220220 上司とドラえもんと社会
どんどん神経質になっている
イベントに一瞬出たはず
上司とドラえもんと社会
・どんどん神経質になっている
歳を重ねたからか、ほんとうにささいなことにストレスを感じやすくなったと思う。
音、光、温度。
まじでやばい。
本当にこわい。
生きていけるのか。俺は。
生きてはいける。ただ、だれかと生きていくことができるのかはわからない。それがこわい。
それに加えて会話がどんどん苦手になっていっている。会話が苦手というのは適切な温度の世間話が上手にできないということではなくて(できないが)、人と話すことそれ自体に強くしんどさを感じるようになってきた。より強くより強く。
人と喋る習慣があまりついていない。とにかく人生において人と話してこなかった。人と話すことは俺にとって自然なことではない。
ひとりぐらしも長い。それもよくなかったのかもしれない。会話のない実家を出て会話のないひとりぐらしを続けてしまった。そしていつしか心がやわらかい時期は過ぎゆき、よくない形で塑性を失ってしまった。もう手の施しようがない。整えようとすれば削れ、曲げようとすれば折れるだけ。
いちにちのなかで、つねにだれかが近くにいる。それがつらい。人はひとりのときとひとりでないときで脳のうごきが違う。ひとりでないときの脳のうごきが好きじゃない。人が近くにいるとなにも考えられない。
配慮ができないのかもしれない。自分を優先したい。
でもひとりで生きたいわけじゃないんだよ。
ジレンマだ。ジレンマか? わがままなだけ。わがままは誰の心にもある。俺にはそれを抑えるだけの成熟がない。
・イベントに一瞬出たはず
昨日のオモコロのイベントの映像に一瞬映ったはず。
怖いので見ていない。ほんの数秒だとしても自分が出ていると思うとおそろしくておそろしくて。
こういう人前でやるようなネタを仕込める人はすごい。それはもはやライターという仕事の領分ではない。ライターとしても俺よりずっとすごい人が、さらにそういうイベント仕事でもめちゃめちゃ盛り上げられるってえのはさ。みんなすごいな。みんなすごいよ。
俺もイベントやろうかな。
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・上司とドラえもんと社会
あいかわらず会社員やらせてもろとります。
慣れてきたね。えらいもんで。ねえ。あんなに騒いでたのに。辞めたくはあるが、急性的な辞めたさについてはだいぶ落ち着いてきた。慢性的な辞めたさは依然としてあるものの。
上司、いますよね。だいたいのみなさんにもいると思います。上司。
上司ってこわいじゃないですか。こわくてもこわいし、やさしくてもこわいし。何時に帰ってるのかわからんぐらい仕事してるし。
私にもいるんですよ、上司が。およそ50歳ぐらいの、おちついた雰囲気ながら仕事のできる人。隙のないロジック。鋭い追及。すばやい判断。そんな上司。
会議や電話やメールでつねに忙しくしているのであんまりうかうか話しかけられない。毎日毎日とにかくいそがしくしている。いかに仕事ができるとはいえこんなに働いてたら倒れてしまうのではと思うぐらいぐらい働いている。たぶん土日も家でやっている。
という上司がね、いるんすわ。
このまえその上司のスケジュール帳がちらっと見えてしまった。ボールペンのインクでびっしり埋まったスケジュール帳、そのすみっこ。
ドラえもんの落書きがしてあった。
タケコプターまでついてる。
ドラえもんの落書きにタケコプターまでつける人。
ドラえもんの落書きにタケコプターまでつける人が日々仕事に命をすり減らしている。そんな社会。
ドラえもんの落書きにタケコプターまでつける人が会議に電話にメールに追われて息もつけない社会。仕事と責任に縛りつけられ身動きがとれない社会。
その社会で私たちは生きざるをえないってこと。そのかなしさ。
タケコプター、空を飛ぶためのひみつ道具。
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