ロールプレイングゲーム(RPG)から考える絵・イラスト上達論

 絵が上手くなりたいって思いませんか?しかしうまくなるには膨大な量の努力が必要不可欠。どうにかして手っ取り早く上達できないものか?と考えてしまいますよね?そこで、こうすればうまくなる!と紹介された練習法を手当たり次第やってみる。やってみる…しかし、やってみたけど自分には合わないなと思ったり、上手くならないなと落ち込んだり、そう思ってしまうと上達に必要な膨大な量の努力が出来なくて、結果挫折してしまったなんて経験あるのではないでしょうか?

 そんな方々に考えていただきたいのは絵の上達はRPGのレベル上げと一緒だと言うことです。

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 皆さんはRPGの主人公です。今から魔王(圧倒的な画力が必要な自分の描きたい絵)に挑戦します。しかしすぐに立ち向かっても勝てないのは一目瞭然。なぜならゲーム開始時は主人公のレベルは1レベルだからです。そうです、画力はレベル方式なんです。画力は階段方式で上達するといわれる所以はここです。ゲームシステムを理解できればやることは一つ! レベリング!!ダンジョンに繰り出してモンスターを狩ります。スライムを狩って経験値をもらいレベリング…って効率悪いですよね。効率を考えるならもっと経験値のおいしい敵がいるはずだと思って探しちゃいますよねメタル系をw

 こんな経験ありませんか、序盤経験値稼ぎにメタルスライム狩ろーかなって歩き回ったけど出でこないわ、出てきてもすぐ逃げるわで何時間もかけたのにレベル上がらなかったって経験。こんなことなら道中の敵倒していけば良かったなぁなんていう後悔。上達法を調べてやってみて上手くいかなくて挫折なんて事はここにあたります。この挫折をしないためにはどうすればいいでしょうか?ゲームを思い出してください。

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 ゲームを初めてすぐは道中の敵を倒すのも楽しかったはず。新しい武器買ったから試し斬りだ、新しい呪文覚えたし使ってみよー とか道中を攻略するのにレベリングの意識は低くなってたはずです。 絵を上達するには楽しんで描くのが一番だというのはここに当たります。間違えないで欲しいのは楽しく描かないと上手くならないということではないのです。絵の練習楽しくないな、私才能ないのかななんて思う必要は絶対にありません。ゲームやっててもそうでしょう?レベリングは面倒臭いのです。楽しく描ける人はレベリングを苦にしてない人のことです。

 ある程度レベルが上がれば先に進みたくなるでしょう、魔王を攻略するためにストーリーを進めましょう。中ボス攻略です。程々のレベルで苦戦しながら倒すのが好きな人もいれば、レベルの暴力で蹂躙するのが好きな人もいると思います。そこは皆さんが好きなように攻略してみてください。重要なのはストーリーを進めること。いつまでも序盤でレベリングは効率が悪いのです。練習ばかりをしていては本来の目的を見失います。あくまでレベリングはゲーム攻略(描きたい絵を描けるようになる)のためでレベリング自体に意味はなかったはずです。そしてストーリーを進める利点はもう一つメタルスライムの存在を知ってる人ならばより効率的な敵を知ってるでしょ、はぐれメタルの存在を。

