名曲649 「shooting star 〜シューティングスター〜」【My Little Lover】
ーー過小評価も甚だしいマイラバの隠れたシングル曲ーー
【My Little Lover「shooting star 〜シューティングスター〜」】
マイラバは定期的に耳に入れたくなる。そのサインはきっと癒しを求めているのだろう。もう健康診断と同義。心の不調がいっぺんにわかるかも。
ということで書くわけだが、実はこの曲、去年の夏に書こうとしていた。そこで立ちはだかったのが「日傘」。どっちを書こうか迷ってそちらを選んだ。この曲はまた来年の夏に~と見送ったわけである。書くときはこういう葛藤もあるのです。
{空も流れるように果てまで続いている 明日を探して広がる}
夏の夜空を見つめて聴くのにぴったりの曲である。メロディーと雰囲気が絶妙だ。
{あなたのこころがいつか何かに目覚めた時 わたしの色は 褪せていくと思ってた}
自分の色が褪せていく。これほどの恐怖はない。私が生きている中で絶対に失いたくないことである。
{もしもあなたが永久の愛を約束しても}
ここの突然の高音が鳥肌ポイント。
{ココロに シューティングスター 2つ流れて 初めは別れの ことだと思った}
1番のサビを経て曲が徐々に盛り上がっていく。好きな構成である。シューティングスターを消えていくさまのように捉えたのがうまく、2つ流れていくのは両方の愛が消えることを意味する。
{ココロに シューティングスター 2つ流れて 何も無いような愛を感じた}
{ヨゾラに シューティングスター 街を覆ってく 全てがあるような愛をうけたら}
それは自分と相手だけの関係にとどまらない。自分の中で失われたものは街にも波及し、すべてが消えていくような錯覚に陥る。
{アナタに シューティングスター 届けてほしい いつか出逢う日の サインのために}
そして最後、届けてほしいと願う。これは消えゆくさまでなく、「一瞬でもいいから」の意味を表しているだろう。つまりシューティングスターは2つの意味を持っていたのだ。
そしてまた出逢う日のことを思うその姿はなんと切ないことか。AKKOが歌うからよりそう感じる。マイラバは歌唱力についていろいろ言われがちではあるものの、切なく歌いあげる技術は高いと思う。歌唱力ではなく声質の問題かもしれないが。
ちなみにこの曲は完成度のわりにあまり売れていない。正直、ここらで下り坂になっていったような気もする。シューティングスターの軌道のようにといったら怒られるか。
【今日の名歌詞】
ココロに シューティングスター 2つ流れて 初めは別れの ことだと思った
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