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視聴環境の見直しの必要性。

見れる環境は見れる。見れない環境は見れない。

MUSIC/SLASHは、ご存知の方も既にいらっしゃるだろうが、視聴環境に対してユーザーに場合によっては改善を求めてしまうプラットフォームである。理由は、音質とセキュリティによって視聴側の端末スペックの影響を受けやすいからである。

なので、見れる環境では当たり前のように見えるが、見れない環境においては、どうしても見れないという結論になってしまう。

まず、音質である。
音質に関しては、他のプラットフォームの数倍のデータ量になっている。しかし、数倍といっても他のプラットフォームが音質をかなり落としているせいで、その回線の使用帯域は大したことではない。実質 1Mbpsも使っていないのではないだろうか。動画に関してはアップロード時においてはYouTubeの約2倍の画質によってアップされている。

しかし、これも配信時にはネット回線速度不足によって画質を調整した4種類の動画をサーバー上で書き出しユーザーにはデリバリーしている。

回線速度によっては、 1/2程度が最適であるという場合もあるし、場合によっては1/4程度の場合もある。つまり、どの品質で見れるかは、端末のスペック(性能)と視聴環境のネット速度。この2つの要因をユーザーには、しっかりと確認してもらう必要がある。MUSIC/SLASHでは、ネット回線速度は常時15Mbps以上である必要があると視聴環境は、記載している。

常時15Mbpsという回線速度は、この時代においてはさほど早い速度ではないようにも思えるが、意外にもそこにひとつ目の落とし穴がある。

それは、インターネットの回線提供会社によって設置されているルーターに無線ルーターをユーザーが各自設置している場合、この無線ルーターの性能によっては、常時15MBpsという状況を維持できないものが無数とあることだ。特に回線は、マンションタイプの回線提供である場合、そのマンションにあなた以外のヘビーユーザーがいると、マンションごとネット速度は下がる。ユーザーが意識しないうちにネット速度はユーザーの知らないところでどんどんと低下している場合が起こり得る可能性が高いのである。

次に、視聴端末の性能不足ということが挙げられる。
MUSIC/SLASHでは、映像表示に使われるグラフィックボード(描画性能)と、端末そもそもの性能を左右するCPU(処理速度)という二つの要素に大きく影響を受ける。OSが最新であっても、CPUや、グラフィックボードの性能不足により、エムスラのストリームを処理しきれず止まってしまう端末があるのはそのせいだ。ネット速度が十分にあっても、端末のスペックが足りなければ止まるし、その逆もあり得るのだ。

しかし、我々側から確実に見れる環境を指定することは難しいことが、悩ましいのである。例えば、 最近 1年未満に購入した環境であってもスペックが足りていなければ見れないこともあるし、5年以上前の端末でもスペックが満たしていれば見ることができることがあるからだ。

また、同じ機種であっても使用者のインストールしているアプリケーションや、使用してきたこれまでの履歴、端末の設定情報などによって2つとして同じ端末が存在しないのがこの手の問題をより複雑化している。よって、サービス提供側である我々の配信方式や、アプリなどの更新で「必ず」それらが改善されるということは、残念ながらないのである。

『見れる環境では見れるが、見れない環境では見れない。』
その意味はそういうことだ。

もしあなたが、あるメーカーのスマホ(A)を使ってエムスラを視聴していたとしよう。もし、我々の提供サービスに問題がある場合はこの(A)のスマホを使っているあなた以外の数千人、数万人の人に対して結果が同一であるはずである。しかし、実際はそうでない。問題なく見ている人が多数存在している。それが事実である。つまり、皆さんにはもう一度自身の視聴環境を確認し、まずは自身の視聴環境を認識していただく必要がある。

