風凪いでについて

このお話について書くのが遅くなりました。
このお話は、2019年のはじめにここに載せていき、リアルタイムで書き上げていった話です。

このお話は何年か前からなんとなく思いついていたものの、このような終わり方は書き終えるまで思いついてはいなかったです。むしろ、もっとバッドエンドな終わりかたを想像していたので、このような終わりかたになってよかった、と思います。(ちょっと切ないけれども…)

このお話を書くきっかけは、二つのメディアを目にしたことです。

ひとつは確か、フジテレビのニュースで、JKビジネスについて特集していたのを見たことです。
その中でJKビジネスをしている女の子の中で1000万円貯金がある、と言っている子がいて、貯金するためにしてるの?と思ったことと、

あと、数年前、けっこう前なのですが、読売新聞の人生案内で、どういった投稿かは忘れてしまったのですが、回答者のかたが、「もしかしてあなたは援助交際をしていたのではないですか?」と答えていたこと。

そして、私の好きな漫画、岡崎京子さんの“pink”を読んでいて、主人公のユミちゃんはホテトル嬢をしていますが、
ホテトル嬢も、援助交際も、JKビジネスも年代が違う、呼び名が違うだけでみんな売春には違いないのです。

でも、、私は援助交際が流行っていた時は小学生でしたが、ちょっと違うんじゃないか?根本のところが、と思いました。
援助交際は『みんながやっているから』やっていた人が多いような気がするのです。
しかし、JKビジネスの場合、自分の将来のため、貯金のためにしているのでは?と。

そして、アキこと、明山千鶴ちゃんは“卒業式まで死にません”を書いた、南条あやさんを書いているうちに思い出して、アキは南条さんをモデルにしました。実は失礼な話ですが、私は“卒業式まで死にません”をあとがきしか読んでいません。この本を手に取った時は私は中学生でした。
でも、生きたかったのに、リストカットのしすぎで死んでしまったという、人がいたのだ、と、すごく印象に残っていました。

戸山先生のローマ帝国時代の売春婦の話は実際に私が中学時代に社会の先生に習った話です。ここまで男子たちに詰め寄ることはしませんでしたけど💧
その社会の先生はわかりやすい授業をしてくれる先生で私はとても好きでした。例えば、アメリカのニューヨーク(New York)は、イギリスのヨーク(York)からの移民の人がつけた名前だから、Newがつくんだよ、とか。テストも覚えることが大事なのだから、教科書を見ながら問題を解いていいよ、という先生でした。

ものすごい難産だったこのお話ですが、無事着地できて良かったです。

凪沙の娘の莉沙ちゃんの莉の字は私の小学校の時の同級生の光莉(ひかり)ちゃんからいただきました。
私について「なんでもできる子はいいなあってわたし思ったんだ。やっぱりたまちゃんはなんでもうまくいくたまちゃんだね。」と、埼玉へ転校するときにメッセージをくれた子です。
(現在、実際は困難ばかりですけれども…😅)

カーリル・ギブランの詩は以前勤めていた学童クラブの室長の先生が異動になられた際、プリントして配ってくださったものです。

もう二度と売春が名前をつけられて、流行るということが無くなればいいと、思います。

そして、凪沙のキクチさんに言った、
「あたしヤらないとお金もらえないんですよ」
と、いう台詞が一般家庭内になければいいな、と本当に思います。

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