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お店は生きている

最近、沢山の人に「人生を謳歌してますね!やりたい事をやってますね!」なんて言われるけど、よく考えてみると、
僕はやりたい事をやってる感覚はなくて、ただただ、お客さんのニーズに応えようとしてるだけだ。
お客さんのニーズに合わす事が僕のやりたい事なんだと思う。
もちろん、そうする事によって、お客さんにも喜んでもらえるし、売上を安定させられる事は過去の経験から知っている。
無双心が年中無休で営業している理由も、お客さんからのニーズがあるし、各店舗の営業時間が違うのも、その地域でのお客さんからのニーズに合わせているだけだ。
うちのそれぞれの店舗は、コロナ前は21時30分に閉める店もあれば、23時に閉めるお店もあった。祇園店のオープン当初は11時30分から夜中の3時までぶっ通しで営業してた。

客層にもよるけれど、ラーメン屋と言う業態はやはり夜遅くまで営業していなければお客様のニーズに応えてる事にならないと思う。ランチ営業だけしているラーメン屋もあるけれど、ラーメンには流行り廃りがあるのでそれを続けていくのは至難の業でもあると思う。

無双心が地産地消にこだわっているのも、お客さんのニーズに合わせてるのが理由だ。地元の食材を使用すれば地元のお客さんが喜んでくださるし、地元の食材を丁寧に調理すれば遠方からのお客さんにも来て頂く事ができる。
とりあえず自分のやりたい事なんかはハワイのヤシの木の上にでも置いといて、まずは目の前のお客さんに喜んでもらう為にお客さんのニーズに合わすのだ。

無双心フィットが経営してるフィットネスジムにしても同じ事が言える。年中無休で24時間営業。それも、会員さんからのニーズに応えてるだけだ。
夜中にトレーニングされる会員さんも少なからず居る。
ちなみに、南丹市で年中無休の24時間営業をやってるお店はコンビニと無双心フィットくらいしかない。

会員さんからスタジオレッスンをしたいと言うご要望があるからスタジオレッスンをしてるし、会員さんから「日焼けマシン、コラーゲンマシンがあったらいいのにな!」と言うご要望にお応えしてそれらを導入した。
つまり、何を言いたいのかと言うと、どんな商売にも通ずる事は、門戸、入口を広げなければ商売にはならないと言う事だ。お腹の減った時間に閉まってるラーメン屋や、行きたい時間に閉まってるジムなんて入口が狭すぎて、集客するのにハードルが高すぎる。

ビジネス用語では、自分のやりたいお店を作る事を「プロダクトアウト」と言い、お客様が欲しいお店を作る事を「マーケットイン」と言う。

自分のやりたい事を前面に出す様なプロダクトアウトのお店は基本的には長続きしない。自分の売りたい物を売ってたらお店は潰れる。
商売人ならお客さんの買いたい物をとにかく売るのだ。
長続きするお店はとにかくお客様のご要望にお応えする「マーケットイン」だ。

つまりは、お客さんと共にお店を作っていくのだ。そして利益が上がればまず設備に投資する。それは料理が美味しく見える様に新しいお皿を買うのでも良いし、ジムを清潔に保つ為に掃除用具を買うのでも良いし、会員さまのご要望にお応えする為に新しいマシンを買うのでも良い。
「お客様と共にお店を作っていく。」と言う感覚がお客様のご要望にお応えしている事でもある。
お店を生かすも殺すも経営者の心掛け次第だ。今まで沢山の先輩方に「お店は生きている」と教え頂いた。

事業を軌道に乗せる為にはまず、成功者の真似をする事も大事だ。真似をする行為も中途半端な真似ではダメだ。無双心フィットの様に、僕が寝る間を惜しんだように、メジャーな大手24ジムのシステムを徹底的にパクるのだ笑
自分でビジネスをイチから作るのは難し過ぎるし、それを事業化するのには途方もない経費が掛かる。
誰かれ無しに相談するのではなくて、同じ業種の、そして事業が上手くいってる人からアドバイスを貰うのも大事な事だ。
昔の人はよく言ったものでそれを「餅は餅屋」とも言う。

この度、無双心ふるさと京丹波店に居酒屋用の個室の和室を新設した。初めは個室なんて想定してなかった。でも沢山のお客様からご要望があったからだ。
蔓延防止が終われば人口の少ない京丹波町では夜の営業が不安過ぎる。
だからこそここで仕掛けるのだ。

地域の沢山のお客様から「無双心の以前の店舗(白ごはん)の時にはよく個室を利用してた。無双心も居酒屋メニューやるなら個室を作ってよ。」
ってご要望があった。
だから、今までの利益をぶち込んで個室を新設した。
そうする事でここで末長く商売をする。と言う意気込みも自分の中に芽生える。
そしてこのビジネスはお客様と共にあると言う事を再認識できる。

「お店は生きている。」
心からそう思う。




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