『あなたを待つわたしの話』

ども、ならざきです。
ふと、以前にこわごわ書き上げた歌詞っぽいものを見つけまして。
せっかくなので、こわごわアップしてみようと思います。

こういうのを――なんて言うんだっけ。そうそう、羞恥プレイだ。

では!

                                                                                                      

『あなたを待つわたしの話』
 ならざきむつろ 作

                                                                                                                                        


夕闇に沈む海岸の
人気のない堤防の

ひんやり
と冷たい
コンクリート
の上に

あなた
 と
  わたし
   が
    座ってる。

ひとしきり笑ったあとの
とても穏やかな静けさの

暖かさ
さえ
感じる
空気が

あなた
 と
  わたし
   を
    包んでる。

あなたは
ずっと
黙り込んで

時々
口を開いては
閉じて

でも
まっすぐに
わたしを
見つめていて。

いつもは
穏やかで
優しいあなたの目が、

なぜだろう。

今は
苦しげで
切なげに
歪んでいる。

――なにを。

なにを、
言おうとしているの。

――あなたの、緊張が。

開けてはいけない扉
 に
  手を
掛けているような。

――あなたの、緊張感が、
まるで真夏の熱気に当てられたときのそれのように、
わたしの
 息を
  詰まらせる。

あなたが
 その熱い吐息に隠した
  その言葉が

わたしが
 この高鳴る胸に隠した
  この想いに

そっと
触れてくれたら。

それだけでもう、
しあわせなのに。

――しあわせなのに。

(Refrain)

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