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新年明けました。 エッセイ的なことを書いてみる。【1/4】

新年が明けました。
代々木の配信を終えてから、溜まりに溜まっていた案件を片付けていていたら、あっという間にろくでもなかった2021年が終わり、どうなるかよく分からない2022年が明けました。

毎年、年末の大掃除で気管支がやられて寝込むというルーティンは、今年も変わりませんでした。

どんなハードワークになっても崩れない鋼の肉体は、年末の正月モードに入った途端に一気に豆腐のように脆くなる。このパターンを今年こそはと思っていても、どうしてもこうなる。なんとかしたいと思っていても、どうにもならんことがあるものです。
皆さんは今年はどんな1年にしたいと思いますか?

今年一発目の投稿は、少しエッセイ的に書こうと前から決めていた。
なぜなら、マニアックな内容になってしまうと、せっかく楽しみにしてくれている研究員の皆さんを置いてけぼりにしてしまう可能性があるからだ。
今年は、徐々にゆるいところから始めていきたいと思ったのだ。

マニアックとレアの狭間で。

 私にとって2021年は、2020年から始まった出口の見えないコロナ禍というトンネルを走り続けるという時間でしかなかった。
トンネルを抜けるとそこは雪国だったという、ドラマチックな展開が期待できるのは、そんなに長くないトンネルである。
去年、一年かけて走ったトンネルを抜けた景色は、全然何も変わっていなかった。オリンピックが終わった事以外に一体何が変わっているのだろうか。

景色も見えない。どこにいるのかすらもよく分からなくなる。ナビの地図上に自分の位置だけがわかって、進んでいることが、なんとなくわかっているというだけの時間だったようにも思う。

ライブをネットを通じて見るというスタイルがもうダメだなと思ってから、エムスラは、オリジナルプログラムを配信するようになった。ただ、ライブを配信するだけではなく、配信だからこそ楽しめるようなそんなコンテンツを企画しようと思い、企画・制作 エムスラ!という座組みで、多少マニアックなコンテンツを配信してきた。

マニアックなことと、レアであることは違うということに、気づくことになるのは半年後のことだが、作り始めた当時は楽しいものだ。

結果。エムスラの配信ライン・ナップはマニアックなものが増えていった。
それでもやらなければ分からないことがあるし、やってみて、やっぱりかと思うこともあったが、個人的に2021年にやったことは、やってよかったと思うようにした。そうしないと、取り返しがつかないことをしていることが、とてつもない重圧となって押しかかってくるからだ。

結果エムスラは、個性的な配信プログラムが並んでいることになった。

  • ひたすら世界的なDJがストイックにDJをしていく2時間配信。

  • 制限時間1時間の中で作曲をし演奏を成立させるジャズ番組。

  • 絶対配信をしないようなアーティストがひたすら歌う番組。

マニアックとレアの違いに、大いに悩んだ2021年。
誰も見たことがないものを作りたい。
誰もやらない事をやりたい。

そう思って始めたのだが、大きなことを忘れていた。
「誰も見たことがないもの」・「誰もやらない事」には理由があったのだ。

その理由が分からないまま、ひたすらにマニアックな内容の配信を続けたエムスラは、超マニアックな配信ばかりをするメディアになりつつあった。

しかし、そんなタイミングで「マニア向け配信プラットフォーム」から救ってくれた人。それが、山下達郎であり、竹内まりやであり、藤井 風だった。

(2/4に続く)

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