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会社はなぜ新規事業に参入するのか

挑戦とは、個人やチームが「初めて取り組むこと」、「以前うまくいかなかったこと」、「これまでの結果を超えること」、これらに対して前向きに取り組む姿勢のことである。

Value04.進歩のために、挑戦は楽しむもの


 当社はWEB広告運用制作会社ですが、皆さま知っての通り、新規事業をいくつか走らせています。
 ニュースなど見てると有名な大手企業でも”新商品””新規投資”といったワードで情報が流れてくるかと思います。
 例えば、古い話ですが、とある超大手アパレルが野菜を作ってみたり、超大手ECサイトがスマホを作ってみたり、老舗フィルムメーカーが化粧品作ってみたり、されてます。

 会社はなぜ新規事業に打ってでるのでしょうか?

 理由は以下だと考えています。

会社のメイン事業の収益は、永遠には続かない(かもしれない)。

 これは、ヒットしている広告がそのうち飽きられ、また新たなヒットを探す。それと同じです。

 古典的な経営学の考え方の一つに「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」というのがあります。
 会社が複数事業を行う場合に、各事業への投資判断をする、考え方として、提唱されています。

https://kuroco.team/blog-business-ppm/

PPMの考え方では、事業を以下の四つに分類します。

①負け犬:マーケットシェア(市場占有率)も、成長率も低い。
②問題児:マーケットシェア(市場占有率)が低いが、成長性は高い。
③花形:マーケットシェア(市場占有率)が高く+成長性も高い。
④金のなる木:マーケットシェア(市場占有率)が高いが、成長率が低い

 新規事業は、最初①で立ち上がり⇒上手くゆけば成長してゆき②⇒ついには市場を占有してゆくことで利益を生み③⇒やがて、成長性が鈍化してしまう④。占有率は高いのでお金は生み出しているが⇒その市場占有率をも失うと①負け犬に戻ってしまう。

 当社のメイン事業である広告事業は、今のところ「花形」に当たるでしょう。しかし、この状態も永遠に続く保証はありません。

 場面場面で、事業がどの領域にあるのか、マトリックスにあるような分析をして、手を打って行く。

 新規事業は、③花形になれるまでは、「先行投資」となります。
 先行投資である間は、安定したメイン事業と同じルールで運用することは、必ずしも正しくありません。

貢献利益の設計でもお世話になったタナベコンサルティングさんも、以下のように解説しています。

新規事業に組織体制づくりが重要な理由
新規事業と既存事業の位置づけは180度違う

既存事業の拡大が100を110にする仕事であるのに対し、新規事業をつくるのは、0から1をつくり、そして1を10にするような仕事です。

https://www.tanabeconsulting.co.jp/vision/column/detail141.html

 メイン事業と同じルールで運用することが、正しいわけではないのです。
 何の為の「ルール」であるのか?
 会社は、利益を生み出す営利団体です。
 皆さんの給料もその利益から支払われてゆきます。
 ビジネスは、最後は法律に違反しない範囲で””費用対効果でしかない””といえば身も蓋もないかもしれません。しかし、杉山はそう考えています。

さらに、ここで考えたいのは、「①負け犬」で始まった新規事業が、すぐに「③花形」に育ってくれるものでしょうか?

 最近こんなツイートをみました。

 新規事業を軌道に乗せるというのは、難易度、結構高いのです。

 新規事業も当社の事業のひとつです。
 会社の業績を将来的に支えてくれる事業となる希望の光であり、会社としては、メイン事業と同じで、大切な事業の一つです。

 新規事業が花形となるために、我々後方支援部隊として、何ができるのか?
 来期は、メイン事業のみならず、新規事業により光を当ててゆきたいと、考えています。


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