表通り裏通り#14

むかしむかし、都内の団地にすんでいた頃。
小学1年か2年の時か忘れてしまったのですが、転校生がやってきました。

ミヤウチくんという男の子で、お母さんと妹の三人で暮らしていたと記憶しています。

ある晩、団地の我が家で私と妹と母が夕食を食べていたところ、消防車🚒の音が近くから…!

「どこかしら?」と母。

近いので、見に行くと、み、ミヤウチくんち(アパート)が燃えてる!!

どうも、夕食を作っていたミヤウチくんのお母さんがガスを点けたまま長電話をしていて、ボヤを起こしてしまったようだったのですが、なぜか、翌日朝の会でミヤウチくんの謝罪会見みたくなり、
「きのう、おかあさんがボヤをおこしてガスがダメになったので、りょうりができません。なので、ぼくはしばらくとなりのコンビニ(※ミヤウチくんちの隣は当時コンビニだった)のお弁当を食べないといけません。」
と、なぜか、ミヤウチくんが謝る会みたくなって、子ども心に“?”と思った出来事でした。
それ以前にミヤウチくんは変わった子で誰も欲しがらないホチキスの針や、消しゴムのかすを「これ、10円!」など、一人で自分の机でお店屋さんごっこをするような子で目立つ子だったので、そのボヤ騒ぎのことも覚えているのだと思います。

あれから、20数年たちましたが、ミヤウチくんはどんな大人になっているかすごく気になります。ミヤウチくんお元気ですか?




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