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【簡単に理想の絵を作るStable Diffusion】第1回:とりあえず起動して絵を作ってみよう編

前置き


 はじめましてmusyakiと言います。昨今AI絵の反発が強くなっていますよね。しかし、私はAI絵こそ既存の職業漫画家やイラストレーターに使ってもらって楽に、そして今まで以上に良いものを作って欲しいと思っています。

 また、私自身絵が描けないためこのStable Diffusionを触ってとても感動しました。絵を生成してみて初めて絵を作成することの楽しさに触れられたのです。自分で書いた絵は小学生が書いたものよりもひどく練習することすらできないくらい嫌いなんです。でもこういう絵を書いてほしいと書くだけで様々なパターンで絵を生成して理想のものを作るという部分の楽しさを味わえています。

 私だとこういった趣味で止まってしまうかもしれませんが次の世代やイラストレーターや漫画家を目指している子たちの第一歩を踏み出すためのステップにもつながると思うのです。絵を書くのは楽しいこと、絵を見ることで様々なその絵に込められた思いやテーマを考えることにつながると思います。

 AI絵の問題はたしかにいろいろとありますが、AI絵を使うことでより良い未来が描けると私は信じています。そして、そのためにもまずは絵を書いている人や普段絵を書かない人でも理想的なAI絵を作成できるように簡単にAI絵を作成するための手法を書いていきたいと思います。簡単に作成できなければAI絵を使う価値がなくなるからです。時間をかけるべきはその絵を利用して理想の絵に仕上げる時間であり、申し訳ございませんがその点では私は役に立てません。そここそが絵を描く人と私達絵が描けない人の圧倒的なポテンシャルの差になります。絵を描く人の仕事がなくなることはありません。

Stable Diffusionの導入


 というわけでStable Diffusion web ui(Automatic1111)をまずはダウンロードしてほしいのですがこれに関しては私よりもわかりやすい記事が大量に世の中に出回っていますのでそちらを参照してください。
とりあえず私が導入に参考にさせてもらったサイトをリンクしておきます

 一点つまずきやすいポイントなんですが、webui-user.batがデフォルト状態だとうまくインストールしててもそもそもweb uiが立ち上がらない!バグだ!って発狂しそうになります。
 これは単純に黒画面(コマンドプロンプトorパワーシェル)を起動したあとにweb uiは自力で開かないといけないだけです。ネットで調べればそのリンクアドレスが出てくるんですけど面倒ですよね?なのでとりあえず、webui-user.batは下記のように書き換えてあげてください

@echo off

set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --no-half --disable-nan-check --autolaunch

call webui.bat

 大事なのは--autolaunchの部分です。
ここがあると自動的にweb uiを起動してブラウザで開いてくれます。
うまく行けば、

web ui

 上のような画面が出現するはずです。私のはいろんな拡張機能が入ってるのでごちゃごちゃしてますけどとりあえずこんな感じの画面がでればOK。

なにはともあれまずは絵を作成してみよう


 まずAI絵の生成の基本の基はtxt to img機能になります。つまり文章から絵を作成する機能ですね。これをエンジニアとかはtxt2imgとかt2iと呼ぶのでなれない人はなれてください。
 ごちゃごちゃ言われてもよくわからないと思うのでまずは適当にプロンプトの欄に適当なワードを入れてみてください。適当なワードが思いつかなければ1girlとか1manとかでいいです。入れたらオレンジのボタンを押して生成してみましょう。マシンスペックにもよりますけど10秒以内くらいで作成できるのではないでしょうか?

