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週報 青木ヶ原樹海より 『笑いの外注』

ちょみちょみ

ちょみみぃっっっ!!!!


今週の青木ヶ原樹海です。

ヒ~ウィゴゥ


雨じゃないですか やだ~~~!!!

めちゃめちゃ雨降っとったね。行かなきゃよかった。きつかった。ずぶ濡れ。日本には200以上もの雨を表す言葉があるという。これは、クソ雨。

なんか前回の週報にな、俺の情報がなさすぎるなと思て。せっかくジュワジュワジュワワ? 顔出しでおkでインターネットやらしてもろてんだからさ、ちゃんと人物映ってたほうがヒキがあるからさ、今回から露出増やそ思て。


キノコ!!

こういうおかし、保育園のおやつの時間に食べたことある!!!

保育園のおやつの時間、淡泊な味の小麦のビスケットのうえにカラフルなアイシングが乗ってるやつ、あれが好きだったわ。カラフルな色がよかった。保育園では基本的に自然派みたいなおばあちゃん系おやつしか出ないのに、あれだけはハイカラだった。舶来品の色をしていた。


キノコ!!


キノコ!!

集合体恐怖症のみんな~~! 無理しないでいいからな~~!! ぜんぜん左スワイプしてかまわんからな~~!! 読まなくてもいいからいいねだけ押してってな。俺のこの配慮に、いいねしてな。それだけしてくれたら俺助かるから。いつもありがとうな。


キノ!!!


なんこれちょっとキモくありませんこと!? 今日はちょっと全体的にキモいかも!! 左スワイプ!! 左スワイプ!! んびっびぃ~~~~!!!!

やべ、俺がこんなにキモいとかいうと、みんなが「あ、これってキモいんだ」って思っちゃうかも。植えつけちゃうかも、観念。無垢な子らに。よくないな。キモくないです。これはキモい(クリーピー)ではありません。不思議(ワンダー)です。これマジでなに? キノコか? 卵(らん)?

あ、これっぺえな。

グーグルレンズすげ~ なんでも教えてくれんじゃん。もうガイドとかいらないな。こんなん即答できるガイドなんてここらへんにはおまへんで。ほんまAIさん堪忍やで。商売あがったりやホンマ。

てかギンリョウソウかっけ~~~ 草ゴーストタイプじゃん! みて~ 来週行ったら見られるかな。でも開花時期激短っぽい見た目してんな。朝咲いたら夜にはしぼんでそう。


キノコ!!

これ似ているやつが多くてあたしには同定できません。クロハナビラタケかキクラゲかそれ以外のなんかです。


座れる木!!


座りました。


タケノコ!!

いや、タケノコじゃないのはわかる。青木ヶ原に竹なんか生えてないから。じゃあ、これなに? けっこうタケノコだけどな。

あ~ これだわ。マムシグサっていうんだ。毒タイプらしい。すげ~ 成長したらガチの毒タイプじゃん。青木ヶ原みたいな環境でもちゃんと大きくなれるのかな。今後の成長に期待ですネ…☆


なにこれ!!

へんなの!!!!

ツチグリっていうキノコだそうです。ヘェ~ へんなの。この、クリみたいなとこ触ったら、フシュという感じに凹んで紙風船みたいな感じでした。おもしろ。おもしろキノコだ。人間に写真を撮ってもらおうという気概がみえる。いいぞ。そういうハングリー精神、大事だからな。へんに斜に構えてるキノコより結局おまえみたいなやつが一番かわいいからな。接しやすい。職場の飲み会ちゃんと出るタイプだ。そりゃ、出る出ないは自由だしいまの時代強制とかもしないけど、結局こういうやつが順当に愛されるよ。かわいいっつーか、接しやすいよな。会話ができる。ラリーができる。いいぞ。その調子でたのむわ。


あ、今週も土日で二回行ってます。普通に晴れてる写真とか載っけてたわ。晴れてんのは日曜。

今日も殺人鬼には会わなかったな。はやくわたくしを殺しにいらっしゃい。俺、リリーナの「はやくわたくしを殺しにいらっしゃい」ってセリフめちゃめちゃ好きなんだよ。矢島晶子になったら言いたいセリフ1位。

というかマジで人とすれ違わない。今日はじめて夫婦とすれ違ったけど、奥さんのほうがめちゃめちゃタバコ吸っててウケた。まあ、きっとこういうとこで吸ったらうまいんだろうな。

