初めてのスポーツバイク

 私が一方的に師事する飯倉さんの動画を見て、ちょっと語りたくなってしまった。
 飯倉さんの考えに基本賛成なんだけど、飯倉さんの考えを私なりに掘り下げてみると、初めてのスポーツバイクを選ぶフローチャートは,次のとおりです。
① まず、自分がスポーツバイクに乗りたい理由をはっきりさせる。
 例えば、
 かっこいい自転車に乗りたい人
  →自分がかっこいいと思う自転車を買えばいい。
 レースに出たい
  →予算に合わせて、エントリークラスのレースバイクを買えばいい
② でも、飯倉さんも言うとおり、自分がスポーツバイクを欲しい理由が漠然としたもので、目的がはっきりしていない人が大多数。そして、クロスバイクにするか、ロードレーサーにするか迷っている。
 そういう人で、なおかつ安く抑えたい人には、やはり、エスケープRドロップが、おすすめな気がします。

 私の経験で言うと、スポーツバイクの楽しみとして思い付くのは
①ママチャリでは考えられないほど、長距離を走れる。その達成感、充実感が味わえる。
②速いスピードが出せる。
③機材スポーツとして、機材をアップグレードする楽しさがある。
④機材スポーツとして、いじる楽しみがある。
⑤体力作りとして、ジョギングよりサイクリングの方が楽しめそうだと感じる。
⑥高性能バイクを所有することに満足を感じる
などがある。

 上の楽しみのうち、⑥以外は、エスケープRドロップで十分味わえます。
 ただし、エスケープRドロップを買うだけでは十分ではありません。
①②の楽しみのためには、必要なことは、
・ 品質の良いレーパンが、必要不可欠だと思います。恥ずかしい人は、レーパンに短パンを重ね着すれば良い。
・ 適切なポジションを出すために、サドルやステムの交換が必要となる場合が多いです。
・ スポーツバイクを、一般の自転車と全く別の乗り物にしてしまうアイテムである、ビンディングペダルを取り付けることを強くお薦めします。
・ 乗り心地と、走りの軽さのバランスを考えて、自分にとってベストなタイヤ幅を決める必要があります。私としては、28C~30Cをお薦めしますが、自分にとってのベストを探るためには、太さの異なるタイヤを履き比べる必要があります。
 ここまでは、mustだと思うのですが、そのためには自転車以外に4~5万円必要になると思います。
 それを考えると、いきなりディスクロードの完成車を買うのは、厳しいと感じる人が多いのではないでしょうか?(お金ある人は、良いバイク買って下さい。そして、飽きたら安くヤフオクに出して下さい)。

次に、③④の楽しみのためには、
伸び代の多いバイクの方が喜びが大きいです。
 エスケープRドロップなら、交換するところだらけです。
 ホイール、クランク、フロントフォークなど、鈍感な人でも交換したメリットを体感できると思います。
 また、リムブレーキ・ケーブル外装なので、いじるハードルも低いです。 
 ③④の楽しみを味わうためには、10万以上の予算が必要です。

 以上のようなことを考えると、最初のバイクは、あんまり高くない方がいいというのが私の考え。飯倉さんの考え方に基本的には賛成だけど、
「ある程度、一旦振り切らないと、本質がみえてこない」という飯倉さんに対して、
「最初に良いバイク買っちゃうと、その後改善していく楽しみがない」というのが私の考えです。
 この違いは、目指している山頂というかステージの違いだと思います。
 飯倉さんの「一旦振り切った」バイク(たたき台とでも言うべきバイク)は、多くの方にとって、上がりのバイクに近い存在なのでは?と私は思います。
 また、最初に安いバイクを買うと、ステップアップ(2台目購入)するとき、心置きなく普段乗りバイクに転用できます。
 私は、ジャイアントの回し者ではないのですが、なんで、エスケープRドロップのようなコンセプトのバイクを他社が出さないのだろう?と思ってしまいます(その理由の1つは、STIレバーとVブレーキの相性の悪さかもしれないけど、そのあたりを中華パーツメーカーに頑張ってもらいたい)。

 繰り返しになりますが、以上は、コスパにこだわることを前提にしているので、お金に余裕のある人は、最初からディスクロード買って下さい。
 ではでは

 

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