トラブルが起こる端末で視聴せず、トラブルなく見れる環境を手に入れていただく必要があるのである。

推奨環境でも見れない理由

私たちは、推奨環境を指定することで、上記の問題を解決しようとした。
Amazon Fire TV Stick(第3世代以降・4K・4K MAX)がそれである。

しかし、この推奨環境は私たちが開発したわけではない。開発しているAmazonの都合によってアップデートが行われたりする。今回の4Kモデルでの機能表示にトラブルが起こったのもそのせいである。この問題点に関しては事前に我々の方でもその問題を把握し、対策を通知し、開演時のスライド画面でも対策方法を案内していた。10分に1回その案内スライドを差し込んでいた。解決策を掲示してもそれを実行しなければその問題は必ず起こるのだ。つまり、問題は起こるべくして起こっていると考えることがとても大切であると皆さんには伝えておきたい。

では、当日推奨環境で問題が起こった方はなぜ、その問題が起こったのか?

推奨環境における視聴トラブルで寄せられていた声は以下のものである。

  • くるくる回って配信が見れなかった

  • コマ落ちがした

  • 映像が飛んだ

これらは、マシンのスペックにおいて起こる現象ではない。なぜなら、Fire TV Stickの性能はエムスラの再生に十分なものを満たしているからだ。よってこれらが起こりうる原因はひとつ。ネット速度の低下である。Fire TVで改善できる問題は、視聴ブラウザの間違いによる視聴不可な状態、端末の性能不足による視聴不可な状態。この2つである。

つまり、推奨環境であることに限らず、ログインができて、途中で起こる問題はユーザーの視聴環境にある問題によって起こる可能性が極めて高いということを知っておいていただきたい。

ここで分かることは、ユーザーに提供されているネット環境というのは、一般的に伝え聞いているほど、安定的に早くないものであると思っていていい。『光100Mメガ!!』といっていてもそれは『最大』でという意味である。

では、どのようにして、ネット回線の速度を改善すれば良いのか。

  1. 無線ルーターの交換
    無線ルーターは、世代によって通信速度が全く異なる。光回線を契約しているユーザーであるからといって、このルーターが旧式であれば速度は保てないことがあるので、注意が必要である。

  2. LAN ケーブルは少しでも良い(速い)ものを
    せっかく無線ルーターが速いものであっても、ケーブルにも規格というものがあり、この数年で飛躍的に通信速度が上がっている。CAT7(カテゴリー7)と呼ばれる規格が現段階において最速だが、最低でもCAT6程度に変えておくことをお勧めしたい。

  3. 無線を信用せず有線接続する
    Wi-Fiにあまりにも慣れすぎていると忘れがちだが、本来はケーブルで接続することが最も安定的に通信環境を構築できる。ネット速度が速くても、通信している間にさまざまな電波の影響を受けやすいWi-Fiよりも有線接続で確実にストリームを取りに行くということは大切なことである。

  4. シンプルな通信環境
    インターネット提供会社から提供されたルーターに有線端子がある場合はそこから直接ネットワークに接続できる環境が最も通信速度の影響を受けにくいと考えるべきである。
    例えば、ネットワークHUBと呼ばれるもの使っている場合、このHUBの性能によっては有線であっても速度低下の要因となり得ることも忘れてはならない。安定的な通信を確立するためには、極めてシンプルな通信環境を構築することをまずは、頭においておいていただきたい。

何もしてなくても、勝手に変わる環境

端末に入っている何か別の関係のないアプリがアップデートされてしまったら、あなたの環境はもう変わってしまったと思った方が良い。

OSのアップデートさえ気にしていればいいだろうと思いがちだが、実は違うということを覚えておいていただきたい。

あなたが何もしていなくても、端末は日々勝手にバージョンを上げていくものだということを忘れてはいけない。

「前回はちゃんと見れたのに、今回は見れなかったのは何故だ!」

よく寄せられる耳が痛いご意見である。あなたは悪くない。しかし、あなたが、それを知らなければ、その環境は見れないままなのである。

それを知るためにはどうすればいいのか。それは、自身の環境のこまめなチェックだろう。それしかないのである。入念な準備を行うことでしか解決策は提供できない。ギリギリであれば事前に対策を講じることができず、問題を解決できないまま本番を迎えてしまうことになる。そうならないために、エムスラを視聴する場合は、自身の環境を事前にチェックすることを忘れないで頂きたい。

