サポート2

『サポートしてくれた人をネタに何か書きます。』の、続き(9/14人)

※ これは1000個めのnoteで企画した『サポートしてくれた人をネタに何か書きます』にサポートいただいた方をネタに書き上げたプレゼント短編です。
敢えて今回もサポートいただいた方のお名前は伏せますが、分かる人はなんとなく分かるんじゃないかと(笑)

なお、これまでのネタ同様、このテキストはサポートしてくださったご本人がどのように使われてもいっこうに構いません。
煮るなり焼くなり好きに使ってやってくださいまし(^-^)

では、早速まいりましょうヽ(=´▽`=)ノ


☆★☆★☆☆★☆★☆☆・:゚*オォヾ(o´∀`o)ノォオ*゚:・☆★☆★☆☆★☆★☆


私には、気になる人がいる。
――って書くと、まるで誰かに一目惚れでもしたように聞こえるけど、別にそういう意味での『気になる』ではない。

単に気になるのだ。
その人が。

その、ヘルメットみたいな髪をした、女性が。


『コバラがすいたらコンビニに行こう』


私は都内の某コンビニでバイトをしている、ごく普通の大学生だ。
どこのコンビニかは敢えて伏せておこうと思うが、まあ青色のコンビニだと言えば大体の人がああ、と納得するだろう。

その私がバイトしてるコンビニに、その人は毎日やってくる。
だいたい夕方から夜にかけての時間に来るのは、きっと仕事帰りだからなんだろうと思う。
そしてその人はやって来ると、スイーツコーナーとかお弁当コーナーとかお菓子コーナーとかを回って、そして何かを買って帰るのだ。


――え?
それじゃあヘルメット以外、普通の女子じゃないか、って?

そうじゃない。
ただ普通にやってきて、買い物をして帰るだけなら、そんなに気になるはずがないじゃないか。

そう。
私が気になるのは、『店の中を回っているとき』の彼女なのである。



確か半年くらいまえの、夏のことだった。
もうすぐ繁忙時間帯がやってくるから、その前に棚の整理をしておこうと思って近づいたお菓子コーナーに、彼女が居たのだ。
私はお客さんが居るところで作業は止めておこう、と、確か新製品のチョコが陳列されていただろう棚を真剣に見つめている彼女に軽く会釈をしつつその場をすり抜けたのだが、その時に初めて、『あれ』を聴いたのだ。

『――も、これならセブン-イレブンの――の方が……あ、でもこの組み合わせなら酸味と甘味のバランスも良さそうだから意外とこれも……あ、じゃあこっちも悪くないかも――』

初めてだった。
あそこまで真剣に、コンビニ限定お菓子を吟味してる女子って。
しかもよく見たら、その目が――そう、鑑定中の古物商みたいな目をしてたのだ。
そりゃ、気になるってものじゃないだろうか。うん、気になる。


そんな衝撃的な出会いから半年。
私は自分のシフトの時に彼女を見かけると、ついついその話に耳を傾けたくて、棚の整理をするふりしたり掃除したりしながら彼女に近づいたりしていた。

普通ならそんなに頻繁に店員が近づいてたら怪しまれても不思議じゃないんだけど、彼女の場合はその心配は全くなかった。
時には新作スイーツの前だったり、時にはカウンター横のカフェの前だったりしたんだけど、彼女はターゲットを補足するとそれ以外目に入らないらしく、気づけば近くにいる私のことなんてぜんぜん気になってないようだったからだ。


だから彼女は今日も、手にした新作の『ぎゅっとキャラメル』を嬉しそうに見つめながら、いつものようにあれやこれやと面白そうな話をつぶやいていて。

だから私は今日も、彼女が気になって仕方ないのだ。

(了)


☆★☆★☆☆★☆★☆☆・:゚*オォヾ(o´∀`o)ノォオ*゚:・☆★☆★☆☆★☆★☆

――と、いうわけで。
こんな短いものを書くのに、ネタを練り込みきれずに2ヶ月近くかかるとかもうね……ほんとすみませんでした_| ̄|○

しかも相変わらず、書き終えたのは良いけど喜んでもらえるかどうかはほとんど自信がない、という_| ̄|○

喜んでもらえると良いのですが……。


っと、とりあえず次ですが――ああ、コスプレと薔薇の人だ。
彼は以前にバドミントンネタで書かせてもらってますけど……今回はどうしようかしらん……?


というわけで!

#サポートしてくれた人をネタに何か書きます
#コバラがスキ子さん



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?