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VOCALOID×JAZZ=?


ども、ならざきです。

今夜はサタデーナイトですね。
サタデーナイトといえば、やはりいちばんふさわしいのはJAZZでしょう……というわけで、本日はVOCALOIDを使用したJAZZナンバー、いわゆる『VOCAJAZZ』というジャンルの曲を紹介していこうと思います。

いや、先日makuraoさんがVOCAJAZZの特集noteをアップされてたんで、私もやりたくなっただけなんですけどね(笑)
makuraoさんのnoteも私のお気に入りラインナップとなってますので、ぜひ聴きに行ってみてくださいまし(^-^)

ちなみにタイトル画像は、私のイチ押しJAZZコンピ『THE VOCAJAZZ LIVE SESSIONS』のアルバム表紙です。1493円+税で絶賛発売中です!



0.VOCAJAZZとはなんぞ?

まずは、VOCAJAZZの歴史から。

これは『ニコニコ大百科』から引用してみましょう。

VOCAJAZZとは、VOCALOIDを使用したジャズ調の楽曲動画につけられるタグであり、2007年9月16日投稿の「Fly Me to the Moon 4 BEAT Ver.」(冥王P)が最古と思われる。
スタンダードナンバーのカバーや、アレンジ曲が多いものの、オリジナル曲でもピアノメインのシンプルなものから、ビッグバンドスタイルのものまで、様々な個性が発揮されている。
他の「ミクトランス」や「VOCAROCK」などに比べて、動画数では見劣りするタグではあるが、ゆっくり、しかし着実に成長を続けているタグとも言える。なお、元々ジャズというジャンルは、それだけで一冊の本が書けてしまうほど複雑であり、ニコニコ動画においてもご多聞に漏れず、ロック、トランスと並んで、動画上で論争となりやすいと言われている。
ここではいわゆる「音楽通」による専門的な分類ではなく、一般的に「ジャズっぽい」と呼ばれる楽曲を後から来る利用者が捕捉しやすくするための分類と捉えて欲しい。(ニコニコ大百科『VOCAJAZZとは』より引用)

まあ要するに、『VOCALOIDを使ったジャズっぽい曲ならVOCAJAZZで良いんじゃね?』って感じで始まった『VOCAJAZZ』の世界なのですが、……これがまた深いんですよ。


ええと、この『VOCAJAZZ』には実は大きく分けて二つに分類されます。
一つは文字通り『VOCALOID』たちに歌わせた作品群。
もう一つは『ボカロ曲』などをJAZZっぽく演奏した作品群ですね。

個人的には後者のほうがスキなんですが、今回はそれぞれについておすすめの曲を紹介してみようと思います。

1.Jazzyなボカロ曲

まず最初に、上記の引用にも書かれている、この『VOCAJAZZ』の発祥とも言えるこの作品を紹介しておきましょうか。

はい、スタンダードナンバーですね。
なんせ発祥と言うくらいなので、調声もまだまだJAZZっぽくないんですが、でも当時のソフトのレベルでここまで歌わせることができたんだと考えるとやっぱりVOCALOIDってすげえなあ、と思います。

さて次は、『54273』や『此方彼方』、『ワンルーム・オール・ザット・ジャズ』など多岐にわたるジャンルの作品を作り続けているDATEKENさんのオリジナルから一曲。

JAZZのJAZZらしさを踏まえつつ、VOCALOIDの持つ等身大の涼やかさとか楽しさが爽やかに歌われているこの曲、一時期は毎日聴いてましたねぇ。


そして、次はこの曲。
ある意味VOCALOIDだからこそできた作品です。

これを初めて聴いた時は、衝撃的でしたねぇ……。
なんせ全部KAITOさんなんですから(笑)

そして次にこの曲。
円盤Pの名曲(迷曲?)『ステップをふむ』です。

これをJAZZと言ってしまうと反論の声も上がりそうですが、いいんです。
だって私がスキなんだから(笑)
この曲そのものもそうですが、映像もまたセンスがあって大好きなのです。

そして次は、ボカロPでも屈指のギタリスト、なきゃむりゃさん。
彼が使うのはあのサンリオから誕生したVOCALOID『猫村いろは』さん!

後述のココシガPとともにVOCAJAZZを盛り上げてきた彼だからこその見事なJAZZ曲に、猫村いろはのちょっと背伸びした女の子っぽい歌声がミックスされて、とても耳に心地いい作品になってます。


そしてトリはこの人!VOCAJAZZといえば、ココアシガレットP!
せっかくなので2曲続けてどうぞ!

曲名は『夏影』。
すでに夏は過ぎ去ってますが、夏の余韻を思い出しながら聴くのも土曜の夜っぽくて良いでしょ?

そしてもうひとつは、東日本大震災の際に津波で姉を喪った恋人と作り上げたというこの曲。

この作品には、ココアシガレットP自身が描いた漫画もあるんですが、曲を聴く前に読むともう、涙が止まらなくなるのでご注意ください。

ちなみにこの人の作品は、やはり聴きどころはそのセッションの心地よさにありまして――って、それはこの後の『演奏してみた』で語りましょうか。


2.ボカロ曲を演奏してみた系

このジャンル、実は『演奏してみた』であって『VOCAJAZZ』じゃなくね?って人も結構いそうですが、いえいえそんなことはありません。

大事なのはボカロ曲をJAZZっぽく楽しめるかどうか、ですからね。
そういう意味で、この2つのメドレーをご紹介しておこうと思います。


まず一つ目は、紅い流星さん、蒼い刹那さん、ショボンさんの『爆音JAZZ』のボカロメドレー。

セットリストはこんなかんじ。

1925 / T-POCKET sm8430328
脳漿炸裂ガール / れるりり sm19133907
炉心融解 / iroha(sasaki) sm8089993
ピアノ×フォルテ×スキャンダル / OSTER project sm5597663
いーあるふぁんくらぶ / みきとP sm18623327
本当に大事なのはひとつだけ / LOLI.COM sm4398189
千本桜 / 黒うさP sm15630734

彼らの場合ちょっとフュージョン入ってね?とは思いますが、もともとフュージョンだってJAZZから派生したものですから、JAZZでOKなんです。
それより彼らの超絶技巧!ただひたすら観て、聴いて、惚れてください。


と、次はこちら。
先ほどのココアシガレットPとなきゃむりゃさんが参加している『VOCAJAZZ』コンピレーションアルバムに収録されていた動画作品です。

『アルバムを作り終えたVOCALOIDたちが、尺が余ったのでテキトーにジャズアレンジしてメドレーしてみた』って感じの作品で、アレンジ、絵、動画すべてココアシガレットPが制作したものとなってます。

うん、やっぱりアレっすよね。
JAZZはセッションが一番、聴いていて楽しめますね。


っと、そうそう。
『演奏してみた』といえば、彼らを忘れちゃいけません。

Lowland Jazz。国立音楽大学出身の具理然が中心となり、国立音大のほか青山学院大学のジャスオーケストラのメンバーなどが集まり結成されたこのビックバンドは、ボカロ曲を中心に素晴らしい演奏作品を次々と送り出しています。

本日は、彼らの初めてのボーカル作品『心拍数#0822』で最後としましょうか。
この作品のボーカル『that』さんは私が大好きなシンガーで、その柔らかで優しい歌声がまたJAZZとよく絡むんです。

というわけで。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
ならざきでした。


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