逆にエムスラさえ見れる環境であれば、他の配信サービスを利用するときに障害となるものは殆ど無いと考えて良いと思う。

それほどまでにエムスラは別格なのだ。

『エムスラ!配信塾』では、ログインまでのサポートを行っていた。「みんなを会場入り口まで連れて行く」ということが目的だった。しかし、ここ(研究所)では違う。より安定して、良い環境で配信を聞くにはどうすればいいのかを徹底的に記して行く。

面倒であってもきちんと説明や規約は読もう

インターネットは有線接続を行うことや、視聴環境をきちんと整理しなければ見れないことは、チケット購入時に規約に記載されている。ここで皆さんには、規約や注意事項を面倒でも読むということも大切だと知っておいて頂きたい。

エムスラでは、この規約に書かれた内容に同意した人しかチケットを買っていないはずなのである。

つまり、『エムスラ!配信塾 塾長LIVE!!』で行っていたことは、規約を読んでいなかった人、わからなかった人に対するサポートであった。普通のサービスならば「規約に書いてあるんで、それを読んでください。」で終わってしまうことだろう。しかし、それは私にはできなかった。そのためにできる最大限のことをしたと思う。なぜ、それができなかったのか?

それは、我々エムスラは『ライブ会場』だからだ。会場に来る方法を周知し、集合場所から会場までのシャトルバスは出したが、集合場所に来なかった人をどこまで送迎できるかは、別の話だと思っている。私は、この「送迎」できない人たちに集合場所をどのように伝えればよかったのかということは次の課題だと思っている。

そして、規約にもオフィシャルページにも、トライアル(視聴テスト)が完全に視聴環境の動作を保証しているものではないことも書かれている。

『何のための視聴テストなのか?』
これもよく寄せられる意見なのだが、この視聴テストは

  • あなたの環境がエムスラのストリームを受けれる環境であることの確認

  • あなたの環境でどのような音が出るかの確認

  • あなたの視聴環境・接続が違法なものでないかの確認

のために行われている。
つまり、途切れることなく見れるとは書いていない。これは言い訳などでは一切ない。何故なら、当日のネットワーク環境、当日までの端末のアップデート情報などは、テストの時点ではわからないからだ。

特に3つ目のチェック項目に関しては、接続機器によってはHDCPと呼ばれれるエムスラのセキュリティに引っ掛かるかを確認しているのだが、これは、トライアルのコンテンツ時間内にそれが判明するかは機器次第というところが悩ましいところである。

これは我々ではどうすることもできないことであったりもする。メーカーによって機器間の通信でこのセキュリティ信号を常時やり取りするものもあれば、途中でそれを外す動作をするものもあるからだ。

なので、我々は動作を完全に保証した機器を表記している。それ以外に関しては動作を完全に保証することができないからである。

また、外部モニターなどに出力接続に関していうと、テレビの周辺の機器によってはセキュリティに引っかかってくる機器もある。
例えば、HDDレコーダーや、信号をアナログに変換する機器である。これらは、ユーザーが意識してそれらを接続しているわけではない。ユーザーの無意識の中にある問題点の特定は、我々だけでは不可能であり、共に解決して行くことが必要だ。

また、時間経過によって視聴端末の処理速度が落ちることも考えらる。それが熱による機能低下と特定するか、ネット速度の低下によるものか、はたまた、他の問題か?を特定しなければ解決しないのだ。だからこそ、ユーザーには自身の視聴環境についてもう一度確認してもらうことで、トラブルを未然に防ぐ方法を考えていただきたいと思う。

当然、そのお手伝いをするこの研究所である。
『見れる環境では見れる。見れない環境は見れない。』

この言葉に対して、ご意見多々あるとは、承知しています。
しかし、これを言いにくいから言わないでは、何も解決しない。

厳しい言葉に思えるかもしれないが、皆さんと一緒に乗り越える覚悟を私はしている。ここで記しておかなければ、皆さんに伝わらないと思ったので、ここに記した。

エムスラ高音質研究所
所長


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