京都大学と熊野寮の問題点について
「京大には熊野寮とかいうやばい寮があるらしい」という話が京大生以外にも知られるようになってきましたが、実際なにが問題なのか書いておきます。
劣悪な居住環境
京大生と言えば、一般的には受験競争における「上位の勝者」(東大に次いで二位)として高く評価される存在ですが、熊野寮は「最下位の敗者」がぶち込まれる場所かのように劣悪な環境です。
個室は与えられず、基本的に4人で1部屋に住みます。
しかも、消灯とか騒音に関する規則はないので、快眠は期待できません。1限に出席しようと思って早く布団に入っても、同部屋の住人が深夜に部屋の明かりをつけてキーボードをカタカタ叩いて睡眠が妨害されることがあります。
(この時点で無理な人は多いでしょう)
無法地帯①: 多数決による寮生の追い出し
熊野寮には「寮生大会」という多数決の場があります。そこで「Aさんを追い出しましょう」という提案がなされ、可決されると、Aさんは大学の承認なしに強制退寮させられます。
(京大当局は熊野寮に対して、寮生を追い出す権限を委譲していません)
無法地帯②: 無学籍者の居住
当たり前ですが、京大の学生寮である熊野寮には、京大の学籍がない者は住んではいけません。しかし、熊野寮自治会は無学籍者を住まわせています。
下記は京都大学からのお知らせです。
無学籍者はいろんなタイプがいるらしいですが、典型的なのは「かつて学籍があった時に入寮して、学籍を失っても居残る人」です。卒業生、退学処分を受けた人(!)、元聴講生(←京大に受かってない)など。京大の元研究者の外国人が在留資格を失っても住み続けた例もあるそうです。
杜撰な個人情報管理
熊野寮に入寮する時、個人情報とか家族の住所とかを書いた書類を熊野寮自治会に提出するのですが、
(なので、寮生は中核派に家族の住所を知られている…)
その書類が、入寮選考が終わった後も寮内某所の鍵のかかっていないロッカーに保存されていて、誰でも見れる状態にありました。
それを黙認する京都大学
以上のことは大学当局も全て知っていますが、黙認ないし実質的に黙認しています。実質的にというのは、文書で注意するだけということです。
熊野寮自治会に「無学籍者を入れないでください」などと言っても従わないことは明らかであり、吉田寮みたいに明渡訴訟をしないと解決しませんが、京大職員は効果がないと分かっていることをして「仕事した感」だけ出して満足しています。
京大職員の職務怠慢
なぜ職員は問題を解決しようとしないのか?仕事をしたくないからでしょう。
そもそも、入寮選考を含む管理業務は京大職員の仕事です。
京都大学学生寄宿舎規程から引用します。
つまり、京大職員は規程に違反して仕事をサボっています。
これを正常な状態に戻すということは、「今まで学生にタダで外注していた仕事を職員がやらなければいけなくなる」ことを意味します。
そんなことは嫌だ嫌だということです。
学生に責任を押し付ける京大職員
入寮選考は京大の仕事なので、無学籍者が居住しているとなれば、それは京大の責任問題です。
無学籍者の居住が明らかになった時に京大が出した文書を見てみましょう。
自分たちは反省せず、寮生に反省を求めています。
「適切な指導を引き続き講じてまいります」という文では、3つの責任回避仕草が行われています。
1. 「俺たちの仕事は指導だけ。入寮選考や無学籍者を退去させるのはやらない」
2. 「これまでの指導は適切だった」
3. 「改めるべき点は俺たちにはない」
どうすればいいのか
熊野寮自治会にも大学当局にも自主的な改善は期待できそうにありません。
外部から強い力でゴツンとしてやる必要があります。
しかし、残念ながらできることは少ないです。
文科省は行政指導をすべき
受験生は、変な大学に行かないようにする(学生ゼロなら被害ゼロ)
京大の規程違反によって損害を受けた人は、賠償金を請求できる場合がある
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