序盤で語った効率の良い上達法で挫折した経験のある方に朗報です。いろんな方が紹介してる上達法はゲームにおける経験値ボーナスキャラです。メタルスライムであり、はぐれメタルであり、メタルキングです。合わないから挫折したり情報が間違ってて上達しなかったのではないのです。上達しなかった理由は会心の一撃を出せる技を覚えずにメタル狩りをしてたからです。メタルスライム程度ならばなんとか狩れていたかもしれませんが、はぐれメタルやメタルキングになると会心の一撃が出せる技がないとレベリングは捗りません。挫折するのは序盤に魔人斬りを覚えてない状態でメタルキングに挑んでいたからです。そりゃ心折れます。ミス!ダメージを与えられなかった、と永遠に表示が出るゲームをやってるんですから。つまりキャラクターが上手くなりたいから美術解剖学を学ぶは上達法としてはあっているのですが理解しないと意味をなさないのです。序盤でメタルキングに挑んでいるのと一緒です。キャラクターにデッサンが必要ないとか美術解剖学を学んでもうまくならないとか言われますがそういう意味です。デッサンや美術解剖学も絵の上達には必要なステップです。意味がないのではないです。倒せるレベルになるまでは手を出さなくていい経験値ボーナスキャラなだけなのです。序盤のレベリングを道中楽しむことで乗り越えて、さまざまな呪文、特技を習得した皆さんは当然、はぐれメタル程度ならば簡単に狩れるようになってると思います。ここで初めてレベリングが捗るのです。捗るのですが…

 レベリングが進むと今度は1レベル上げるのに必要な経験値が膨大になってきます。どれだけやってもレベルが上がらない、自分の上限はここなのかなって思ってしまうことがあったりします。それを乗り越えるにはどうしたらいいでしょう。ゲーム内ならどうなってるでしょうか…

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 次のレベルまであとどれくらい必要か知るにはどうしたらいいでしょうか?そうなんです、大体はステータス画面で確認できるんです。ドラクエ(ドラクエはお告げをきくで確認してた時もありました)でもFFでもポケモンでも。では私たちはどうやって確認すればいいでしょうか?それは自らレベリング時に描いたものをものとして取っておくことで確認するのです。これは自分の絵が上達したことを確かめることもできますし、自分はこれだけレベリングしたんだと自信にも繋がります。雑魚敵狩り(日頃の落書き)ですら保存しておいてアナログでかさばるようなら写真を撮るなどデータ化して膨大な量を貯めておくといいと思います。

 散々、絵の練習をゲームのレベリングに置き換えて考えてきましたがそろそろラスボスです。ですがその前に、もう一つ重要なものがあると思いません? そうです。装備です。装備を整えましょう。ゲームではバランスを取るために序盤で得られる武器は終盤では使い物になりません。しかし現実はどうでしょうか、素人が最強装備使ってもいいんです。しかもその方が格段に簡単にステータスを上昇出来ます。初めは安い筆でいいかなとか安いペンタブでいいかなとか妥協してしまいがちですが、ラスボスまで使うことを考えたら最初から最強装備の方が効率的ですよね。道中の装備全部買っても最後で使うのは最強装備のみになり何だかもったいないと感じてしまいます。もちろんその時にあったもので攻略していくのもいいですが最強装備が欲しいなら最初から身に付けるのをお勧めします。

 レベルも上げた!武器も揃えた!なら実際に立ち向かってみましょう。ラスボス攻略は難関です。ですが、レベルを上げて覚えた特技、呪文で攻略しましょう。ある人は物理攻撃あるのみ、ある人はバフ、デバフを使ってテクニカルに、またある人はヒーラーを酷使して等倒し方が十人十色です。それが作者の味、らしさになると思います。

 どのように攻略するのかは皆さん次第です、ラスボス攻略頑張りましょう。

攻略したら…


 なんと次のラスボスが出てくるのです。散々ゲームに置き換えましたが違う点はここです。倒しても倒してもどんどんボスは出てきます。終わりません、描きたい絵がどんどん出てくることになります。それがこのゲームの面白いところです。

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 絵を描くということはRPGと一緒です。経験値を稼いで特技や呪文を習得するのと一緒です。だから絵は描かない人からは絵は魔法のように見えるのかな?皆さんも魔王倒しに行きます?

 私はこのゲームにすっかりハマってしまったのでこれからもプレイしていきたいと思います。

 読んでくださった方が少しでも絵を楽しく描き続けられればと、思い書いてみました。

拙い文をここまで読んでくださりありがとうございました。

         yamato 今はまだ無色透明





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