失恋の痛みだった。
自分が付き合いたいとか結婚したいとか全然思ってなかったし、結婚発表されても、そうは思っていないのに、
なぜさみしいのか。
この感情を、さみしい、と表現することが正しいのかは分からない。
分からないけれど、自分なりの落とし所を探すために、落ち着いてから考えてみた。
そしたら気づいてしまった。
きっと、甘えてた。
私は、自分の都合の良い所しか見ていなかったのかもしれない。
家に帰ったら、何してるんだろうって想像した時に、やっぱり目に見えてる仕事しか想像できないから、中ペの自作ラジオとってんだろうな〜、動画編集してくれてるんだろうな〜って、ある種”私たちハイフンのため”の仕事を、ちゃんとハイフンを思ってやってくれていることが、当たり前だと思ってた。
ハイフン、愛されてるな、大切にされてるな、って感覚が当たり前にそこにあって、安心してて、甘えてた。
「忙しすぎるから、恋愛する時間なんてないよね〜」
って、話してたし、本気でそう思ってた。
1人であの仕事量を高い質でこなす中丸くんに、誰かサポートしてくれている人がいる可能性なんて、ちょっと考えれば考えつくじゃないか。
自分のご都合主義に、つきおとされた。
でも、それでいいんだ。
アイドル様だもの。
誤魔化して、きれいな嘘をついて、夢をみさせるのが仕事。
完璧なアイドルを推せて、幸せだよ。
辛いけどさ。
何が辛いって、ただ、1人の人に、特別な愛を注いでるのが辛いの。
家に帰ったら、たった1人の大切な女の人に「おかえり」って言われて、「ただいま」って返すのが当たり前の生活になること。
2人でたわいもないことで笑いながら、壁を乗り越えながら、何十年という長い時をすごすこと。
子供ができて、”普通の家族”みたいに幸せになること。
全部、彼の幸せなんだから、喜ぶべきことなのに。現に、うれしいのに。
それを、現実味を持って想像できるのが、つらいの。かなしいの。
たった1人の女の人に、私たちは知らないベクトルの愛が注がれるのが、容易に想像出来てしまう。
それが、つらくて、かなしくて、さみしいの。たぶん。私はね。
だんだん気持ちの整理がついてきたけど、まだまだふとした瞬間に、びっくりしてしまう。
ショックです。でも、大好きです。それが全てなのかな。これからも、ファンとして、ハイフンとして、あいしてね。
かめちゃんに出会う前にさ、周りの人だけじゃなくて、テレビの中の3次元2次元2.5次元、映画のキャラ、等々色んな人に恋してきたんだけどさ、私、画面の中への恋はやっぱり必死に自分でセーブかけてた。
かっこいいのはテレビの中だけ、期待して素の姿を見たら幻滅する、素はかっこよくない、だから好きじゃない、って。
存在しない人に期待してもしょうがない、虚しいだけ、って。
でも、それはかめちゃんに出会って変わった。
テレビの中でも、会ったことなくても、本気で好きになっていいんだって思える人に初めて出逢えた。
幸せだった。
やまぴーとのスキャンダルが出た時も、ショックは受けたけど、ずっと信じてた。し、今も信じてる。
夢を見させ続けてくれてる。
そして、いつの間にか、KAT-TUNを好きになっていた。上田くんを好きになって、中丸くんを好きになった。
好きの気持ちは日に日に溜まっていった。
3人が、ハイフンを愛してくれているから。大切にしてくれているから。
そして、それが伝わるから。
愛されてるから、愛していいんだって、思えたんだ。自覚はなかったけれど、きっと、心の奥で。
愛してること。愛されてること。
双方向の愛があるから推し続けられるんだってわかった。
それは”タレントとファン”としての両想いだから。
綺麗で儚い、失恋だから。
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