川流れ
綺麗な白のワンピースに青の帽子を被って私は何処かをぶらぶら歩いていた。
手には薄いピンクのちょっと大きめのバッグを持って。
そうしたら、何かのイベント会場に出くわして、ふと見ると親友ちゃんが居るのを発見。
話しかけるも、そこは仕事中。親友ちゃんはバリバリ仕事をしててリーダーみたいなポジションらしい。 会えて嬉しい。でもそんなキラキラした姿を見て私はこんなで…と落ち込んだ。
仕事の邪魔をしたくないので直ぐに話を切り上げ「それじゃ!またねー!」と言って別れた。
別れた後、ぶらぶら歩きながら気持ちはどんどん落ち込んで行って。
何処か目的地はあったはずなのに、もしくは新幹線か飛行機にでも乗って家へ帰るはずなのに私は
「ぁあ、もういいや。どっか今までに行きたいと思ってた所に行こう。何かやりたい事とかあったはずだからそれやろう」
って思って、目的地にも行かず家にも帰らない決断をして、たぶん今ある少ない全財産の財布の中身を使おうと決めた。
そしてまたぶらぶら歩き始めた。でも何がしたかったのか行きたかった場所はあったのに何処だったのか全然思い出せない。
そうしてダラダラ歩いているうちに仕事が終わった親友ちゃんにまたばったり遭遇。
蒸発しようとしてる事を察知されたくないので「またね」って笑顔で行ってくれたのに「またね」と返さずバイバイだけ言って別れた。
親友ちゃんは何か様子がおかしいとしばらくして追いかけて来てくれた。でも私はなぜか追いかけて来たのが分かったので逃げる。逃げる。
何処かの大きい駅。エスカレーターがやたらと多い。エスカレーターが入り組んでて親友ちゃんから逃げ切れた。
ギリギリですれ違いそうな近くまで来た時に親友ちゃんから私への愚痴が聞こえてきて、
「もうあの子には呆れた。いつまであんな感じなの。もう疲れた勝手にしろよ。」
と言って追いかけるのを辞めた。
それを聞いてしまって悲しかった。凄く。
私はさっきまでの落ち込みも加わり「ぁあもうダメだ。生きてる意味無いや。死のう。」と思った。本当に全部に絶望した。
そして駅を出た所にちょうど良い綺麗な川が流れていた。
持っていたバッグを先に投げた。上へ高く飛んでから川にポチャンと落ちた。それと同時に私も川へ飛び込んだ。
飛ぶ込む時の感情が無だった。
自分でもびっくりするくらい躊躇が無かった。もっとこう抗うのかと思ってた。
一旦水に沈んだ体が浮いた。ぷかぷか浮いてる。顔が出て息が出来てる。まだ苦しくない。
「でもいつかは苦しくなるんだろうなぁ。苦しいの嫌だけどしょうがないよねその時が来たら苦しもう。」
なんて考えながら薄目を開けて流れていく景色を見たり。流れに目を閉じて静かに身を委ねたりしてどんどん流されて行くのを冷静に判断していた。
流されながら「冷たくて意外と気持ちいいんだな」なんて考えてた。どんどん意識が薄れて行くし感覚も無くなって来た。
どんどん流されて行く。
人がちらほら私を見つけたはずなのにマネキンと思っているのか厄介事に巻き込まれたくないのか流されてるのを見てもみんな見て見ぬふり。
そうしてたら、柵越しに川を眺めていた男性が居た。その人は私が流れているのを見た途端に慌てて流れに沿って追いかけて来てくれた。
川の流れる先に居た女の子に私を捕まえる様に指示をしていた。
川で遊んでいた小さい女の子とそのお父さんだったみたい。
で女の子は私の服を掴むとすぐ後から来たお父さんと一緒に私を川から救い出してくれた。
ベンチに寝かされ女の子がタオルで私を拭いてくれてて、それが嬉しくて…
正直助かってホッとした部分もあった。
でもほぼ意識も無く動けない私
そうしてるうちにお父さんの方が誰かに電話で連絡を入れている。直ぐに白髪の赤い派手目のシャツを着たお爺さんがやって来た。
「せっかくシズエが呼び寄せたのに無駄にするところだぞ。やっとこれで良い死体の作品が描ける」
と言ってその場に絵の道具を出して絵を描き始めた。
って言う内容でした。
今まで死にたいって思うことはあっても実際に自殺しようとする夢って見たことが無くて。川に飛び込む夢なんて自分でもすごくびっくりしました。
そして目が覚めてから、自分ってあの親友に突き放されて嫌われたらすぐ終わるじゃんwとか
実際に夢の中で実行してみて、助かってホッとした事とかやっぱり死にたいけど死にたくないんじゃん!とか
そんなのは当たり前なんだろうけど…どんな気持ちなのか客観的にわかってなんだか面白かったww
そんな感じに気持ちが終われるって不思議な感覚
だっていつもならこう言うメンタル的な憂鬱な内容だと私の場合は目が覚めたら泣いてるか引きずって気分だだ下がりになるのに
起きてもスッキリしてるってへんなの
夢占いで後で色々調べてみようと思います
((゚艸゚)フフフ
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