名曲616 「悪魔くん」【こおろぎ'73・WILD CATS】[悪魔くん]

ーーエロイームエッサイム、エロイームエッサイム♪ーー

【悪魔くん】 OP / こおろぎ'73・WILD CATS (歌詞付き)

 夏といえば怪談である。そうだ、怖いアニメを取り上げてみよう。と思ったがガチなホラーは苦手なのでこのくらいのレベルでお茶を濁すことにある。私はお子ちゃまなのである。

 『悪魔くん』は水木しげるが原作の妖怪退治作品。けっこうインパクトのある名前なので知っている人も多いだろう。最近ではリメイク版も出たのでますます最近の若者も知っている。一時期はねえ、例の件でニュースにもなってましたねえ。

 今回はどっちにするか迷った。それは1966年に放送された特撮の主題歌にするか、1989年に放送されたアニメ版にするかである。うーむ、どっちもタイトル同じだしなあ。ちょっとホラー度は落ちる(皆無?)がアニメのほうを選んだ。

 現代の目で見ても当時の映像はよくできている。楽しい。かっこいい。わくわくする。歴代のop映像の中でも屈指の出来だと思う。

 そして迷ったのはこちら。おどろおどろしい雰囲気がたまらない。こちらはボーカル・ショップが歌っている。60年代のよきテンポが心を落ち着かせるが、最初は音量注意。必ずドキッとするので気をつけて。

 チープだけどまあまあ怖い。

 さて話を戻してアニメ版である。やはり時代を進めていくにつれてテンポやピッチが速くなっていく。アトムや月光仮面もそうだ。だが、そのアレンジは大体改良されており、当時の原作主義者を黙らせるに値する出来になっている。ともすればこちらもか。いや、曲自体が別物なので単純な比較はできなかった。

{エロイムエッサイム エロイムエッサイム さあ!バランガバランガ呪文を唱えよう}

 もうおなじみとなったエロイムエッサイムもかなりの大発明だが、バランガバランガも味が出ていい。過去の「ウバ・ウバ・ウキャキャ」でも書いたが、先人の語彙力は凄まじい。造語の語彙力は現代の大人に欠けている要素ではないだろうか。頭を柔らかくさせてもなかなか浮かばないものだ。

 メロディーもかなり歌いやすくて好みである。アニソンらしいシンプルな構成、中毒性のあるサビで文句なしに名曲入り。平成初期の隠れた大傑作といっていいのだが、令和生まれの方はどう評価するだろうか。……バブー。

       【今日の名歌詞】

エロイムエッサイム エロイムエッサイム さあ!バランガバランガ呪文を唱えよう


 

 








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