ハァ~ア

今週もいっぱい青木ヶ原樹海を歩けてたのしかったね。来週も行きたい。

外注。

俺よォ、笑いを外注してんのかなって、思ってんのよね。

子供のときから一貫してコメディが好き。ワシゃあ。ずっと好きだね。スーパーマリオくんが好きだし、朝目新聞が好きだし、スタンドアップコメディが好きだし、シットコムが好きだし、ジャンププラスでもどこかにギャグ要素があるやつしか読んでない。『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』とか『限界煩悩活劇 オサム』とか『雀児』とかばっかり読んでる。『怪獣8号』とか『ダンダダン』の話題についていけない。いわゆる『お笑い』にはそこまでのめり込んでないけど、たぶんふつうの人よりは好きだね。去年のM-1決勝10組の所属事務所はわかる。とにかく、俺は俺をキャッキャ笑わせてくれる娯楽が好きなのよ。

そんでさあ、俺、思うんだけど、こういう『笑い』の娯楽のファンってさあ、ね? 俺を含めてよ? 俺を含めてっていうことで聞いてほしいんだけど、なんか、なんか、ジメ暗いよな。あーあ 言っちゃった。いいのかな。まあいいよな。これは本当のこと(マジファクト)だから。

いや、そんなわかりきったことを今更もったいぶって言いたかったわけじゃなくて、俺がなにを言わんとしてるかっていうと、本来、人間っていうのは家族や友達とのコミュニケーションのなかで笑うもんなのよね。会話は娯楽。口を動かすのは気持ちがいい。食卓で、学校で、会社で、まわりの人と「このまえこんな失敗しちゃった」「きのう友達がこんな変なこと言ってた」って会話があって、そんなことを聞いてしゃべってキャッキャ笑うもんなのよ。おまえとおったらおもろいわ。朝までファミレス ドリンクバー。それは極端としても、もっと自然に生活のなかに人とのコミュニケーションがあって、笑いがある。それが人の営み。

でも、生活のなかにそういう笑いがない人がいるじゃない。俺や、これを読んでるあなたよ。会社では氷帝の樺地ぐらいしか喋らない俺とあなたのことよ。日常のなかで笑いを自家生産できない人たち。人とのコミュニケーションは痛いからイヤッイヤッなのに、いっちょまえに笑いてェ~笑っていう欲求がある人たち。そういう人たちが外注してるんだと思うんだよな。マンガに、テレビに、インターネットに、笑いの娯楽を外注する。外注はいつでもどこでも自分勝手に消費できるのでたいへん使い勝手がいい。

でも外注に慣れてしまうことで、相手のいる会話がより億劫に感じてしまうようになると思うんだよな。いろいろ考えたけどこれがいちばん説明しやすいと思うのですが、笑いの快楽を性の快楽に置き換えれば、笑いの外注はオナホ、会話はセックス。単純に自分の目からのみ眺めたときに、オナホ・セックスどちらにも他方にはない良い点はある。ただなにが一番違うかっていうと、そこに相手の感情があるかどうかってことだと思うんだよ。オナホを使うときはすべてに自分の感情を優先することができるのに、ことセックスになればそういうわけにはいかない。それはときにめちゃめちゃ面倒くさいこともあるよ。あるさ。あるね。ある!!!!!!!!! ある… でもその先にコミュニケーションのよろこびがあるわけじゃん。苦難の旅の末に天竺があるわけじゃん。それがハッピーサマーウェディングだってつんく♂も言ってるじゃん。でもさ、外注のラクさに慣れすぎた人間は「オナホだったらこんなダルい想いをしなくて済むのに」って短絡きわまりない思考をしてしまうわけ。なにかにぶつかるとすぐに左へ曲がるパックマン。外注がダメってことじゃないよ。でも外注ばっかりしてさあ、自分勝手な気持ちよさに慣れてしまうことでさあ、喪ってしまう人生のよろこびがあるんじゃないのかなあ!? もっと話そうよ 目前のあしたのことも テレビ消してあたしのことだけを見ていてよ。外注がいくら安くて手軽で気持ちいいからって、頼り過ぎてはいけない! 笑いを自家生産する努力を怠ってはいけない! 俺は!! ここに!! 警鐘を鳴らす!!! チリンチリン… あら、警鐘って風流な音色なのね。おひとついただけるかしら。

夜、家に帰ってYoutube見てひゃっひゃ笑って、昼、会社で「ウス」しか言わない。そういう人間。俺とおまえは。

もっと人と話しなさい。お母さん心配。


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