生成した画面

 まあ凡庸なキャラ絵が作成できたんではないでしょうか?もしかすると、裸になってしまった方もいるかもしれません。AIくんは学習元に引っ張られるので1girlと指定されただけだと裸の絵を思い出したりしてそれに近い絵を出力するときがあります。
 困るのであれば、ネガティブプロンプトという欄にnsfwといれてみましょう。ネガティブプロンプトとは簡単にいえばその絵の禁止事項になります。nsfwとはムフフな絵という意味ですね。ネガティブプロンプトにnsfwと入れることでムフフな絵を出力するなと命令できるわけです。
 とはいえ、プロンプトやネガティブプロンプトの命令を絶対に遵守して絵を描いてくれるわけではありません。AIくんも気分次第でそういう絵を書きたくなるときがあるんだな…程度に生暖かい目で見守ってあげましょう。
ただ、毎度毎度好き勝手に書かれたらたまったものではないので属性や禁止事項を強調してあげましょう。書き方は(nsfw:1.1)とかで書いていけばいいんですがいちいち書くのは面倒ですよね?その場合は単語を選択してctrl+上下キーで強度を変更できます。
 1がデフォルトの強度(無記名時も1と同じ扱い)です。1.8とかになってくると絵が破綻したりし始めるので気をつけてください。また、マイナスの強度もできますがそんなに使いませんのでできることだけ覚えといてもらえればいいです。

強度を指定したプロンプト

 何はともあれ絵を出力することはできましたね。

 え?もっときれいな絵を書きたい?いいですね!だんだん楽しくなってきましたよね?

高画質化!の前に…


 絵はできたけどこのままでは色合いとかが微妙なことが多いのでとりあえずVAEを用意しましょう。VAEは調べてみてください!まあ調べると宇宙猫みたいな表情になると思います。わからんよね。俺もわからん。

宇宙猫もかけるよ

 だったらわかる人たちの記事を読みましょうということで導入参考にしたサイト。

 このサイトの通りにダウンロードやら設定が終わると上の段にSD VAEという項目がでます。お気に入りのVAEを探したりmodelと相性のいいVAEをダウンロードして最適なものを探してみましょう。
 とりあえずは無難なkl-f8-anime2がいい感じになることが多いのでこれにしときます。

VAEがでた

 次にClip skipという項目も今のうちに登場させておきましょう。これもわかりやすいサイトを参考に導入。

Clip skipも出たね

 とりあえずは2にしときゃいいです。自分で作成するときにはいじらないけど、他人の画像を自分の環境で再生性したりするときに指定してあげたります。ですので今は気にしなくていいです。

いよいよ高画質化!


 さていよいよ高画質化です!これは本当に楽しいよ!

 プロンプトは先程同様に適当でいいので、高画質化の設定をしていきます。

設定画面

 ↑のような設定にとりあえず設定してみましょう。
大事なのは
・高解像度補助って部分に☑
・サンプリング方法はなんでもいいけど今回は上のやつにしてみて
・アップスケーラーも同様になんでもいいけど上と同じのにとりあえずしてみよう

 これでオレンジボタンを押して生成してみましょう!
普通の画像のときの5倍くらい時間がかかると思いますが気長に待ちましょう。見ていると気がつくと思いますがこの機能は
最初に512x512の絵を作成してその後アップスケール倍率で解像度を倍増させる機能です。ここではx2になってるので絵は1024x1024にアップスケールされているわけですね。

そこそこいい感じの絵ができる

 運が良ければこのままでもいい感じの絵ができると思いますが何枚も作成すると安定していい絵が出力されるわけではないことがわかると思います。次回はそこを安定して理想の絵を生み出すための記事を書きたいと思います!

あとがき


 記事タイトルの絵の情報

parameters

(best quality:1.2), (masterpiece:1.2), (ultra detailed:1.2), official art, 1girl, solo, beautiful face, cabbie hat, kimono, (Leather pants:1.1), jacket, <lora:hair_with_scenery:1>, long hair, starry sky, white background,
Negative prompt: badhandv4, EasyNegative, ng_deepnegative_v1_75t, nsfw, nude,
Steps: 20, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7, Seed: 3553452107, Size: 640x640, Model hash: 19151bff86, Model: breakdomain_M2000, Clip skip: 2
生成した絵

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