平成最期の日

もう20年くらい前の話。会社の駅伝大会が皇居で行われて、乾門のそばで審判やっていたら、近くに停車した車から、SP風の男達(身分証のような物見せられた気がする)が、足早に近づいてきて、
『陛下が御通りになられるから、ランナー止めてくれ』
と言ってきたんで、ウチの会社以外にも走っている人が大勢いたし、どうやって止めようか、思案していたら、
『陛下が、選手全員通過するまで、お待ちになると、おっしゃっておられる。あと何人ここを通過するか?』
って更なる難題。ヤマはって5人と答えたら、偶然にも5人でランナーが引けた。
その後、SPが無線で連絡してから暫くすると、乾門から御料車がスーっと近づいてきた。そのまま通過すると思っていたら、目の前で止まり、車窓が下りて、なんと陛下が御手を振ってくださった!

オレ1人に!

SP風の人にも、ラッキーだったね!
と言われた。

反射的にお辞儀したオレは、やはり日本人だ。

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