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No.7雲取山

初めて雲取山に登ったのは、まだまだ登山歴の浅い2012年5月。

丁度【金環日食】の日だった。

そして初めてギターを持って登り

「山頂で歌ってみた」のもこの雲取山だった。

奥多摩・奥秩父を代表する秀峰として知られ、

東京都最高峰の雲取山(2017m)。

一都二県(東京都・埼玉県・山梨県)に跨がるゆえに、

歩けば分かるがとても山深い。

そして東京からのアクセスの良さでこれまた大人気の山だ。

最初の雲取山はヘトヘトで、当初の私にとってはそれまでで一番長い山行だった。

テントで初めて寝たのも雲取山だった。

ただ私はこれを初めてのテント泊にはカウントしていない。

自分でテントを背負って登り、張り、背負って下山した北岳(3193m)が私にとっての初めてのテント泊。

勝手な自分の定義だがその辺の線引きは自分に厳しくありたいのだ。

その初めてのテント泊については後に書く北岳のレポートの時にじっくりと話したい。

話は戻り雲取山についてだ。

奥多摩駅からバスで鴨沢登山口へ。

初めての時は正直苦しい山登りだった。

樹林帯が長く、とにかく飽きてしまう。

今だったら「こんなもん」と思えるその感覚も

当時の私にはとにかく果てしなかったのを良く覚えている。

しかし、その果てしのない樹林帯を抜けると素晴らしい稜線歩きが待っていた。

ヘリポートがあったり、富士山が綺麗に見えたり、

樹林帯の疲れが吹っ飛び、足取りが軽くなる、そんな景色を見せてくれたのが、流石の名峰、雲取山だ。

そして2017mという東京で一番空に近い場所で見た美しい金環日食を私は忘れることはないだろう。

すっかり雲取山に恋をした私は、その後仲間と冬の雲取山や、

2016年の年末には2917年の年賀状コメント撮影をしたいが為に登った。

その時は可愛い鹿の親子にも遭遇して特別な年末登山だった。

テントで泊まるも良し。

雲取山荘に泊まるも良し。

体力があれば日帰りも可能な山だけど、

雲取山は泊まらなきゃ勿体ない。

駆け足で堪能出来るほどの山ではないのだ。

樹林帯の静けさも、稜線に出た時の感動も、山頂でみる富士山も。

せっかく来たなら思う存分味わって帰ろうじゃないか。

沢山の初体験が詰まった山。

それが雲取山だ。


初めての雲取山は写真があまり残っていなかったので動画を載せておこう。

初々しい私の歌声や、コメントセンスなどは置いといて。

金環日食の美しさは綺麗に撮影されていた。

当初のスタッフさんに感謝。

駆け出しの山ガールの良き思い出だ。


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